コンピューターの起動と事前チェック
本機は1.2 m(4 ft)より深く潜水すると自動的にDIVEモードが作動します(ダイブモードをオフにした場合を除く)。潜水前には手動でDIVEを作動させ高度/個人調整、電池容量、酸素設定などの設定を確認してください。
Suunto D4iがダイブモードに入るたびに、次の順に表示が切り替わり一連のチェックを行うことができます。ディスプレイのセグメントが全て表示、バックライトの点灯とアラームの鳴音。次に最大許容深度(MOD)、高度設定、個人調整、酸素割合(O2)、酸素分圧(PO2)の表示。そして、バッテリー容量の状態が表示されます。
反復潜水の間は、現在の組織飽和状態(窒素グラフ)も表示されます。
ダイビングを計画している旅行の前には、すべてが適切に機能していることを確認する必要があります。
画面表示が全て切り替わると、Suunto D4iはサーフェスモードに入ります。潜水前にも次の表示を必ず確認してください。
確認が必要な表示は以下の通りです。
- Suunto D4iは正しいモードにあり、ディスプレイが完全に表示されます。
- 正しい(使用したい)ダイブモードで、液晶欠け、液晶抜けがなく完全な表示をしているか。
- 高度設定、個人設定は正しく設定されているか。
- ディープストップが正しく設定されているか。
- 使用したい表示単位で設定され、温度と深度が正しく表示されているか。
- バッテリー容量はOKと表示されるか。
- アラームは鳴るか。
ワイヤレストランスミッターの事前チェック
オプションのワイヤレスタンク圧トランスミッターを使用する場合、次のことを確認してください。
- ガスおよびO2が正しく設定されているか。
- トランスミッターが適切に取り付けられタンクバルブが開いているか。
- トランスミッターとSuunto D4iがペアリングされているか。
- トランスミッターがデータを送信しているか(ワイヤレストランスミッター受信アイコンが点滅し、タンク圧が表示される)。
- トランスミッターのバッテリー残量警告が表示されていないか。
- 計画したダイビングに十分なガスがあるか。使用している残圧計とコンピュータの受信しているタンク圧の表示が同じか。
バッテリー残量の表示
温度や内部の酸化は、バッテリーの電圧に影響を与える可能性があります。Suunto D4iを長期間保管したり、低温環境で使用したりすると、バッテリー容量が十分であっても、低バッテリー警告が表示されることがあります。
このような場合、ダイブモードを起動し、バッテリー残量を確認する必要があります。バッテリー残量が少ない場合には、バッテリー残量警告が表示されます。
バッテリー残量警告がサーフェスモードで表示される場合や、画面表示が薄れてきた場合は、バッテリー残量が低下している状態です。この場合には必ずバッテリー交換を行ってください。
メモ:
バッテリー残量警告が表示されているときは、バックライトとアラーム音が起動しません。
エアータイム
エアータイムは、ワイヤレストランスミッターを使用しているときのみ表示されます。
エアータイムを起動する:
- ダイブモードで、DOWNを長押しします。
- DOWNを押してAir Time(エアー時間)までスクロールします。
- エアー時間の読み込みをオンにするにはUPを押します。
- SELECTを押します。
- MODEを押して終了します。
アラーム・警告・通知
Suunto D4i には、音声と視覚でのアラーム機能があり、重要な限度またはプリセット値に達したことを通知します。
優先度が高いか低いかを示す、2種類のアラーム音:
アラームタイプ |
サウンドパターン |
時間 |
優先度が高い |
 |
2.4秒間隔で2.4秒のアラーム音が継続 |
優先度が低い |
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0.8秒間隔で3.2秒のアラーム音が継続 |
音の変化による2種類のガイダンス通知:
指示のビープ音 |
サウンドパターン |
解釈 |
浮上 |
 |
浮上開始警告 |
潜降 |
 |
潜降開始警告 |
Suunto D4i は、バッテリー寿命を節約するために、アラーム中断時に情報を表示します。
優先度の高いアラームについて:
アラーム |
説明 |
優先度が高いアラームに続き、「浮上開始警告」のアラーム音が最大3分間継続。
PO2の値が点滅。
|
調整した値と比べてPO2が高い。現在の深度が、使用中のガスの許容深度を超えている。警告が停止するまでただちに浮上する、または酸素割合(O2%)が低いガスに切り替える必要があります。 |
優先度の高いアラームに続き、「潜降開始警告」ビープ音が最大3分間繰り返され、Er(エラー)が点滅して矢印が下向きになる。 |
減圧停止シーリングより浅く浮上したため。シーリングまたはシーリングより深い深度へ移動する必要があります。 |
優先度の高いアラームが3回。
SLOW(遅い)が点滅。
|
最大浮上速度の10 m/分(33 ft/分)を超えている。浮上速度を遅くする必要があります。 |
優先度の低いアラームについて:
アラームタイプ |
アラームの理由 |
優先度の低いアラームに続き、「浮上開始警告」のアラーム音が2回鳴る。
ASC TIME(浮上時間)が点滅し、矢印が上向きになる。
|
無減圧潜水が減圧潜水になったため。深度が減圧フロアーレベルより深い。フロアーよりも浅い深度へ浮上する必要があります。 |
優先度の低いアラームに続き、「潜降開始警告」のアラーム音が鳴る。
DEEPSTOP(ディープストップ)が点滅し、矢印が下向きになる。
|
強制ディープストップを無視したため。潜降しディープストップを行い減圧する必要があります。 |
優先度の低いアラームに続き、「潜降開始警告」のアラーム音が3分間繰り返される。
下向きの矢印が表示。
|
強制安全停止を無視したため。潜降し安全停止を行い減圧する必要があります。 |
優先度の低いアラームに続き、ビープ音が2回鳴る。
DEEPSTOP(ディープストップ)とタイマーが表示される。
|
ディープストップを行う深度に到達したため。タイマーの表示に従い、ディープストップを行うことが必須となります。 |
優先度の低いアラームが2回。
タンク圧の値が点滅。
|
タンク圧が、定義されたアラーム圧力か、固定のアラーム圧力である50 bar(700 psi)に達しています。いずれかのボタンを押し、アラームを確認します。 |
優先度の低いアラームが2回。
PO2値が0.5 barより大きいときのみ、OLF%値が点滅。
|
80%または100%のOLF値(Nitrox(ナイトロックス)ダイブモードのみ)。いずれかのボタンを押し、アラームを確認します。 |
優先度の低いアラームが2回。
最大深度の値が点滅。
|
任意で設定した最大深度またはアラームの固定値に到達したため。いずれかのボタンを押し、アラームを確認します。 |
優先度の低いアラームが2回。ダイブタイムの値が点滅。 |
任意で設定したダイブタイムに到達したため。いずれかのボタンを押し、アラームを確認します。 |
優先度の低いアラームが1回。最大深度の値が点滅。 |
定義された深度に達した(Free(フリー)ダイブモードのみ)。いずれかのボタンを押し、アラームを確認します。 |
優先度の低いアラームが1回。
サーフェスタイムの値が点滅。
|
次の潜水までの水面休息時間(Free(フリー)ダイブモードのみ)。いずれかのボタンを押し、アラームを確認します。 |
視覚的アラーム
画面の表示 |
意味 |
 |
潜水注意マーク(水面休息時間を延長) |
Er |
シーリングを無視、またはボトムタイムが長すぎたときのエラーマーク |
 |
飛行機搭乗禁止マーク |
アプネアタイマー
アプネアタイマーはフリーダイビングのインターバルトレーニングに使用することができます。アプネアタイマーでは以下の設定を調整できます。
-
Vent.(換気):換気時間。これは、呼吸時間の開始間隔です。この時間は、各インターバルで設定時間により増加します。
-
Incr(設定):設定時間。この時間は、各インターバルで換気時間に加算されます。例えば、換気時間が1:00分で、設定時間が0:30秒の場合、最初の換気間隔は1:00、2番目の換気時間は1:30、3番目の換気時間は2:00となります。
-
Repeats(リピート):インターバルの回数
アプネアタイマー設定を調整する:
- 時刻モードでUPを長押しして、アプネアタイマーを表示します。
- DOWNを長押ししてアプネアタイマーの設定に入ります。
- UPまたはDOWNで換気時間を調整し、SELECTで確定します。
- UPまたはDOWNで設定時間を調整し、SELECTで確定します。
- UPまたはDOWNで間隔を調整し、SELECTで確定します。
アプネアタイマーを使用する:
- 最初のインターバルを開始するにはSELECTを押します。タイマーは、換気時間をカウントダウンします。カウントダウンは、設定された換気時間を過ぎても-0:30秒まで続けられます。
- アプネアサイクルを開始するには、SELECTを押します。これは、カウントダウン中、いつでも開始することができます。アプネアタイムの時間間隔の設定はありませんので、任意の間隔で使用できます。
- もう一度SELECTを押すと、次の換気サイクルが開始されます。
- タイマーは設定された間隔の回数が終了するまで繰り返されます。
- MODEを押してアプネアタイマーを終了します。
SELECTを長押しすると、アプネアタイマーをリセットできます。
アプネアタイマーでは最大20間隔までサポートされます。最後のリピートの換気時間は”0:05秒より短く“、”20:00分より長く"設定することはできませんのでご注意ください。
警告:
フリーダイビング、スキンダイビングの息こらえ潜水は、酸素不足による原因で突然の失神を引き起こすシャローウォーター・ブラックアウト(SWB)を引き起こす危険があります。
浮上速度
浮上速度は、ディスプレイ右側に垂直のグラフとして表示されます。
最大許容浮上速度を超過すると、グラフの下部が点滅を始めます。
浮上速度の違反が続くと、安全停止が必要になります。安全停止とディープストップをご参照ください。
警告:
最大浮上速度を超えるダイビングはしないでください。急速な浮上は減圧症や障害の危険を増加させます。最大浮上速度を超えた場合には、必ず強制安全停止と推奨安全停止を行ってください。強制安全停止が完了していない場合、次の潜水の組織計算にペナルティーが課されます。
バックライト
ダイビング中にバックライトを点灯するには、MODEを押します。
あるいは、バックライトが点灯するまでMODEを長押しして、バックライトを使用します。
バックライトはオン/オフおよび点灯時間を設定できます。
バックライトの点灯期間を設定する:
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- DOWNを押してBacklight(バックライト)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPで点灯時間を設定するか、オフにします。
- MODEを押して設定を保存し、終了します。
メモ:
バックライトをオフに設定した場合はアラームや警告音が鳴った場合でも、バックライトは点灯しません。
ブックマーク
潜水中いつでも、SELECTを押してダイブログにブックマークを記録できます。
ログブックでダイブプロフィールをスクロールすると、ブックマークを確認できます。
それぞれのブックマークレコードに、現在の深度、時間、水温、タンク圧(データがある場合)が表示されます。
時刻・日付表示
時刻・日付表示は、Suunto D4iのデフォルトモードです。
時刻
時刻設定では、時刻、分、秒、フォーマット(12時間または24時間)を設定できます。
時刻を設定する:
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- UPを押してTime(タイム)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPで時刻を設定し、SELECTで確定します。
- 分と秒について繰り返します。DOWNまたはUPでフォーマットを設定し、SELECTで確定します。
- 終了するにはMODEを押します。
日付
日付と曜日は、時刻モードの一番下の行に表示されます。DOWNを押して表示を切り替えることができます。
日付を設定する:
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- UPを押してDate(日付)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPで年を設定し、SELECTで確定します。
- 月と日も同様に設定を行います。
- MODEを押して終了します。
単位
単位設定では、単位をメートル法とインペリアル法のどちらで表示するかを選択します。
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- UPを押してUnits(単位)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNを押してMetric(メートル法)またはImperial(インペリアル法)に切り替えて、SELECTで確定します。
- MODEを押して終了します。
デュアルタイム
デュアルタイムによって、2つ目のタイムゾーンの時刻をトラッキングできます。デュアルタイムは、時刻モードでDOWNを押すと、画面の左下に表示されます。
デュアルタイムを設定する:
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- UPを押してDual Time(デュアルタイム)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPで時間を設定し、SELECTで確定します。
- 分の設定を繰り返します。
- MODEを押して終了します。
アラーム機能
Suunto D4iにはデイリーアラームの機能があり、平日にまたは毎日、一度だけ起動するように設定できます。
デイリーアラームが起動すると、画面が点滅し、アラームが60秒間鳴ります。アラームを止めるには、いずれかのボタンを押します。
デイリーアラームを設定する:
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- UPを押してAlarm(アラーム)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPを押してアラームの起動を選択し、SELECTで確定します。オプションは、Off(オフ)、Once(1回)、Weekdays(平日)、またはEvery Day(毎日)です。
- DOWNまたはUPで時間を設定し、SELECTで確定します。
- 分の設定を繰り返します。
- 終了するにはMODEを押します。
減圧潜水
潜水中に減圧不要限界を超え、NO DEC TIME(減圧不要限界)がゼロになった場合、その潜水は減圧潜水に変わります。したがって、水面に戻るまでに減圧停止を1回以上行う必要があります。
減圧潜水を開始すると、画面のNO DEC TIME(減圧不要限界)がASC TIME(浮上時間)に変わり、「CEILING」(シーリング)インジケータが表示されます。浮上開始を指示する上向きの矢印も表示されます。
Suunto D4iは、次の2つの値により、浮上に必要な減圧情報を提供します。
- CEILING(シーリング):これより浅く浮上してはいけない深度
- ASC TIME(浮上時間):使用しているガスで水面に浮上するまでの最適な時間
潜水中に減圧不要限界を超えた場合、浮上に必要な減圧情報に加え、浮上に応じた詳細情報が逐次更新されます。
つまり、ダイブコンピュータは決まった深度で停止を指示するのではなく、深度の範囲内での減圧を可能にします。これを連続的な減圧と呼びます。
シーリング、シーリングゾーン、フロアー、減圧範囲
減圧潜水を行う前に、シーリング、シーリングゾーン、フロアー、減圧範囲の意味を理解する必要があります。ダイブコンピュータからの指示を正しく解釈するためには、これらの概念を理解する必要があるのです。
- シーリングとは、減圧潜水中にダイバーが浮上できる最も浅い深度です。
- シーリングゾーンとは、最適な減圧深度範囲です。シーリング深度からシーリングの1.2 m(4 ft)下までの範囲です。
- フロアーとは、減圧停止時間が増加しない最も深い深度です。浮上中にこの深度を過ぎると減圧が始まります。
- 減圧範囲とは、シーリングとフロアーの間の深度範囲です。この範囲内で減圧が行われますが、フロアーまたはその近くの深度ではシーリングゾーンと比べて減圧が遅くなるということを覚えておくのは重要です。
シーリングとフロアーの深度は、ダイブプロフィールに応じて異なります。減圧潜水に変わった直後は、シーリング深度は浅めです。ただし、深い深度に留まるとシーリング深度が深くなり、浮上時間が増加します。逆に減圧を続けると、フロアー深度とシーリング深度が浅くなっていきます。
波の荒い場所や潮の流れが激しい場所では、水面近くで特定の深度を保つのが難しい場合があります。このような場合、波によってシーリングより浅く浮上してしまうことがないように、多少深い深度を保つ方が容易です。Suuntoは、4 m(13 ft)より浅いシーリング深度が表示された場合でも、4 m(13 ft)より深い場所で減圧を行うことを推奨します。
浮上時間
ダイブコンピュータに表示される浮上時間は、減圧潜水で水面に戻るまでに最低限必要な時間を示します。これには、以下の時間が含まれます。
- ディープストップに要する時間
- 毎分10 m(32.8 ft)の浮上速度で深い場所から浮上する時間
- 減圧に必要な時間
- 強制安全停止に要する時間(推奨速度より速く浮上した場合)
警告:
Suunto D4i上に表示された浮上時間より実際の浮上時間のほうが長いこともあります。浮上速度が10 m(32.8 ft)/分より遅い場合やシーリングよりも深い深度で減圧停止をした場合などに浮上時間が長くなることがあります。この場合、水面上に到達するまでに要する呼吸ガスの量が増加する可能性があるので、このことを考慮して計画を立てましょう。
減圧の指示
減圧潜水では以下の3種類の減圧停止を行うことができます。
推奨できませんが、ディープストップと安全停止は無視することができます。Suunto D4iは、そのような行為に対し、潜水中または次回潜水時に、停止の追加やその他の手段によってペナルティを課します。詳しくは、安全停止とディープストップを参照してください。
Suunto D4iは、常にこれらの停止の最も深い地点からのシーリング値を表示します。ディープストップと安全停止の停止位置にいるときのシーリングは、常に一定の深度になります。停止時間は1秒単位でカウントダウンされます。
減圧停止では、シーリングはシーリング深度近くに留まる間、常に減少し、最善の浮上時間で連続的な減圧を提供します。
メモ:
浮上時は減圧シーリングの近くに留まることを推奨します。
フロアーの下
ASC TIME(浮上時間)のテキストが点滅し、フロアーより下にいることを示す上向きの矢印が表示されます。優先度の低いアラームも鳴ります。ただちに浮上を開始する必要があります。中央のフィールドの左側にはシーリング深度が、右側には最低限の合計浮上時間が表示されます。
以下に示すのは、シーリングが3 mで浮上時間が9分の減圧潜水の例です。
フロアーの上
フロアーより上に浮上すると、ASC TIME(浮上時間)のテキストが点滅を止め、以下のように上向きの矢印が消えます。
これは、ダイバーが減圧範囲に留まっていることを示します。減圧は始まりますが、ゆっくりとしているため、浮上を続ける必要があります。
シーリングの深度
シーリングゾーンに達すると、以下のように向き合う2つの矢印が表示されます。
減圧停止中は、合計浮上時間がゼロに向かってカウントダウンされていきます。シーリング深度が浅くなったら、新しいシーリングまで浮上できます。
ASC TIME(浮上時間)とCEILING(シーリング)が消えるまで、水面に戻ることはできません。つまり、この段階で減圧停止と必須の安全停止が完了していることになります。
ただし、STOP(停止)テキストも消えるまではシーリングの下に留まるように注意してください。このテキストが消えると、3分間の推奨安全停止も完了したことを示します。
シーリングより上
減圧停止中にシーリングより上に浮上すると、シーリング深度から下向きの矢印が表示され、連続的なビープ音が鳴り始めます。
さらに、エラー警告のEr(エラー)によって、3分以内に状況を改める必要があることが示されます。シーリングまたはシーリングより深い深度へただちに移動しなければなりません。減圧の違反を続けると、ダイブコンピュータは恒久的なエラーモード(Error state (algorithm lock))に変わります。
深度アラーム
デフォルトで、深度アラームは深度30 m(100 ft)で鳴ります。自分の希望する深度に調整することも、オフにすることもできます。
深度アラームを調整する:
- ダイブモードで、DOWNを長押しして設定に入ります。
- UPを押し、Depth Alarm(深度アラーム)までスクロールして、SELECTを押します。
- UPを押してアラームのオン/オフを切り替えて、SELECTで確定します。
- DOWNまたはUPで深度を調整し、SELECTで確定します。
- MODEを押して終了します。
深度アラームが起動したら、バックライトが点滅し、優先度の低いアラーム音が鳴ります。いずれかのボタンを押し、アラームを確認します。
ディスプレイコントラスト
ディスプレイコントラストは、好みに応じて調整したり、潜水環境の変化に応じて変更したりできます。
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- UPを押してContrast(コントラスト)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPで、0(淡)~10(濃)の間でコントラストを変更します。
- MODEを押して終了します。
ダイブヒストリー
Suunto D4i は、メモリーモードで詳細なログブックとダイブヒストリーを見ることができます。
ログブックには、記録された各潜水のダイブプロフィールが保存されています。ログはサンプルレートに基づき保存されています。(サンプルレートを参照してください)。
ダイブヒストリーとは、記録されたすべての潜水の概要です。
ダイブヒストリーを表示する:
- MODEを長押ししてMEMを表示させます。
- DOWNとUPでHistory(ヒストリー)とLogbook(ログブック)を切り替えます。
- ヒストリーまたはログブックを表示している状態でMODEを押すと前の画面に戻り、もう一方に切り替えることができます。終了するにはMODEをもう一度押します。
ヒストリー
ダイブヒストリービューに入ると、DOWNまたはUPでScuba History(スクーバヒストリー)とFree Dive History(フリーダイブヒストリー)を切り替えることができます。
スクーバダイブヒストリーには、以下の内容が表示されます。
スクーバダイブヒストリーには、潜水回数が最大999回、潜水時間が最大999時間まで記録されます。この上限に達すると、カウンターがゼロにリセットされます。
フリーダイブヒストリーには、以下の内容が表示されます。
- 最長ダイブタイムとそのときの到達深度
- 累積のダイブタイム(時間と分)
- ダイブ回数
フリーダイブヒストリーには、潜水回数が最大999回、潜水時間が最大99:59時間まで記録されます。このような上限に達すると、カウンターがゼロにリセットされます。
ログブック
ログブックへアクセスする:
- MODEを3回押し、MEMモードを表示します。
- UPを押してLogbook(ログブック)を選択します。
- DOWNまたはUPを押し、見たいログまでスクロールしてSELECTを押します。
- SELECTを押してページをスクロールします。
- MODEを押して終了します。
ログは3ページに分けて表示されます。
メインページ

- 最大深度
- 日付
- ダイビングの種類(ダイブモードの1文字目で表示。たとえば、「A」はAir(エアー)モードを示します)
- 潜水開始時間
- ダイブナンバー(古い順)
- 最初に使用した混合ガスのガス割合
- ダイブタイムの合計(分)
水面休息時間および警告表示ページ

- 最大深度
- 水面休息時間
- 平均深度
- エアー消費量(ワイヤレストランスミッターを使用した場合)
- 警告
- OLF%(該当する場合)
- ダイブプロフィールのグラフ表示
ダイブプロフィールグラフ

- 水温
- タンク圧(ワイヤレストランスミッターを使用した場合)
- ダイブプロフィールグラフ(潜水深度の時系列グラフ)
ダイブプロフィールグラフをスクロール表示するにはUPを押します。自動的にスクロールするにはUPを長押しします。
ダイブプロフィールグラフには、深度、減圧情報、シーリング、浮上時間などの潜水情報がポイントごとに表示されます。
最も古い潜水と最新の潜水の間に、「End of Logs」(ログの最後)というテキストが表示されます。
ログブックの容量は、サンプルレートにより異なります。
メモリーがフルになり新しいログが記録されると、最も古いログが削除されます。
ダイブコンピュータ本体のメモリーに保存されているログは通常のバッテリー交換で消えてしまうことはありませんが、バッテリー交換や修理を行う前に念のためログブックに転送して保存しておくことをお勧めします。
メモ:
飛行機搭乗禁止時間が終了するまで、複数の反復潜水は同じ反復潜水シリーズに属します。
ダイブモード
Suunto D4i 以下のダイブモードがあります。
-
Air (エアー):エアーを使用した潜水用
-
Nitrox (ナイトロックス):ナイトロックスガスを使用した潜水用
-
Free (フリー):フリーダイビング
-
Off (オフ):ダイブモードを完全にオフにする。ダイブコンピュータを水に入れてもダイブモードは起動せず、ダイブモードも非表示となります。
デフォルトでは、ダイブモードに切り替えるとAir(エアー)モードが起動します。また設定により、他のダイブモード(Nitrox, Free)への切り替え、ダイブモードをオフに切り替えることができます。
ヒント:
ダイブモードは、ダイブコンピューターをしないときにはオフに設定することもできます。
ダイブモードを変更する:
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- SELECTを押してDive Mode(ダイブモード)に切り替えます。
- UPまたはDOWNで、変更したいダイブモードを選択し、SELECTで確定します。
- MODEを押して終了します。
それぞれのダイブモードには個別の設定があり、それらのダイブモードを使用中には設定を調整する必要があります。
ダイブモード設定を変更する:
- ダイブモードで、DOWNを押します。
- DOWNまたはUPを押して設定をスクロールします。
- SELECTを押して設定に入ります。
- DOWNまたはUPで設定を調整し、SELECTで確定します。
- MODEを押して終了します。
メモ:
潜水終了後5分以内は設定の変更を行えませんのでご注意ください。
エアーモード
エアーモードは、通常のエアーでの潜水用であり、以下の設定があります。
- 個人/高度調整(個人調整と高度調整を参照してください)
- タンク圧(タンク圧を参照してください)
- タンク圧アラーム(タンク圧アラームを参照してください)
- 深度アラーム(深度アラームを参照してください)
- ダイブタイムアラーム(ダイブタイムアラームを参照してください)
- サンプルレート(サンプルレートを参照してください)
- ディープストップ(安全停止とディープストップを参照してください)
- エアータイム(エアータイムを参照してください)
ナイトロックスモード
ナイトロックスモードは、酸素の多い混合ガスでの潜水に使用されます。
窒素割合を減らすことにより、潜水時間を長くしたり、減圧症のリスクを抑えることができます。しかしながら、酸素割合を増加させたり潜水深度が深くなると酸素分圧が上昇し、酸素中毒に陥る危険性が高まります。この危険を防ぐためには、潜水時間と酸素曝露の度合いを計測して酸素曝露が安全限界範囲を超えないように潜水プランを調整する必要があります。Suunto D4i は、潜水プランの調整に必要な情報をダイバーに提供します。
ナイトロックスモードには、以下の設定があります。
- ナイトロックス(混合ガス)
- 個人/高度調整(個人調整と高度調整を参照してください)
- 深度アラーム(深度アラームを参照してください)
- ダイブタイムアラーム(ダイブタイムアラームを参照してください)
- サンプルレート(サンプルレートを参照してください)
- ディープストップ(安全停止とディープストップを参照してください)
- エアータイム(エアータイムを参照してください)
ナイトロックスモードでは、タンクの酸素割合および酸素分圧の限度の両方をSuunto D4iに入力する必要があります。
これは、入力値に基づいて行われる窒素および酸素の計算と最大許容深度(MOD)の計算の正確性を保つために必要です。
デフォルトの酸素割合(O2%)設定は21%(エアー)、酸素分圧(PO2)設定は1.4 bar(20 psi)です。
混合ガスの設定を変更する:
- Nitrox(ナイトロックス)モードで、DOWNを長押しします。
- SELECTを押し、Nitrox(ナイトロックス)設定に切り替えます。
- SELECTを押し、O2の値とPO2の値を切り替えます。
- 点滅するO2値を、タンクの酸素割合に合わせてDOWNまたはUPで調整し、SELECTで確定します。
- 点滅するPO2(酸素分圧)値をDOWNまたはUPで調整し、SELECTで確定します。
- MODEを押して終了します。
メモ:
酸素割合はデフォルトで21%に設定されています。酸素割合を22%以上に変更しない限り、このデフォルト設定が適用されます。酸素割合を変更後、設定が自動的にデフォルトの21%に戻ることはありません。
フリーモード
Free(フリー)モードでは、Suunto D4iをフリーダイビング用機器として使用できます。潜水時間は、ディスプレイ中央に分と秒で表示されます。
フリーダイビングは水深1.2 mで始まり、水深0.9 m未満になると終了します。
Free(フリー)モードには、以下の設定があります。
- 深度通知(深度通知を参照してください)
- 深度アラーム(深度アラームを参照してください)
- ダイブタイムアラーム(ダイブタイムアラームを参照してください)
- サーフェスタイマー(水面休息時間と飛行機搭乗禁止時間を参照してください)
- サンプルレート(サンプルレートを参照してください)
深度通知
フリーダイビング用に深度通知を5つまで任意で設定できます。例えば、フリーフォールのタイミングを通知することができます。各通知には深度と設定とオン/オフを切り替えることができます。
通知深度に達すると、バックライトが点滅し、優先度の低いアラーム音が鳴ります。
深度通知を設定する:
- Free(フリー)モードで、DOWNを長押しします。
- SELECTを押してDepth Notify(深度通知)設定に入ります。
- DOWNまたはUPで通知をスクロールし、SELECTで通知に入ります。
- 通知のオン/オフを切り替えるには、DOWNまたはUPを押し、SELECTで確定します。
- DOWNまたはUPで深度を調整し、SELECTで確定します。
- 次の通知にスクロールして変更するか、MODEを押して終了します。
ダイブプランモード
ダイブプランモード「PLAN NoDeco」(計画、減圧なし)は、減圧を必要としない潜水を計画するために使用します。次の潜水の深度を入力すると、減圧停止の必要なくその深度に留まることができる最大時間がSuunto D4iに表示されます。
これには、以下の内容が考慮されます:
- 計算されたすべての残留窒素
- 過去4日間のダイブヒストリー
ダイブプランモードを使用する:
- MODEを長押ししてPLAN NoDec(計画、減圧なし)を表示させます。
- 残留窒素時間の表示につづき、プラン画面が表示されます。
- DOWNまたはUPを押し、次の潜水深度にスクロールします。深度は9 m~45 m(30 ft~150 ft)の間で3 m(10 ft)単位で増減します。選択した深度での減圧不要限界が、ディスプレイ中央に表示されます。 Suunto D4iを使って少なくとも1回潜水した場合、SURFTIME +(水面休息時間 +)フィールドが表示されます。水面休息時間はUPで調整できます。
- 反復潜水を行っている間は、SELECTを押して水面休息時間を調整することができます。
- MODEを押して終了します。
メモ:
ダイブコンピュータがエラー状態の場合、(エラー表示(アルゴリズムのロック)を参照)、またはダイブモードがオフの場合、ダイブプランモードは使用できません。
ダイブタイムアラーム
ダイブタイムアラームは、ダイビングの安全性を高めるためにさまざまな目的で起動し、使用できれます。これは分単位の簡単なカウントダウンタイマーです。
ダイブタイムアラームを設定する:
- 使用しているダイブモードで、DOWNを長押しします。
- DOWNまたはUPを押して、Alarm Time(アラーム時間)までスクロールします。
- UPを押してアラームをオンにして、SELECTで確定します。
- UPまたはDOWNで時間を調整し、SELECTで確定します。
- 終了するにはMODEを押します。
エラー表示(アルゴリズムのロック)
Suunto D4iには警告インジケータがあり、DCIのリスクを著しく増大する可能性がある状況に対応するよう注意を促します。このような警告に対応しなかった場合、Suunto D4iはエラー状態に入り、ディスプレイにEr(エラー)と表示されます。これは、DCIのリスクが増大したことを示します。
3分以上にわたって減圧停止を無視すると、RGBMアルゴリズムが48時間ロックされます。アルゴリズムがロックされている間は、アルゴリズムの情報の代わりにEr(エラー)が表示されます。アルゴリズムのロックは、アルゴリズムの情報が無効であることを強調する安全機能です。
そのような場合には、直ちにシーリングより下に戻り減圧を続けなければなりません。3分以内にシーリング下に戻らない場合、Suunto D4iは、アルゴリズム計算をロックし、代わりに図のようにEr(エラー)と表示します。また、シーリングも表示されなくなるので注意してください。
この状況では、減圧症(DCS)のリスクが著しく高くなります。また、水面に浮上した後48時間は、減圧情報が一切使用できなくなります。
アルゴリズムがロックされ、Er(エラー)表示がでている場合には最低48時間は次の潜水をしないでください。
このエラー状態でコンピューターを使用すると、アルゴリズムのロック時間がリセットされ、さらに48時間エラー状態が続きます。
個人調整と高度調整
ダイビングでは減圧症の発症可能性を高める要因はいくつかあります。そして、その要因はダイバーの体調などにより、日によって変化します。
減圧症にかかる可能性を高める個人的な要因には、以下のようなものがあります。
- 20°C(68 °F)以下の水温での曝露
- 体力レベルが平均以下
- 疲労
- 脱水症状
- ストレス
- 肥満
- 卵円孔開存症(PFO)
- 激しい運動後(トレーニングやエクササイズ)のダイビング
個人調整は減圧症へのかかりやすさに応じてアルゴリズムを3段階で調整することができます。
個人調整 |
状態 |
0 |
理想的なコンディション(デフォルト値) |
1 |
控えめ。減圧症にかかる危険性の要因がいくつかある状態 |
2 |
より控えめ。減圧症にかかる危険性の要因が多数ある状態 |
個人設定に加え、Suunto D4iは異なる高度での潜水に対応することができます。この設定では、選択した高度調整に基づいて自動的に減圧計算を調整します。
高度調整 |
説明 |
0 |
0~300 m(デフォルト) |
1 |
300~1500 m(980~4900 ft) |
2 |
1500~3000 m(4900~9800 ft) |
個人設定および高度調整設定を変更する:
- ダイブモードで、DOWNを長押しします。
- SELECTを押し、Personal Altitude(個人高度)設定に入ります。
- UPを押してPersonal(個人)調整を変更し、SELECTで確定します。
- UPを押してAltitude(高度)調整を変更し、SELECTで確定します。
- 終了するにはMODEを押します。
警告:
高地への移動は体内に蓄積された窒素の均衡に一時的な変化をもたらすことがあります。そのため、高所での潜水前には少なくとも3時間待って体を高度に慣れさせることをお勧めします。
安全停止とディープストップ
安全停止はダイブテーブルで欠くことができない“賢い潜水習慣”のひとつとなり、重要な役割を果たしています。安全停止が必要な理由としては、無症状のDCIの低減、マイクロバブルの低減、浮上のコントロール、水面浮上前の方位確認などがあります。
Suunto D4iは、推奨安全停止と強制安全停止の2種類を表示します。
深度10 m(30 ft)以上の潜水を行うたびに、3分間の推奨安全停止がカウントダウンされます。この停止は3~6 m(10~20 ft)の範囲で行われます。Suunto D4iにSTOPアイコンが表示され、3分間のカウントダウンが行われます。
メモ:
ディープストップを有効にすると、安全停止の長さが秒単位で表示されます。
5秒以上にわたって浮上速度が毎分10 m(33 ft)を超えると、減圧モデルで許容される限度を超えるマイクロバブルが蓄積される可能性があります。
この状況では、Suunto D4iは潜水に強制安全停止を追加します。この安全停止の時間は、浮上速度の違反により異なります。
STOPアイコンがディスプレイに表示されます。6 m~3 m(18 ft~9 ft)の深度範囲に達すると、以下が表示されます。
-
シーリング と ストップ
- シーリング深度
- 安全停止時間
強制安全停止の警告が消えるまで、シーリングの深度で待機します。
WARNING:
シーリングより浅い深度に浮上しないでください!減圧中はシーリングより浅い深度に浮上してはいけません。誤って浮上してしまうのを避けるためには、シーリングの下に留まる必要があります。
20 m(65.6 ft)以上の潜水を行うとディープストップが起動します。
ダイブタイマーを画面に表示している状態でディープストップが起動すると、タイマーがディープストップに変わります。
ディープストップの終了後、MODEボタンを長押しして、ディープストップとタイマーを切り替えることができます。
ディープストップは、安全停止と同じように表示されます。 Suunto D4iは、以下を表示することによってディープストップ範囲内にいることをダイバーに通知します。
-
シーリング 上部
-
ディープストップ 中央列
- 停止深度
- カウントダウンタイマー
ディープストップは、エアおよびナイトロックスモードではデフォルトでオンになっています。ディープストップをオフにするには:
- ダイビングモード中に、DOWNを押し続けます。
- DOWNを押してディープストップまでスクロールし、Selectで選択します。
- UPを押してオン/オフを切り替えます。
- MODEを押して終了します。
サンプルレート
サンプルレートによって、潜水中の情報がログにどのような間隔で保存されるのかが決まります。デフォルトのサンプルレートは、エアーおよびナイトロックスモードでは20秒、フリーダイブモードでは2秒です。
サンプルレートを変更する:
- ダイブモードで、DOWNを長押しします。
- UPを押してSample Rate(サンプルレート)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPを押し、レートを変更してSELECTで確定します。
- 終了するにはMODE(モード)を押します。
エアーおよびナイトロックスモードでのサンプルレートオプションは、10、20、30、60秒です。
フリーダイブモードでのサンプルレートオプションは、1、2、5秒です。
ストップウォッチ
ストップウォッチは、経過時間とスプリットタイムの測定に使用できます。
ストップウォッチを起動する:
- 時刻モードで、UPまたはDOWNを押して最下段のビューをスクロールし、ストップウォッチを表示します。
- SELECTを押してストップウォッチをスタート/ストップします。
- DOWNを押してスプリットタイムを測定します。
- SELECTを長押ししてストップウォッチをリセットします。
ストップウォッチを停止すると、DOWNを押してスプリットタイムをスクロールできます。
また、ストップウォッチは、ダイビング中にさまざまな計測目的で使用できます。ダイブモードでストップウォッチを起動するには、MODEを長押しします。
ストップウォッチをスタート/ストップするには、SELECTを押します。
メモ:
ストップウォッチの使用中にディープストップが起動した場合、タイマーは非表示になります。
水面休息時間と飛行機搭乗禁止時間
水面に戻ると、Suunto D4iはダイビング後の安全情報とアラームの提供を続けます。潜水後、飛行機に搭乗するまで待つ必要がある場合、すべてのモードで飛行禁止シンボルが表示されます。

水面休息時間と飛行機搭乗禁止時間の詳細情報を確認するには、ダイブモードにします。
Suunto D4iは、Surf t.(水面休息時間)フィールドに、水面に浮上してからの経過時間を示します。飛行機シンボルは、飛行機に搭乗すべきではないことを示します。No Fly(飛行禁止)フィールドで、飛行機への搭乗が安全になるまでの時間がカウントダウンされます。
飛行禁止時間は最低12時間、または残留窒素が12時間以上の場合はそれと同等の時間になります。残留窒素が70分以内の場合、飛行機搭乗禁止時間は表示されません。
潜水中に減圧を無視してSuunto D4iがエラー状態に入った場合(エラー状態(アルゴリズムのロック)を参照)、飛行機搭乗禁止時間は常に48時間になります。
警告:
ダイブコンピュータが飛行機搭乗禁止時間をカウントダウンしている間は、飛行機搭乗は避けてください。飛行機に搭乗する前に必ずダイブコンピュータを起動し、飛行禁止の残り時間を確認してください。飛行機搭乗禁止時間内の飛行機搭乗および高地への旅行は、減圧症のリスクが非常に高まります。ダイバーズ・アラート・ネットワーク(DAN)の推奨事項を確認してください。潜水後の飛行機搭乗において、減圧症を完全に防ぐことを保証する規則は存在しません。
ダイバーズ・アラート・ネットワーク(DAN)は、以下の飛行機搭乗禁止時間を推奨しています:
- 民間機の飛行高度(最大2,400 m(8,000 ft))まで上昇してもダイバーが何も発症しないことを合理的に保証するためには、少なくとも12時間の水面休息時間が必要となります。
-
数日間にわたって毎日複数回の潜水を行う計画を立てているダイバーや減圧停止を要する潜水を行うダイバーは、特別な注意を払い、飛行機に搭乗するまで12時間よりさらに長い時間待機しなければなりません。さらに、国際潜水・高気圧環境医学会(UHMS)は、標準のエアーシリンダを使用しており減圧症の兆候が見られないダイバーに対し、最大2,400 m(8,000 ft)まで機内の圧力が上昇する飛行機に搭乗する前に、最後の潜水から24時間待機することを推奨しています。この推奨には、以下の2つの例外があります:
- ダイバーの過去48時間以内の潜水時間が合計2時間に満たない場合、推奨される飛行前の水面休息時間は12時間です。
- 減圧停止が必要であった潜水の後は、少なくとも24時間、可能であれば48時間、飛行機の搭乗まで待機すべきです。
Suuntoは、すべてのDANおよびUHMSガイドラインに従い、ダイブコンピュータの飛行機搭乗禁止時間がゼロになるまで飛行機に搭乗しないことをお勧めしています。
Suunto RGBM
スントの減圧モデルの進化は、1980年代にM値を基盤にしたビュールマン博士のモデルをSuunto SMEに実装したときまで遡ります。以降、社内外の専門家たちの協力の下、日々研究開発が続けられています。
1990年代後半、スントは前述のM値を基礎にしたモデルを改良するため、ブルース・ウィンケ博士のRGBM(縮小勾配気泡モデル)を実装しました。この機能を備えた最初の製品が、象徴的な存在であるSuunto VyperとSuunto Stingerでした。これらの製品は溶解ガスのみのモデルで考慮される範囲外の各種ダイビング環境を対照としたため、ダイバーの安全性が飛躍的に向上しました。
- 連日、連続のダイビングを監視
- 反復潜水の間隔を厳密に追跡
- 前回の潜水より深い潜水をした場合の反応
- マイクロバブルを発生させる急浮上に対しての順応
- 気体物理学を一貫して具体化
Suunto RGBMは、ダイバーの血液および組織内の溶存ガスおよび遊離ガスを予測します。遊離ガスを予測しない従来のホールデンモデルを大きく発展させています。Suunto RGBMは、多くの状況とダイビングプロフィールに適合することができるため、高い安全性を実現します。
ダイバーの安全性
減圧モデルは理論上のものであり、実際のダイバーの体をモニターするものではないため、減圧症の完全な予防を保証できる減圧モデルは存在しません。潜水がコンスタントで頻繁なものになると、人体は減圧にある程度順応するという実験結果が出ています。コンスタントに潜水を行い、重大なリスクを負う覚悟のあるダイバーには、個人調整設定が用意されています。
注意:
実際の潜水の個人調整設定と高度調整設定は、常に潜水計画と同じものを使用してください。個人調整設定を計画した設定値より上げる、また同様に高度設定を上げることは、より深くより長い減圧時間につながり、それにより必要なガス量が増える可能性があります。潜水計画を立てた後で、個人調整設定を変更すると、水中で呼吸ガス不足に陥る危険性があります。
高所潜水
高地では海面と比べて気圧が低くなります。高地への移動後は、移動前の高度での平衡状態と比べて過剰な窒素が体内に蓄えられています。この”過剰”な窒素は時間をかけて徐々に体外に排出され、平衡状態に戻ります。新たな高度に体を慣れさせるために、潜水前に少なくとも3時間は休息をとることをおすすめします。
高所潜水を行う前に、ダイブコンピュータが高度を正確に計算できるよう高度設定を調整してください。ダイブコンピュータの数理モデルが許可する窒素最大分圧は、低気圧に従って減少します。
結果として、減圧不要限界は著しく減少します。
警告:
高度調整は正しく設定してください!海抜300 m以上で潜水する際には、ダイブコンピュータが減圧状況を計算できるよう高度設定を正しく行ってください。ダイブコンピュータは海抜3000 m以上の場所での潜水用には設計されていません。不正確な高度設定や最大高度以上の場所での潜水は、ダイブデータとプランニングデータの誤りの原因となります。
酸素曝露
酸素曝露の計算は、現在採用されている曝露限度時間テーブルおよび原則に基づいています。
本ダイブコンピュータは、中枢神経系酸素毒性(CNS)と肺酸素毒性を別々に計算します。肺酸素毒性は、追加の酸素毒性単位(OTU)によって計測されます。
両方の割合は、ダイバーの最大許容曝露をそれぞれ100%としてスケール化されます。
Suunto D4i は、CNS%またはOTU%を表示しませんが、代わりにOLF%フィールドに、どちらか大きい方が表示されます。OLF%の値は、酸素割合限界または酸素毒性曝露のどちらかです。
たとえば、ダイバーのCNS%の最大許容曝露が85%であり、OTU%の最大許容曝露が80%である場合、OLF%には最大スケール値の85%が表示されます。
ダイブコンピュータに表示される酸素に関連する情報は、潜水深度や時間に応じて適切な警告と表示がされるように設計されています。
警告:
酸素割合限界が最大限に到達したことを示した場合、ただちに酸素曝露を減らさなければなりません。CNS/OTU警告が出された後も酸素曝露を減らさないと、酸素中毒、傷害、死亡事故のリスクが急激に増加します。
タンク圧
オブションのワイヤレス・トランスミッターを使用している場合、タンク圧がディスプレイの左下に表示されます。
ダイビングを開始すると、エアータイムの残り時間の計算が始まります。30~60秒後、エアータイムの残り時間の最初の予測値がディスプレイの左中央に表示されます。
この計算は、使用しているタンクの実際の圧力低下に基づいて行われ、タンクサイズと現在のエアー消費量に合わせて自動的に調整されます。
エアー消費量の変化は、30~60秒間にわたって1秒間隔で測定した圧力に基づいて認識されてます。エアー消費量が増加すると、エアータイムの残り時間は急速に低下しますが、エアー消費量が低下すると、エアータイムの残り時間はゆっくりと増加します。この方法により、エアー消費量の一時的な低下に起因する、楽観的過ぎるエアータイム予測を回避できます。
エアータイムの残り時間の計算には、安全のために35 bar(500 psi)の余剰が加算されています。つまり、エアータイムがゼロと表示された場合でも、まだわずかにエアーが残っています。
メモ:
BCDを膨張させると、エアー消費量が一時的に増加するため、エアータイムの計算に影響を与えます。
ディープストップまたは減圧シーリングがアクティブになっている場合、エアータイムの残り時間は表示されません。DOWNを長押しすると、エアータイムの残り時間を確認できます。
温度の変化はタンク圧に影響を与え、その結果としてエアータイムの計算にも影響を与えます。
エアー残量警告
タンク圧が50 bar(700 psi)まで低下すると、ダイブコンピュータはビープ音を2回鳴らし、圧力表示を点滅させて警告します。
タンク圧が規定のアラーム圧力まで低下し、残り時間がゼロになると、ビープ音が2回鳴ります。
ワイヤレス送信
タンク圧データのワイヤレス送信を起動するには、Suunto D4iは以下の操作が必要になります。
- レギュレーターにワイヤレス・トランスミッターを取り付ける。
- Suunto D4iとトランスミッターをペアリングする。
- Suunto D4iの設定でワイヤレス機能を有効化する。
電池の消費を防ぐため、5分以上タンク圧に変化がない場合ワイヤレス・トランスミッターは省電力モードになり、データ転送が低速になります。
バッテリー残量が低下すると、オプションのトランスミッターがバッテリー残量(batt)警告を発します。これは、タンク圧の値と交互に断続的に表示されます。この警告が表示されたときは、ワイヤレス・トランスミッターのバッテリーを交換する必要があります。
トランスミッターの取り付けとペアリング
ワイヤレストランスミッターをご購入いただいた販売店で、レギュレータへの取り付けを依頼することを推奨します。
取り付け後は、トランスミッターが正常に機能しているか必ず確認してください。
ワイヤレスでデータを受信するには、トランスミッターとSuunto D4iをペアリングする必要があります。
タンク圧が15 bar(300 psi)を超えると、トランスミッターが起動します。その後トランスミッターは、コード番号とともに圧力データの送信を始めます。
Suunto D4iは、トランスミッターから0.3 m(1 ft)以内にあると、コードを受信・保存します。トランスミッターとSuunto D4iがペアリングされました。Suunto D4i に、このコードで受信する圧力データが表示されます。このコード設定により、Suuntoワイヤレストランスミッターを使用している他のダイバーとの混線を防ぐことができます。
メモ:
通常、ペアリング手順は一度だけ行います。グループ内の他のダイバーが同じコードを使用している場合は、もう一度ペアリングを行う必要があります。
新しいトランスミッターコードを割り当てる:
- タンクバルブをゆっくりと開き完全に加圧します。
- タンクのバルブを閉じます。
- レギュレータのパージボタンを使用しタンク圧が10 bar(145 psi)未満になるように圧を下げます。
- 10秒程待ってから、再度バルブを開き15 bar(300 psi)以上になるように圧力を上げます。
トランスミッターが自動的に新しいコードを割り当てます。Suunto D4iとトランスミッターを再ペアリングする:
- Free(フリー)以外のダイブモードで、DOWNを長押しして設定に入ります。
- DOWNを押してTank Press Pairing(タンク圧ペアリング)までスクロールし、SELECTを押します。
- Tank Press Pairing(タンク圧ペアリング)がOn(オン)に設定されていることを確認してSELECTを押します。
- コード番号が表示されます。UPを押してコードを解除します。
- SELECTを押します。
- MODEを押して終了します。
タンク圧を15 bar(300 psi)以上にした状態で、トランスミッターにSuunto D4iを近づけます。ペアリングが終了したとき、ダイブコンピュータは新しいコード番号と送信されたタンク圧を表示します。
データを受信する度にワイヤレストランスミッターインディケータが点滅します。
送信データ
ペアリングを行うと、Suunto D4iがトランスミッターからタンク圧データを受信するようになります。
Suunto D4iが信号を受信すると、ディスプレイの左下に以下のいずれかの記号が常に表示されます。
表示記号 |
意味 |
Cd:– |
コード番号の設定なし、受信待機中 |
Cd:10 |
現在のコード番号。コード番号には01~40が自動的に割り振られます。 |
- - - |
シンボルが点滅。残圧が360 bar(5220 psi)以上。 |
直近の残圧に続き、no conn |
1分間タンク圧のデータが更新されていない。解決策は以下を参照してください。 |
- - -に続き、no conn |
5分間タンク圧のデータが更新されていない。解決策は以下を参照してください。 |
no conn |
テキストno connは、ユニットがトランスミッターからデータを受信していないときに表示されます。
1分以上残圧の変化がない。最後に受信した残圧が点滅。フラッシュ記号が表示されない。
この状態は以下が原因で発生します。
- トランスミッターが通信圏(>1.2 m(4 ft))外にある
- トランスミッターが省電力モードになっている
- トランスミッターが別のコードを使用している。これを修正するには:
レギュレータから呼吸をしてトランスミッターを起動します。ダイブコンピュータをトランスミッターに近づけ、フラッシュ記号が表示されているか確認します。表示されない場合、トランスミッターを再度ペアリングし、新しいコード番号を受信します。
|
batt |
ワイヤレストランスミッターの電池残量が少ない。トランスミッターのバッテリー交換が必要。 |
タンク圧アラーム
タンク圧アラームには2種類のアラームがあります。アラームのひとつは50 bar(700 psi)に固定され、変更はできません。
もうひとつのアラームはユーザーが任意で設定可能です。アラームの範囲は、10~200 bar(200~3000 psi)のタンク圧で設定でき、アラームはオン/オフが可能です。
タンク圧アラームを設定する:
- ダイブモードで、DOWNを長押しして設定に入ります。
- DOWNを押してTank Press Alarm(タンク圧アラーム)までスクロールし、SELECTを押します。
- UPを押してアラームをオンにし、SELECTで確定します。
- UPまたはDOWNでタンク圧を調整し、SELECTで確定します。
- MODEを押して終了します。
エアータイム
エアータイムは、ワイヤレストランスミッターを使用しているときのみ表示されます。
エアータイムを起動する:
- ダイブモードで、DOWNを長押しします。
- DOWNを押してAir Time(エアー時間)までスクロールします。
- エアー時間の読み込みをオンにするにはUPを押します。
- SELECTを押します。
- MODEを押して終了します。
トーン
デバイスのトーンは、オン/オフにできます。トーンがオフのとき、アラームは鳴りません。
トーンを設定する:
- 時刻モードで、DOWNを長押しします。
- DOWNまたはUPを押してTones(トーン)までスクロールし、SELECTを押します。
- DOWNまたはUPを押してオン/オフを切り替えて、SELECTで確定します。
- MODEを押して終了します。
ウォーターコンタクト
ウォーターコンタクトは、ケースの側面にあります。ウォーターコンタクトは自動的にダイブモードを作動させる役目を持っています。Suunto D4iは水を検知するとダイブ状態に切り替わり、水深1.2 m(4 ft)で水深計が水圧を検知します。
ACは、ウォーターコンタクトが停止するまで表示されます。ウォーターコンタクトはいつでも清潔に保つことが重要です。汚れやほこりがあると、自動起動/停止が正しく機能しないことがあります。
メモ:
ウォーターコンタクト周辺に水分があると、ダイブモードが起動する場合があります。例えば、手を洗ったり汗をかいている状態にあるとACが起動することがあります。バッテリーの消費を抑えるために、柔らかいタオルでウォーターコンタクトを乾燥させるとAC表示が消えます。