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VO2maxとは?年齢別の目安と上げる方法|Suuntoウォッチで確認できること
ランニングウォッチやSuuntoアプリで「VO2max」という数値を見たことはありませんか?
数字が高いほど良さそうに見える一方で、「何を意味しているのか」「どう見ればいいのか」「本当に上げられるのか」は少し分かりにくい指標です。
VO2maxは、日本語では「最大酸素摂取量」と呼ばれます。簡単に言えば、強い運動をしているときに、身体がどれだけ酸素を取り込み、エネルギーとして使えるかを示す指標です。
この記事では、VO2maxの基本、ランニングで重要な理由、年齢別の目安、上げるためのトレーニング方法、そしてSuuntoウォッチでVO2maxを確認する方法を紹介します。
この記事でわかること
VO2maxとは?
なぜランニングでVO2maxが重要なのか
VO2maxはどう測定・推定する?
SuuntoウォッチでVO2maxを確認する方法
VO2maxの目安|年齢・性別でどう見る?
VO2maxを見るときの注意点
VO2maxに影響する要素
VO2maxを上げる5つの方法
VO2maxとVMAの違い
よくある質問
まとめ
VO2maxとは?
VO2maxとは、強い運動中に身体が取り込み、運び、使うことができる酸素の最大量を示す指標です。
単位は一般的に、ml/kg/minで表されます。これは、体重1kgあたり、1分間にどれくらいの酸素を使えるかを示しています。
持久系スポーツでは、身体が酸素を使ってエネルギーを作る能力が重要になります。そのためVO2maxは、ランニング、トレイルランニング、サイクリング、トライアスロン、クロスカントリースキーなどで、自分の有酸素能力を知るための目安として使われます。
ただし、VO2maxだけでレース結果が決まるわけではありません。
同じVO2maxを持つランナーでも、フォーム、ランニングエコノミー、筋力、ペース配分、回復状態によって、実際の走りは変わります。
なぜランニングでVO2maxが重要なのか
VO2maxは、いわば有酸素能力の「エンジンの大きさ」を見る指標です。
VO2maxが高いほど、身体は多くの酸素を使ってエネルギーを作り出せるため、高い強度をより長く維持しやすくなります。
ランナーにとってVO2maxを知るメリットは、主に次の3つです。
現在の有酸素フィットネスを把握できる
VO2maxは、自分の持久力レベルを客観的に見るための目安になります。
「最近、同じペースが楽に感じるようになった」「以前より長く走れるようになった」といった体感に加えて、VO2maxの変化を見ることで、トレーニングの成果を確認しやすくなります。
トレーニングの進捗を追いやすい
VO2maxは、1回のトレーニングで大きく変わる数値ではありません。
数週間から数か月の流れで見ることで、トレーニングが自分の有酸素能力にどう影響しているかを把握しやすくなります。
心拍ゾーンや強度管理と組み合わせやすい
VO2maxは、自分の有酸素能力を知る指標です。一方で、日々のトレーニングでは心拍ゾーンを使って、今日どれくらいの強度で動いているかを確認できます。
VO2maxを高めるには、低強度の有酸素トレーニング、高強度インターバル、回復をバランスよく組み合わせることが大切です。
心拍ゾーンを使った強度管理については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎関連記事:「心拍ゾーンとは?トレーニング強度を使い分けて持久力を高める方法」
VO2maxはどう測定・推定する?
VO2maxを知る方法はいくつかあります。正確性と手軽さのバランスが異なるため、目的に合わせて考えるとよいでしょう。
ラボテスト
最も正確とされるのは、専門施設で行う運動負荷テストです。
マスクを装着し、運動中に取り込む酸素量や吐き出す二酸化炭素量を測定します。運動強度を段階的に上げながら測定するため、直接的で精度の高い方法ですが、専用設備と専門的な管理が必要です。
フィールドテスト
Cooper TestやBleep Testなど、一定時間または決められたプロトコルで走った結果からVO2maxを推定する方法もあります。
ラボテストほど正確ではありませんが、特別な設備なしでフィットネスレベルを確認できるのが特徴です。
SuuntoPlusには、Cooper TestやBleep Testなど、フィットネスレベルを確認するためのスポーツアプリがあります。各テストの内容や使い方は、こちらの記事で紹介しています。
▶︎関連記事:「Suuntoでできるフィットネステスト|VO2max・閾値・FTPを確認してトレーニングに活かす方法」
スポーツウォッチによる推定
スポーツウォッチは、ラボテストのように酸素の出入りを直接測るわけではありません。
対応するSuuntoウォッチでは、屋外ランニングやウォーキング中の心拍数、ペース、動きのデータなどをもとに、VO2maxを推定します。
ウォッチによるVO2maxは、絶対的な測定値というより、自分の有酸素フィットネスが時間とともにどう変化しているかを見るための実用的な指標として活用するのがおすすめです。
SuuntoウォッチでVO2maxを確認する方法
対応するSuuntoウォッチでは、日々のランニングやウォーキングのデータをもとに、VO2maxの推定値を確認できます。
新しいモデルでは、ProgressビューやSuuntoアプリでVO2maxの変化を確認できます。
ウォッチでVO2maxを見るときは、1回の数値だけに一喜一憂するよりも、数週間から数か月の変化を見ることが大切です。
たとえば、同じようなトレーニングを続けている中でVO2maxが少しずつ上がっていれば、有酸素能力が改善しているサインかもしれません。
反対に、VO2maxが下がっていて、同時に疲労感や睡眠不足もある場合は、トレーニング量や回復状態を見直すきっかけになります。
VO2maxの目安|年齢・性別でどう見る?
VO2maxは、年齢、性別、トレーニング歴、遺伝、測定方法によって変わります。
そのため、単純に「高い・低い」だけで判断するのではなく、同じ年代や性別の目安と比較したり、自分自身の推移を見ることが大切です。
以下は、VO2maxを見るときの一般的な目安です。あくまで参考値であり、健康状態や競技力を診断するものではありません。
男性のVO2max目安(ml/kg/min)
年齢
低い
やや低い
平均
良い
非常に良い
高い
20–29
<33
33–36
37–41
42–45
46–52
>52
30–39
<31
31–34
35–39
40–43
44–50
>50
40–49
<28
28–32
33–36
37–40
41–46
>46
50–59
<25
25–29
30–33
34–38
39–43
>43
60–69
<22
22–25
26–30
31–34
35–41
>41
女性のVO2max目安(ml/kg/min)
年齢
低い
やや低い
平均
良い
非常に良い
高い
20–29
<23
23–29
30–35
36–41
42–46
>46
30–39
<20
20–27
28–33
34–39
40–44
>44
40–49
<17
17–24
25–31
32–35
36–41
>41
50–59
<15
15–21
22–28
29–34
35–39
>39
60–69
<13
13–20
21–24
25–30
31–35
>35
同じVO2maxでも、年齢や性別によって意味は変わります。
たとえば、35 ml/kg/minという数値は、30代男性では平均的な目安に入る一方、40代女性では良い水準に入ることがあります。
多くのランナーにとっては、他人と比べるより、自分自身のVO2maxが時間とともにどう変化しているかを見る方が実用的です。
VO2maxを見るときの注意点
VO2maxは便利な指標ですが、万能ではありません。
ラボ測定とウォッチの推定は違う
SuuntoウォッチのVO2maxは、日々のランニングやウォーキングのデータから推定される値です。
ラボテストのように酸素摂取量を直接測るものではありません。ウォッチで確認できるVO2maxは、日常のトレーニングの変化を追うための目安として活用しましょう。
1回の数値だけで判断しない
体調、睡眠、気温、疲労、心拍計測の状態などによって、VO2maxの推定値は変動することがあります。
1回の結果だけで「上がった」「下がった」と判断するより、数週間から数か月のトレンドを見ることが大切です。
VO2maxだけで走力は決まらない
VO2maxは有酸素能力を見るうえで重要ですが、実際のパフォーマンスにはランニングエコノミー、筋力、フォーム、ペース配分、メンタル、補給、回復なども関わります。
走りの効率を高めたい場合は、こちらの記事も参考になります。
▶︎関連記事:「ランニングエコノミーとは?走りを効率化する5つの改善方法」
VO2maxに影響する要素
VO2maxは、身体の複数のシステムが関わる指標です。
主に次のような要素が影響します。
心臓が血液を送り出す能力
肺が酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する働き
血液中のヘモグロビンによる酸素の運搬
筋肉が酸素を使ってエネルギーを作る能力
遺伝的な要素
年齢
トレーニング歴
すべてを自分でコントロールできるわけではありませんが、継続的なトレーニング、強度の使い分け、回復を整えることで、VO2maxの改善を目指すことはできます。
VO2maxを上げる5つの方法
VO2maxを高めるには、ただ毎回きつい練習をすればよいわけではありません。
高強度の刺激、有酸素の土台、継続、回復を組み合わせることが大切です。
高強度インターバルを取り入れる
VO2maxを刺激する代表的な方法が、高強度インターバルトレーニングです。
たとえば、3分間の高強度走と2分間のリカバリーを数本繰り返すようなメニューは、VO2max向上を狙う練習として使われます。
ただし、負荷が高いため、週に何度も行う必要はありません。経験や体調に合わせて、十分に回復している日に取り入れましょう。
有酸素の土台をつくる
VO2maxを高めるには、高強度だけでなく、低〜中強度の有酸素トレーニングも重要です。
ゆっくり長く走るロングランや、会話ができる程度のイージーランは、持久力の土台づくりに役立ちます。
強くなるためには、楽に走る日も必要です。
トレーニング強度を使い分ける
毎回同じような強度で走るよりも、イージーラン、テンポ走、インターバルを目的に応じて使い分けることが大切です。
心拍ゾーンを活用すると、「今日はゾーン2で余裕を持って走る」「今日はゾーン4〜5でしっかり負荷をかける」といった判断がしやすくなります。
心拍ゾーンの設定方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶︎関連記事:「心拍ゾーンの計算・設定方法|Suuntoウォッチで強度管理を始める基本」
継続する
VO2maxは、1回のトレーニングで大きく変わるものではありません。
短期間で追い込みすぎるより、無理のない範囲で継続することが大切です。
週に数回のランニングを続け、少しずつ距離や強度を調整していくことで、身体はトレーニングに適応していきます。
回復を大切にする
VO2maxを高めるためには、トレーニングだけでなく回復も必要です。
睡眠、栄養、水分補給、休養日を整えることで、身体はトレーニングの刺激に適応しやすくなります。
HRVを使った回復の見方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎関連記事:「HRVとは?心拍変動を理解してトレーニングの回復を最適化する方法」
疲労が抜けにくい、脚が重い、睡眠の質が落ちているなどのサインが続く場合は、トレーニング量や強度を見直すことも大切です。頑張りすぎのサインについては、こちらの記事も参考になります。
▶︎関連記事:「オーバートレーニング症候群とは?ランニングで頑張りすぎているサインと休む目安」
VO2maxとVMAの違い
VO2maxと合わせて使われることがある指標に、VMAがあります。
VMAは、最大有酸素スピードを意味します。簡単に言えば、VO2maxに到達するスピードのことです。
VO2maxは「酸素を使う能力」を表す指標で、VMAは「その能力に到達する走速度」を表す指標です。
同じVO2maxのランナーでも、ランニングエコノミーやフォーム、経験によってVMAは変わることがあります。
つまり、VO2maxが同じでも、実際にどれくらいのペースで走れるかは別の話です。
VO2maxを高めることは大切ですが、それをレースペースへつなげるには、スピード練習、フォーム改善、ペース感覚、ランニングエコノミーも必要になります。
一定のペースで走る感覚を身につけたい方は、こちらの記事も参考になります。
▶︎関連記事:「ランニングのペース感覚を身につける方法」
よくある質問
VO2maxの平均はどれくらい?
一般的な目安として、男性では35〜45 ml/kg/min、女性では25〜35 ml/kg/min程度が平均的な範囲とされています。
ただし、年齢、性別、トレーニング歴によって大きく変わります。平均値だけにこだわるより、自分自身の変化を見ることが大切です。
VO2maxは年齢とともに下がる?
VO2maxは、年齢とともに低下する傾向があります。
ただし、継続的な運動によって、その低下をゆるやかにすることは可能です。
50代以降でもVO2maxは上げられる?
適切なトレーニングを継続すれば、50代以降でもVO2maxの改善は期待できます。
急に高強度トレーニングを増やすのではなく、現在の体力や健康状態に合わせて段階的に進めましょう。体調に不安がある場合は、無理をせず医師や専門家に相談してください。
SuuntoウォッチはVO2maxを直接測っている?
直接測定ではありません。
Suuntoウォッチは、心拍数、ペース、運動時間、動きのデータなどをもとにVO2maxを推定します。日常のトレーニングの中で、有酸素フィットネスの変化を見るための指標として活用できます。
心拍数が正しく測れていないとVO2maxにも影響する?
手首で測定する心拍数は、装着位置、フィット感、気温、腕の動きなどによって影響を受けることがあります。
VO2maxの推定値を見るときも、心拍計測の状態を整えることが大切です。心拍数が体感と合わないと感じる場合は、こちらの記事も参考になります。
▶︎関連記事:「ランニングウォッチの心拍数が正確でないと感じる理由」
まとめ:VO2maxは、自分の有酸素能力を知るための指標
VO2maxとは、強い運動中に身体が取り込み、使える酸素の最大量を示す指標です。
ランニングやサイクリングなどの持久系スポーツでは、有酸素フィットネスを理解するための重要な目安になります。
ただし、VO2maxは単独で見るものではありません。
ランニングエコノミー、心拍ゾーン、トレーニング強度、睡眠、HRV、回復状態と合わせて見ることで、自分のトレーニングがどの方向へ進んでいるかを理解しやすくなります。
対応するSuuntoウォッチでは、屋外ランニングやウォーキングのデータをもとにVO2maxの推定値を確認できます。
大切なのは、誰かの数値と比べることではなく、自分自身の変化を追うこと。
日々のトレーニングを積み重ねながら、VO2maxをひとつの目安として、自分の有酸素フィットネスを見直していきましょう。
VO2maxの変化を、日々のトレーニングで確認する
Suuntoの対応ウォッチなら、ランニングやウォーキングのデータをもとにVO2maxの推定値を確認できます。
ペース、心拍数、トレーニング負荷、回復状態と合わせて、自分の有酸素フィットネスの変化を見ていきましょう。
Suuntoウォッチを見る
SUUNTOのGPSウォッチのバッテリーモードを解説|違い・選び方・長持ちさせる方法
SUUNTOのGPSウォッチには、運動時間や必要な計測精度に合わせて選べる複数のバッテリーモードがあります。
「通常はどのモードを選べばいい?」「省電力なモードにすると何が変わる?」「できるだけ長時間記録するには?」と迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。
GPSウォッチSUUNTOのバッテリーモードは、単に消費電力を抑えるための機能ではありません。GPS精度や心拍計測などを調整し、計測精度とバッテリー駆動時間のバランスを選ぶための機能です。
この記事では、SUUNTOの充電式GPSスポーツウォッチに共通するバッテリーモードの考え方、アクティビティに合わせた選び方、バッテリーを長持ちさせるポイントを解説します。
※利用できるモードの名称や設定内容は、モデルによって異なります。掲載情報は2026年7月時点のものです。
目次
SUUNTO GPSウォッチのバッテリーモードとは?
「バッテリーモード」と「省電力」は別の機能
モデル別|SUUNTO GPSウォッチのバッテリーモード一覧
パフォーマンス・エンデュランス・ウルトラ・ツアーの違い
代表モデルのバッテリー駆動時間
バッテリーモードはどう選ぶ?
迷ったときの選び方
SUUNTOのバッテリーを長持ちさせる7つのポイント
公称の駆動時間と実際の使用時間が違うのはなぜ?
よくある質問
まとめ:必要な精度を保ちながら、最後まで記録できるモードを選ぼう
SUUNTO GPSウォッチのバッテリーモードとは?
バッテリーモードとは、エクササイズを記録するときの消費電力とウォッチのパフォーマンスを調整する機能です。
対応モデルでは、エクササイズを開始する前に、現在選択しているバッテリーモードであと何時間記録できるか、推定駆動時間が表示されます。
モードを変更すると駆動時間を延ばせる一方、GPS精度や心拍計測など、一部の設定や機能も変わります。バッテリー残量が少なくなった場合、より長く使用できるモードへの変更をウォッチが提案することもあります。
基本的な考え方は、次のとおりです。
重視すること
モード選びの考え方
GPS精度や詳細な計測
精度を優先するモード
精度と駆動時間のバランス
中間のバッテリーモード
長時間の記録
駆動時間を優先するモード
最も長持ちするモードが、常に最適とは限りません。
短時間のランニングでは精度を優先し、長時間の登山やウルトラレースでは駆動時間を優先するなど、アクティビティの内容と予定時間に合わせて選ぶことが大切です。
「バッテリーモード」と「省電力」は別の機能
SUUNTOウォッチには、エクササイズ中の「バッテリーモード」と、日常使用時の「省電力」設定があります。
バッテリーモードは、ランニングや登山などを記録している間のGPS精度や計測機能を調整するものです。
一方の省電力設定は、エクササイズをしていない日常使用時の消費電力を抑えるための機能です。対応モデルで省電力を有効にすると、振動、毎日の心拍計測、Bluetooth通知などがオフになり、充電間隔を延ばすことができます。(省電力モードはバッテリー充電レベルが 10% になると自動的に有効化されます。)
目的に合わせて、次のように使い分けましょう。
エクササイズ中の連続記録時間を延ばしたい:バッテリーモードを変更する
日常使用で充電回数を減らしたい:省電力設定を使用する
モデル別|SUUNTO GPSウォッチのバッテリーモード一覧
バッテリーモードの基本的な考え方は共通していますが、利用できるモードの名称や数はモデルによって異なります。
主なモデル
プリセットされているバッテリーモード
Suunto Race 2
パフォーマンス/エンデュランス/ウルトラ/ツアー
Suunto Race
パフォーマンス/エンデュランス/ウルトラ/ツアー
Suunto Vertical 2
パフォーマンス/エンデュランス/ウルトラ/ツアー
Suunto Vertical
パフォーマンス/エンデュランス/ウルトラ/ツアー
Suunto Race S
パフォーマンス/エンデュランス/ウルトラ/ツアー
Suunto Ocean
パフォーマンス/エンデュランス/ウルトラ/ツアー
Suunto Run
パフォーマンス/エンデュランス/省電力
Suunto 9 Peak Pro
パフォーマンス/エンデュランス/ツアー
Raceシリーズ、Verticalシリーズ、Suunto Oceanには、パフォーマンス、エンデュランス、ウルトラ、ツアーの4種類が用意されています。Suunto Runはパフォーマンス、エンデュランス、省電力の3種類、9 Peak Proはパフォーマンス、エンデュランス、ツアーの3種類です。
一部のモデルでは、GPS精度や画面設定などを調整したカスタムバッテリーモードも作成できます。カスタムモードの対応状況や変更できる項目は、モデルによって異なります。
なお、Suunto Oceanのバッテリー節約設定は、ランニングや登山などのスポーツ記録時に使用する機能です。ダイブアクティビティには影響しないため、ダイビング前には別途バッテリー残量を確認してください。SUUNTOでは、残量10%未満でダイビングを開始しないよう案内しています。
パフォーマンス・エンデュランス・ウルトラ・ツアーの違い
各モードの具体的な設定はモデルによって異なりますが、基本的な位置づけは次のとおりです。
パフォーマンス:計測精度を優先する基本モード
パフォーマンスは、GPS精度や計測データを重視するモードです。多くの対応モデルで、エクササイズ開始時のデフォルトモードに設定されています。
日常のランニング、インターバルトレーニング、マラソン、ルートを正確に記録したい登山などに適しています。
予定時間に対してバッテリーが十分に持つ場合は、まずパフォーマンスを基準に考えるとよいでしょう。
エンデュランス:精度と駆動時間のバランス
エンデュランスは、パフォーマンスよりも消費電力を抑えながら、一定の計測精度を維持するモードです。
長時間のトレイルランニング、日帰り登山、ロングライドなど、「できるだけ詳しく記録したいものの、パフォーマンスでは最後まで持つか不安」という場面に向いています。
ウルトラ:長時間の記録を優先
ウルトラは、エンデュランスよりもさらに駆動時間を重視するモードです。
100マイルレースや24時間イベントなど、細かな計測精度よりも、アクティビティ全体を最後まで記録することを優先したい場面で候補になります。
ウルトラはすべてのモデルに搭載されているわけではありません。Suunto Runや9 Peak Proでは、別のモード構成になっています。
ツアー:最長の記録時間を優先
ツアーは、複数日の縦走や長時間の遠征など、できるだけ長く記録を続けたい場面に適したモードです。
Raceシリーズ、Verticalシリーズ、Suunto Ocean、9 Peak Proでは、ツアーを選ぶと、標準設定で手首心拍と心拍ベルトによる計測が無効になります。
心拍数を含めたトレーニングデータを残したい場合は、エクササイズ開始前に選択中のモードと設定内容を確認してください。
代表モデルのバッテリー駆動時間
モデルによって本体サイズ、ディスプレイ、GPS、バッテリー容量などが異なるため、駆動時間にも違いがあります。
以下は、代表モデルの公称バッテリー駆動時間です。
モデル
高精度GPSでの連続記録
最長GPS記録
日常使用の目安
Suunto Race 2
最大55時間
最大200時間
最大18日間
Suunto Race
最大50時間
最大200時間
最大16日間
Suunto Race S
最大30時間
最大120時間
最大9日間
Suunto Vertical 2
最大65時間
最大250時間
最大20日間
Suunto Vertical
最大65時間、ソーラー使用時最大90時間
最大500時間
最大30日間、ソーラー使用時最大60日間
Suunto Run
最大20時間
最大40時間
最大12日間
Suunto Ocean
最大50時間
最大200時間
最大16日間
Suunto 9 Peak Pro
最大40時間
最大300時間
最大21日間
表を見るときの注意点
「高精度GPSでの連続記録」は、パフォーマンスなど、最も高いGPS精度でエクササイズを記録した場合の目安です。
「最長GPS記録」は、ツアーや省電力など、駆動時間を優先したモードでの目安です。GPS精度が下がるほか、心拍計測などが無効になる場合があります。
「日常使用」は、基本的にトレーニングを含まず、毎日の心拍計測をオンにし、手首を上げたときに画面が点灯する条件での目安です。モデルごとに測定条件が異なるため、単純に数値だけを比較するのではなく、自分の使い方に近い条件を確認してください。
実際の駆動時間は、画面設定、地図、ナビゲーション、通知、心拍計測、GPSの受信状況、気温、バッテリーの使用年数などによって変わります。
バッテリーモードはどう選ぶ?
日常のランニングやトレーニング
数十分から数時間程度のトレーニングでは、パフォーマンスが基本です。
距離、ペース、ルートを詳しく振り返りたい場合や、インターバルトレーニングのように細かな変化を確認したい場合は、精度を優先しましょう。
マラソンや日帰り登山
パフォーマンスの推定駆動時間が、予定している行動時間を十分に上回っていれば、そのままパフォーマンスを使用できます。
残量に余裕がない場合は、エンデュランスなど、精度と駆動時間のバランスを取ったモードを選びます。
「フルマラソンだから必ずパフォーマンス」「登山だから必ずエンデュランス」と決めるのではなく、スタート時の充電残量と推定駆動時間を見て判断することが大切です。
ロングトレイルやウルトラレース
長時間のイベントでは、まずエンデュランスを検討します。
エンデュランスでも最後まで持たない可能性がある場合は、ウルトラや省電力など、そのモデルに用意されている長時間側のモードへ切り替えます。
ただし、駆動時間を優先するほど、GPS精度や心拍計測などが変わる可能性があります。「何時間持つか」だけでなく、「必要なデータが残るか」も確認してください。
複数日の縦走や遠征
充電できない環境で数日間記録したい場合は、ツアーなど、最長記録を優先するモードが候補になります。
ツアーは、細かなペースや心拍数の分析よりも、アクティビティ全体を最後まで記録することを重視する場面に適しています。
地図やナビゲーションを多く使う場合
ルートを正確に確認したい場合は、可能な範囲でGPS精度を維持できるモードを選びましょう。
対応モデルでは、地図を長時間表示するとバッテリー消費が大きくなり、公称値より駆動時間が短くなる場合があります。分岐やルート確認が必要な場所で地図を開き、確認後は通常のデータ画面に戻す使い方が効果的です。
迷ったときの選び方
バッテリーモードに迷ったら、次の順番で考えてみましょう。
予定しているアクティビティの時間を確認する
スタート画面で推定駆動時間を見る
予定時間を十分に上回るモードを選ぶ
GPSや心拍など、必要な機能が有効になっているか確認する
基本は、予定時間に対して十分に持つ範囲で、できるだけ精度の高いモードを選ぶことです。
表示される推定駆動時間と予定時間がほぼ同じ場合は、途中での時間延長や気温、地図の使用などを考慮し、一段階長く使用できるモードを選ぶと安心です。
SUUNTOのバッテリーを長持ちさせる7つのポイント
1.スタート前に推定駆動時間を確認する
バッテリー残量のパーセントだけでなく、現在のモードであと何時間記録できるかを確認しましょう。
対応モデルでは、エクササイズ開始前に推定駆動時間が表示され、記録中に残量が少なくなると、長時間側のモードへの変更が提案されます。
2.アクティビティに合ったモードを選ぶ
短時間のトレーニングで、最初からツアーなどの最長モードを選ぶ必要はありません。
通常はパフォーマンスを基本にし、予定時間に対してバッテリーが足りない場合に、エンデュランス、ウルトラ、ツアーなどへ段階的に切り替えましょう。
3.地図を表示し続けない
地図やナビゲーションは便利ですが、長時間の表示はバッテリー消費を増やします。
ルート確認が必要な場所で使用し、確認後はデータ画面に戻すことで、不要な消費を抑えやすくなります。
4.画面設定を見直す
AMOLEDディスプレイ搭載モデルでは、画面の明るさや表示時間、常時表示の設定が駆動時間に影響します。
屋外で確認できる範囲に明るさを調整し、常時表示が不要な場合はオフにするなど、使用環境に合わせて設定を見直しましょう。
5.日常使用では省電力設定を活用する
毎日の心拍計測、振動、スマートフォンからの通知を常に必要としない場合は、省電力設定を活用できます。
ただし、心拍数、睡眠、回復などのデータを継続して記録したい場合は、必要な機能までオフにしないよう注意してください。
6.寒い環境では余裕を持つ
低温環境では、通常よりも1回の充電で使用できる時間が短くなる場合があります。また、充電式バッテリーの容量は、使用年数とともに徐々に低下します。
冬山や寒冷地でのレースでは、表示されている推定時間ぎりぎりではなく、余裕のあるモードを選びましょう。
7.出発前に充電と設定を確認する
長時間のアクティビティでは、出発前に次の項目を確認しましょう。
バッテリー残量
推定駆動時間
選択中のバッテリーモード
心拍計測のオン・オフ
使用するルートや地図
外部センサーとの接続
スタート前に確認することで、「必要な心拍データが記録されていなかった」「途中でバッテリーが切れてしまった」といった失敗を防ぎやすくなります。
公称の駆動時間と実際の使用時間が違うのはなぜ?
製品ページに記載されているバッテリー駆動時間は、一定の条件で測定された目安です。
実際の駆動時間は、次のような条件によって変わります。
選択しているバッテリーモード
GPSの受信環境
地図やナビゲーションの使用
画面の明るさや表示時間
心拍計測
Bluetooth通知
気温
バッテリーの使用年数
特に、地図の使用は消費電力を増やします。また、低温環境では1回の充電で使用できる時間が短くなり、充電式バッテリーの容量は経年によって少しずつ低下します。
公称値と実際の使用時間に差がある場合は、故障と判断する前に、現在の設定や使用している機能を確認しましょう。
よくある質問
バッテリーの消耗が以前より早くなったように感じます。どうすればよいですか?
まず、ウォッチのソフトウェアが最新バージョンになっているか確認してください。
ソフトウェアアップデートには、新機能だけでなく、動作の改善や不具合の修正、パフォーマンスの最適化が含まれることがあります。ウォッチをSuuntoアプリと同期し、利用可能なアップデートがあればインストールしてください。
ソフトウェアが最新の場合は、ウォッチを一度再起動してみましょう。再起動はソフトリセットとも呼ばれ、ウォッチの機能が通常どおり動作していない場合の改善に役立つことがあります。通常、保存されている設定やエクササイズデータは消去されませんが、操作方法はモデルによって異なるため、使用モデルのユーザーガイドを確認してください。
あわせて、次の設定も確認しましょう。
画面の明るさや常時表示
毎日の心拍計測
血中酸素などの自動計測
スマートフォンからの通知
地図やナビゲーションの長時間表示
エクササイズで使用しているバッテリーモード
充電が正常にできていない場合は、ウォッチと充電ケーブルの接点に汗、水分、汚れが付着していないか確認してください。ケーブルの損傷やUSB電源側の問題が原因になることもあります。
ソフトウェアの更新、再起動、設定や充電環境の確認を行っても急激な消耗が続く場合は、使用モデル、ソフトウェアバージョン、充電後にどの程度の時間で残量が減るかを記録し、SUUNTOカスタマーサポートへお問い合わせください。
工場出荷時の状態に戻すハードリセットは、ウォッチ内の未同期データや設定を消去します。最初の対処としては行わず、必要なデータをSuuntoアプリへ同期したうえで、ユーザーガイドやサポートの案内に従ってください。
バッテリーモードはエクササイズ中にも変更できますか?
対応モデルでは、記録中にバッテリー残量が少なくなると、より長時間使用できるモードへの変更が提案されます。
表示される案内に従って切り替えることで、アクティビティを最後まで記録できる可能性を高められます。
いつもパフォーマンスを使用しても問題ありませんか?
予定時間に対してバッテリーが十分に持つ場合は、パフォーマンスを基本にして問題ありません。
日常のランニングやトレーニングなど、GPS精度と詳細なデータを重視する場面に適しています。
最も長持ちするモードにするとGPSは使えなくなりますか?
GPSによる記録自体は継続されますが、GPS精度や設定が変わる場合があります。
また、ツアーでは心拍計測が標準で無効になるモデルがあります。具体的な設定はモデルによって異なるため、スタート画面でモードの内容を確認してください。
ツアーモードでも心拍数は記録されますか?
Raceシリーズ、Verticalシリーズ、Suunto Ocean、9 Peak Proでは、ツアーモードを選択すると、標準設定で手首心拍と心拍ベルトによる計測が無効になります。
心拍データが必要な場合は別のモードを選ぶか、対応モデルではCustomバッテリーモードを検討してください。
まとめ:必要な精度を保ちながら、最後まで記録できるモードを選ぼう
SUUNTOのバッテリーモードは、単にウォッチを長持ちさせるための機能ではありません。
GPS精度や心拍計測などを調整し、その日のアクティビティに必要な性能と駆動時間のバランスを選ぶための機能です。
日常のトレーニングではパフォーマンスを基本にし、予定時間に対して推定駆動時間が足りない場合は、エンデュランス、ウルトラ、ツアーなど、使用モデルに用意されている長時間側のモードへ切り替えましょう。
選ぶときのポイントは、次の3つです。
予定しているアクティビティの時間
スタート画面に表示される推定駆動時間
GPSや心拍など、記録したいデータ
必要なデータを残しながら、アクティビティ終了まで記録できるモードを選ぶこと。それが、SUUNTOのバッテリー性能を最大限に活用するポイントです。
HRV(心拍変動)とは?正常値の見方と回復・トレーニングへの活かし方
「しっかり練習しているのに記録が伸びない」「いつもより疲れが残っている」と感じるときは、トレーニング量だけでなく、身体の回復状態にも目を向けてみましょう。回復を把握するための指標として活用されているのが、HRV(心拍変動)です。
HRVは、心拍数そのものではなく、心拍と心拍の間隔に生じるわずかなゆらぎを示します。毎日の数値を継続して確認することで、トレーニング、睡眠、ストレスなどに身体がどのように反応しているかを振り返る手がかりになります。
この記事では、HRVの意味、正常値の考え方、数値が低くなる主な要因、トレーニングへの活かし方、SuuntoウォッチとSuuntoアプリで確認する方法をわかりやすく解説します。
HRV(心拍変動)とは?
HRV(Heart Rate Variability/心拍変動)とは、連続する心拍と心拍の間隔に生じる変化を表す指標です。
たとえば、心拍数が1分間に60回でも、心臓が正確に1秒間隔で拍動しているとは限りません。実際には、0.9秒、1.1秒、0.95秒というように、1拍ごとの間隔にはわずかな違いがあります。このゆらぎを数値化したものがHRVです。
心拍数とHRVの違い
指標
示すもの
心拍数(HR)
1分間に心臓が拍動する回数。一般的にbpmで表します。
HRV(心拍変動)
心拍と心拍の間隔に生じるゆらぎ。一般的にミリ秒単位で扱います。
心拍数が同じでも、HRVは人や日によって異なります。そのため、心拍数とHRVは別の指標として確認する必要があります。
HRVが回復状態の判断材料になる理由
心拍の間隔は、身体の働きを自動的に調整する自律神経の影響を受けています。自律神経には、活動時に働きやすい交感神経と、休息時に働きやすい副交感神経があります。
副交感神経の働きが優位なとき:HRVは比較的高くなる傾向があります。
交感神経の働きが優位なとき:HRVは比較的低くなる傾向があります。
ただし、HRVだけで「回復している」「体調が悪い」と断定することはできません。トレーニング負荷、睡眠不足、精神的なストレス、飲酒、生活リズムの変化、体調など、複数の要因が数値に影響します。
HRVは、身体の状態を診断する数値ではなく、普段の自分と比べて変化が起きていないかを確認するための判断材料として活用することが大切です。
HRVの正常値はどれくらい?
HRVには大きな個人差があるため、すべての人に共通する「正常値」はありません。年齢、体力、遺伝的な要因、生活習慣、計測方法などによって数値は異なります。
そのため、インターネットで見つけた平均値や、家族・トレーニング仲間の数値と単純に比較するのはおすすめできません。重要なのは、同じ機器と条件で継続的に計測し、自分自身の通常範囲を把握することです。
1日だけの数値よりトレンドを見る
激しいトレーニングの翌日や睡眠不足の日に、一時的にHRVが下がることは珍しくありません。反対に、普段より高い数値が出ることもあります。
1回の測定結果だけで予定を大きく変えるのではなく、次の点を確認しましょう。
通常範囲から外れた状態が数日続いているか
安静時心拍数にも普段と異なる変化があるか
睡眠時間や睡眠の質が低下していないか
脚の重さ、だるさ、意欲低下などの自覚があるか
直近のトレーニング負荷が高すぎなかったか
HRVが低くなる主な要因
HRVが普段の範囲より低くなる背景には、トレーニング以外の要因もあります。
高いトレーニング負荷
高強度インターバル、ロング走、レースなどで身体に大きな負荷がかかると、翌日以降のHRVが低下することがあります。これは負荷に対する自然な反応のひとつです。
トレーニングによる負荷を確認するときは、HRVだけでなく、TSS・hrTSSなどのトレーニング負荷も合わせて確認すると、原因を振り返りやすくなります。
睡眠不足や生活リズムの乱れ
就寝時間が遅くなった日、睡眠時間が短かった日、夜中に何度も目が覚めた日は、回復が十分に進まず、普段と異なるHRVが出ることがあります。
仕事や日常生活のストレス
身体的な負荷が少ない日でも、仕事、人間関係、移動、環境の変化などによる精神的ストレスがHRVに影響する場合があります。トレーニングだけを原因と考えず、生活全体を振り返ることが重要です。
飲酒や食事の影響
飲酒、遅い時間の食事、過度な食事制限なども、夜間の心拍や睡眠に影響し、HRVの変化につながることがあります。計測結果と生活記録を照らし合わせると、自分に影響しやすい習慣が見つかることがあります。
体調の変化
普段と異なるHRVが続き、強い倦怠感、発熱、痛みなどの症状もある場合は、トレーニングを中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。HRVは医療診断の代わりになるものではありません。
HRVが低い日はどうする?
HRVが自分の通常範囲より低い日は、数値だけで運動の可否を決めるのではなく、睡眠、安静時心拍数、自覚的な疲労、直近のトレーニング内容を合わせて判断します。
状態
対応例
HRVは低いが、体調や睡眠に問題を感じない
ウォームアップを丁寧に行い、身体の反応を見ながら予定を調整する。
HRVが低く、脚の重さや疲労感がある
高強度セッションを避け、軽い有酸素運動や休息へ切り替える。
低い状態が数日続き、睡眠や体調も良くない
休養を優先し、トレーニング計画全体を見直す。
「計画どおりに実施すること」よりも、身体の反応に合わせて負荷を調整することが、長期的な継続につながります。予定変更の考え方は、予定どおり走れないときのトレーニング調整法も参考にしてください。
HRVは高いほど良い?
HRVは、単純に高ければ高いほど良いわけではありません。確認したいのは、他者より高いかどうかではなく、自分の通常範囲に対してどの位置にあるかです。
普段の範囲より大きく高い状態が続く場合も、身体の反応がいつもと異なっている可能性があります。低い場合と同様に、睡眠、安静時心拍数、疲労感、トレーニング履歴を合わせて確認しましょう。
SuuntoウォッチでHRVを確認する方法
対応するSuuntoウォッチでは、睡眠中のHRVを計測し、ウォッチやSuuntoアプリで確認できます。毎晩できるだけ同じ条件で装着し、継続的にデータを蓄積することで、自分の通常範囲との比較がしやすくなります。
計測と確認の基本手順
睡眠追跡を有効にする
就寝中もウォッチを装着する
起床後にウォッチまたはSuuntoアプリでHRVを確認する
1日の数値ではなく、7日間平均と通常範囲の関係を見る
睡眠、安静時心拍数、トレーニング負荷も合わせて振り返る
センサーが肌から浮いていると、計測データが安定しない場合があります。睡眠を妨げない範囲で、ウォッチが手首に沿うように装着してください。
7日間平均と通常範囲を見る
Suuntoでは、現在のHRVを単独の数値だけでなく、過去のデータから形成された個人の通常範囲と比較して確認できます。現行記事の仕様説明では、通常範囲の形成に60日間のデータを使用し、通常範囲には最低14回、7日間平均には最低3回の測定が必要とされています。
使い始めた直後はデータ量が少ないため、数値の意味を判断しにくいことがあります。まずは数週間、できるだけ継続して装着し、自分のベースラインを作ることを優先しましょう。
HRVをトレーニングに活かす5つの方法
1. 朝の確認を習慣にする
起床後にHRV、睡眠、安静時心拍数を確認し、その日の身体の状態を振り返ります。毎日同じタイミングで確認すると、変化に気づきやすくなります。
2. 高強度トレーニング後の反応を見る
インターバルやロング走の翌日にHRVがどのように変化し、何日で通常範囲へ戻るかを確認します。自分に必要な回復時間を知る手がかりになります。
3. トレーニング負荷と組み合わせる
HRVは身体の反応を、TSSなどは実施したトレーニングの負荷を把握する材料になります。両方を組み合わせることで、「負荷をかけた結果、身体がどう反応したか」を振り返れます。
4. 主観的な疲労も記録する
データが通常範囲内でも、強い疲労感や痛みがある日は負荷を下げる判断が必要です。反対に、HRVがやや低くても体調が良い場合は、ウォームアップ後の感覚を確認しながら調整できます。
5. 週単位・月単位で振り返る
HRVは日ごとに変動します。毎朝の数値に一喜一憂せず、トレーニング期、回復週、レース前後など、一定期間の傾向を振り返ることが重要です。
HRVと一緒に確認したい指標
回復状態をより立体的に把握するには、HRVだけでなく、複数のデータを組み合わせます。
睡眠:睡眠時間、睡眠の規則性、起床時の感覚
安静時心拍数:普段より高い状態が続いていないか
トレーニング負荷:直近の運動量や強度が高すぎないか
主観的な疲労:脚の重さ、だるさ、意欲、筋肉痛
運動中の強度:心拍ゾーンやSuunto ZoneSenseで負荷が適切だったか
持久系トレーニングの強度管理については、心拍ゾーンとは?トレーニング強度を使い分ける方法もあわせてご覧ください。
HRVについてよくある質問
HRVは毎日変わりますか?
はい。トレーニング、睡眠、ストレス、飲酒、移動、体調などの影響を受けるため、日ごとに変化します。1日の数値ではなく、自分の通常範囲と継続的な傾向を確認しましょう。
HRVが低い日は運動してはいけませんか?
HRVが低いという理由だけで、必ず運動を中止する必要はありません。睡眠、安静時心拍数、疲労感、痛み、直近の負荷を合わせて確認し、必要に応じて強度や時間を調整します。
HRVは高いほど回復しているということですか?
必ずしもそうではありません。HRVには個人差があり、自分の通常範囲から大きく外れた高値にも注意が必要です。絶対値より、自分のベースラインとの比較が重要です。
HRVの数値を他の人と比較してもよいですか?
計測機器や計測条件、年齢、体力などが異なるため、単純な比較はおすすめできません。同じ機器を使い、同じ条件で測った自分自身の変化を追いましょう。
HRVはどのくらい継続して計測すればよいですか?
数日だけでは通常範囲を把握しにくいため、まずは数週間継続して計測するのがおすすめです。生活やトレーニングの変化と照らし合わせながら、長期的な傾向を確認してください。
HRVで病気や体調不良を判断できますか?
HRVだけで病気や体調を診断することはできません。数値の変化に加えて、発熱、強い倦怠感、痛みなどの症状がある場合は、運動を控え、必要に応じて医療機関へ相談してください。
まとめ|HRVは自分の変化を知るための指標
HRVは、心拍と心拍の間隔に生じるゆらぎを表す指標です。トレーニング負荷、睡眠、ストレスなどに対する身体の反応を振り返る手がかりになります。
HRVには個人差があり、全員に共通する正常値はありません。
他者ではなく、自分の通常範囲と比較することが重要です。
1日の数値ではなく、7日間平均や長期的な傾向を確認します。
HRVが低い日は、睡眠、安静時心拍数、疲労感、トレーニング負荷も合わせて判断します。
HRVだけで体調や病気を診断することはできません。
SuuntoウォッチとSuuntoアプリを継続して使用すれば、毎日のHRVを自分の通常範囲と比較しながら確認できます。「今日は追い込む日か」「負荷を抑える日か」を考えるための材料として、日々のトレーニングに役立ててください。
Suunto Nautic SとOceanを比較|ダイビング中心ならどっち?
Suunto Nautic SとSuunto Oceanは、どちらも本格的なスキューバダイビングとフリーダイビングに対応するダイブコンピュータです。共通する機能が多いため、「水中性能だけで、どちらを選べばよいのか」と迷う方もいるでしょう。
選ぶポイントは、ダイビング機能の優劣ではありません。ダイビングを中心にしたシンプルな1台が欲しいならNautic S、ダイビングに加えてランニングや登山、トレーニング、睡眠・回復まで記録したいならOceanが基本の選び方です。
目次
Nautic SとOceanに共通するダイビング機能
Nautic SとOceanの違いを比較
Nautic S:ダイビングに集中したい人へ
Ocean:ダイビングもスポーツも1台で
サイズ・ストラップ・充電などの比較ポイント
Nautic SとOcean、どちらを選ぶ?
まとめ
Nautic SとOceanに共通するダイビング機能
Suunto Nautic SとSuunto Oceanは、同じモダンなダイビングプラットフォームを基盤にしています。ダイブ前の準備から水中での確認、ダイブ後のログ管理まで、多くの主要機能を共有しています。
スキューバダイビングとフリーダイビング
両モデルとも、レクリエーションダイビングに適したシングルガスと、テクニカルダイビングで使われるマルチガスに対応しています。減圧計算には、グラディエントファクターを調整できるSuunto Bühlmann 16 GFアルゴリズムを採用。ダイブ画面やアラームも用途に合わせてカスタマイズできます。
別売りのSuunto Tank PODを接続すれば、タンク圧とガス消費量を手元で確認できます。フリーダイブモードでは、水中と水面で表示を切り替え、深度、潜水時間、水面休息時間などのアラームを設定できます。
明るく見やすいAMOLEDディスプレイ
どちらも1.43インチ、466×466ピクセルのAMOLEDディスプレイを搭載しています。水中で必要な情報を色分けして表示でき、さまざまな環境で視認しやすい設計です。
Suuntoアプリでダイブログを振り返る
ダイブ後は、ログをSuuntoアプリへ同期できます。潜水時間や深度などのデータに加え、水中ルートやコンディションを振り返り、ダイブ履歴をまとめて管理できます。
オフラインマップとルートナビゲーション
両モデルはGPSと無料のオフラインマップ、ルートナビゲーションにも対応しています。遠隔地のダイブサイトへ向かうときや、ダイビングの合間に周辺を探索するときにも活用できます。ただし、ウォッチはダイブ計画、訓練、適切な安全装備の代わりにはなりません。使用前には必ずユーザーガイドと安全上の注意を確認してください。
Nautic SとOceanの違いを比較
水中で使う主要機能はよく似ています。大きな違いは、水面に戻ったあとに何を記録したいかです。
比較項目
Suunto Nautic S
Suunto Ocean
主な位置づけ
ダイビング中心
ダイビング+スポーツ+ウェルネス
スキューバ/フリーダイブ
対応
対応
ワイヤレスタンク圧
対応
対応
サイドマウントの2本同時表示
対応
—
オフラインマップ/ナビゲーション
対応
対応
スマート通知
対応
対応
スポーツ・活動量記録
—
対応
手首心拍/睡眠/HRV
—
対応
音楽操作/スタンドアップリマインダー
—
対応
重量
81g
99g
耐水性能
100m
100m
※機能や仕様はソフトウェア更新などにより変更される場合があります。最新情報は各製品ページとユーザーガイドをご確認ください。
Nautic S:ダイビングに集中したい人へ
Nautic Sは、ダイビングを主役に据えたモデルです。光学式心拍計やスポーツ・睡眠記録をあえて搭載せず、水中で使う情報と操作へ焦点を絞っています。
本体は81gで、同じケース径のOceanより18g軽量。明るいAMOLEDディスプレイ、カスタマイズ可能なダイブビューとアラーム、減圧情報、Tank PODによるワイヤレスタンク圧表示など、ダイバーが必要とする主要機能を備えています。
特にサイドマウントでは、2台のトランスミッターから左右のタンク圧を同時に確認できます。色分けされた表示により、重要な情報をすばやく把握しやすいことも特徴です。
「トレーニングや睡眠の記録は別のデバイスで行う」「日常機能を増やすより、軽さとダイブ中心の操作性を優先したい」という方に向いています。
Ocean:ダイビングもスポーツも1台で
Oceanは、ダイブコンピュータとGPSスポーツウォッチを1台にまとめたモデルです。スキューバやフリーダイブの主要機能に加え、ランニング、サイクリング、登山、ジムなど多様なスポーツを記録できます。
光学式心拍計を搭載し、歩数、消費カロリー、心拍傾向、睡眠ステージ、心拍変動(HRV)などを確認できます。ダイビング旅行の前後も同じウォッチを着け続け、トレーニングと回復をまとめて管理したい方に適しています。
スマート通知は両モデルにありますが、Oceanではさらに音楽操作、スマートフォン検索、スタンドアップリマインダーなど、日常向けの機能も利用できます。
サイズ・ストラップ・充電などの比較ポイント
画面サイズは同じ、重量と装着感が異なる
両モデルのケース幅は49.9mmで、ディスプレイの大きさと解像度も共通です。Nautic Sは厚さ13.3mm・81g、Oceanは厚さ13.2mm・99g。大きさはほぼ同じですが、軽さを重視するならNautic Sが選びやすいでしょう。
ストラップ幅は共通の22mm
どちらも22mm幅の交換式ストラップに対応します。標準ストラップはNautic Sが伸縮性のあるテキスタイル、Oceanがシリコンです。ウェットスーツやドライスーツ、日常での装着など、用途に合わせてフィット感を確認してください。
耐水性能と充電式バッテリー
両モデルとも100m耐水で、ダイブモードのバッテリー駆動時間は使用条件により40〜60時間です。いずれも充電式のため、遠征前には充電残量を確認し、付属または対応するSuunto充電ケーブルを使用してください。
Nautic SとOcean、どちらを選ぶ?
Nautic Sがおすすめの人
ダイビングを最優先した専用機が欲しい
スポーツ・睡眠記録より、シンプルな操作と軽さを重視する
Tank PODを使ってタンク圧を手元で確認したい
サイドマウントで2本のタンク圧を同時に確認したい
陸上ではマップ、天気、潮汐、スマート通知があれば十分
Oceanがおすすめの人
ダイブコンピュータとマルチスポーツウォッチを1台にまとめたい
ランニング、サイクリング、登山、ジムなども記録したい
歩数、心拍、睡眠、HRVを日常的に確認したい
トレーニングと回復の状態を継続して把握したい
音楽操作やスタンドアップリマインダーも使いたい
まとめ
Nautic SとOceanは、AMOLEDディスプレイ、スキューバとフリーダイブ、Bühlmann 16 GFアルゴリズム、ワイヤレスタンク圧、オフラインマップ、Suuntoアプリ連携という強固なダイビング基盤を共有しています。
違いは、水面の上での使い方です。ダイビングを中心に、軽くシンプルな専用機を選ぶならNautic S。ダイビング、スポーツ、睡眠・回復、日常機能まで1台で管理するならOceanが適しています。自分がダイブ以外の時間に何を記録したいかを考えると、選ぶべきモデルが見えてきます。
Suuntoのダイブ製品を見る
Nautic SとOceanのカラー、最新仕様、対応アクセサリーを比較できます。
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Suunto RaceとRace 2の違いを比較|どっちを選ぶべき?
Suunto RaceとSuunto Race 2は、どちらもレースや本格的なトレーニングに対応するGPSスポーツウォッチです。
どちらもAMOLEDディスプレイ、オフラインマップ、デュアルバンドGPS、115種類以上のスポーツモード、トレーニング負荷や回復の管理、ランニングやトレイルランニングに役立つ機能を備えています。
一方で、Suunto Race 2は、Suunto Raceのコンセプトを受け継ぎながら、画面サイズ、軽さ、GPS使用時のバッテリー、ストレージ、マップの見やすさなどをアップデートしたモデルです。
この記事では、Suunto RaceとSuunto Race 2の違いを比較し、どちらを選ぶべきかをわかりやすく解説します。
目次
Suunto RaceとRace 2の違いを一覧で比較
まず結論|バッテリー重視ならRace 2、価格重視ならRace
違い1:画面サイズと見やすさ
違い2:重さと装着感
違い3:バッテリー性能
違い4:オフラインマップとストレージ
違い5:トレーニング機能はどちらも本格仕様
違い6:GPSとナビゲーション
まとめ|価格重視ならRace、長く使うならRace 2
Suunto RaceとRace 2の違いを一覧で比較
まずは、主な違いを表で確認しましょう。
項目
Suunto Race
Suunto Race 2
位置づけ
レース・トレーニング向け高機能モデル
Raceを進化させた最新パフォーマンスモデル
ディスプレイ
1.43インチ AMOLED
1.5インチ LTPO AMOLED
解像度
466 × 466
466 × 466
重量
ステンレス:83gチタン:69g
ステンレス:76gチタン:65g
日常使用バッテリー
最大16日間
最大16日間
デュアルバンドGPS
最大50時間
最大55時間
省電力GPS
最大200時間
最大200時間
オフラインマップ
対応
対応
オフラインマップ容量
スチール:16GBチタン:32GB
32GB
スポーツモード
115種類以上
115種類以上
操作
タッチスクリーン+デジタルリューズ+ボタン
タッチスクリーン+デジタルリューズ+ボタン
防水
100m
100m
GNSS対応周波数
L1+L5
L1+L5
おすすめの人
高機能モデルを価格重視で選びたい人
より見やすく、軽く、長く使いたい人
基本機能は近いですが、Race 2は画面の見やすさ、同素材同士で比較した軽さ、デュアルバンドGPS使用時のバッテリー、ストレージ、マップの使いやすさが強化されています
まず結論|バッテリー重視ならRace 2、価格重視ならRace
結論から言うと、今から新しく選ぶなら、多くの人には Suunto Race 2 がおすすめです。
理由は、Race 2の方が画面が大きく、同じ素材同士で比較すると軽く、デュアルバンドGPS使用時のバッテリーにも余裕があるからです。マップやナビゲーションをよく使う方、長時間のレースやトレイルランニングに使いたい方には、Race 2の使いやすさがメリットになります。
一方で、Suunto Raceもまだ十分に高機能なGPSスポーツウォッチです。AMOLEDディスプレイ、オフラインマップ、デュアルバンドGPS、115種類以上のスポーツモード、長時間バッテリーを備えているため、価格やセールを重視するならRaceも魅力的な選択肢です。
Suunto Raceがおすすめな人
高機能GPSウォッチをできるだけお得に選びたい
オフラインマップやデュアルバンドGPSが使えれば十分
画面サイズや軽さの差をそこまで重視しない
マラソン、トレイル、登山まで幅広く使いたい
セール価格で購入できるなら検討したい
Suunto Race 2がおすすめな人
今から長く使う1本を選びたい
画面の見やすさを重視したい
少しでも軽い方がいい
デュアルバンドGPSで長時間使いたい
マップやナビゲーションをよく使う
トレイルランニングやロングレースにも使いたい
▶︎関連記事:トレランにおすすめのGPSスマートウォッチとは?必要な機能と選び方
違い1:画面サイズと見やすさ
Suunto Raceは1.43インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています。高精細で明るく、トレーニング中の心拍数、ペース、距離、マップなどを見やすく表示できます。
Suunto Race 2は、1.5インチのLTPO AMOLEDディスプレイを搭載しています。画面が大きくなったことで、データフィールドやマップ、ルートナビゲーションの確認がしやすくなっています。
▶︎関連記事:登山・トレイルでルートをナビゲーション|Suuntoクライムガイダンスの便利な使い方を解説
特にトレイルランニングや登山では、走りながら、または歩きながらウォッチを見る場面があります。画面が大きいと、現在地、ルート、残り距離、登り下りの情報を確認しやすくなります。
画面で選ぶなら
重視すること
おすすめ
十分に見やすいAMOLEDでOK
Suunto Race
より大きく見やすい画面がいい
Suunto Race 2
マップやナビゲーションをよく使う
Suunto Race 2
レース中に一瞬で情報を確認したい
Suunto Race 2
日常のランニングだけならRaceでも十分ですが、マップや複数データをよく見るならRace 2の方が使いやすいです。
違い2:重さと装着感
Suunto RaceとSuunto Race 2は、それぞれステンレスモデルとチタンモデルで重量が異なります。
モデル
ステンレスモデル
チタンモデル
Suunto Race
83g
69g
Suunto Race 2
76g
65g
同じ素材同士で比較すると、Race 2の方が軽くなっています。
ステンレスモデル同士ではRace 2が7g軽く、チタンモデル同士ではRace 2が4g軽くなっています。数字だけ見ると大きな差ではないように感じるかもしれませんが、長時間のランニング、トレイルランニング、睡眠中の着用、日常使いでは、軽さの違いが装着感に影響することがあります。
特に、睡眠や回復も記録したい方、長時間ウォッチを着けっぱなしにする方、腕振りの軽さを重視する方は、Race 2の方が使いやすく感じるかもしれません。
一方で、Raceのチタンモデルは69gと十分軽量です。価格やデザイン、素材感を重視する場合は、Race Titaniumも魅力的な選択肢になります。
違い3:バッテリー性能
Suunto RaceとSuunto Race 2は、どちらも日常使用で最大16日間のバッテリー性能を備えています。
違いが出るのは、デュアルバンドGPS使用時のトレーニング時間です。Suunto Raceは最大50時間、Suunto Race 2は最大55時間のデュアルバンドGPSトレーニングに対応しています。
項目
Suunto Race
Suunto Race 2
日常使用
最大16日間
最大16日間
デュアルバンドGPS
最大50時間
最大55時間
省電力GPS
最大200時間
最大200時間
フルマラソンや日常ランニングでは、どちらのモデルでも十分なバッテリー性能があります。
一方で、ウルトラトレイル、100kmレース、長時間の登山、複数日にわたるアクティビティでは、デュアルバンドGPSで5時間長く使えるRace 2の方が、より余裕を持って使いやすくなります。
ただし、日常使用のバッテリー持ちはどちらも最大16日間です。普段使いで大きな差があるというより、長時間のGPS計測でRace 2に少し余裕があると考えるのが自然です。
違い4:オフラインマップとストレージ
Suunto RaceもRace 2も、オフラインマップに対応しています。
スマートフォンの電波が届きにくい山やトレイルでも、事前にマップやルートを準備しておけば、ウォッチ上で現在地やルートを確認しながら行動できます。
違いは、マップ用ストレージです。
項目
Suunto Race
Suunto Race 2
オフラインマップ
対応
対応
ストレージ
スチール:16GBチタン:32GB
32GB
Suunto Raceのスチールモデルは16GB、チタンモデルは32GBです。Race 2は32GBのストレージを備えています。
日常ランや近場のルートだけならRaceでも十分ですが、複数エリアのマップを入れたい人、旅行先や遠征で使いたい人、トレイルや登山でマップをよく使う人はRace 2の方が使いやすいです。
違い5:トレーニング機能はどちらも本格仕様
Suunto RaceとSuunto Race 2は、どちらも115種類以上のスポーツモードに対応しています。
ランニング、トレイルランニング、サイクリング、スイミング、登山、ジムトレーニングなど、幅広いアクティビティを記録できます。
また、どちらのモデルでも、トレーニング負荷、回復、HRV、睡眠、インターバルトレーニング、オフラインマップ、ルートナビゲーションなど、パフォーマンスを高めるための機能を利用できます。
そのため、トレーニング機能だけで見ると、RaceとRace 2の差は大きくありません。
違いを感じやすいのは、機能の数よりも、画面の見やすさ、装着感、デュアルバンドGPS使用時のバッテリー、マップの使いやすさです。
トレーニング機能で選ぶなら
目的
おすすめ
日常ランニング
Race / Race 2
マラソン練習
Race / Race 2
トレイルランニング
Race 2
マップをよく使う
Race 2
ロングレースに出る
Race 2
価格を抑えたい
Race
Race 2は、対応スポーツモードが増えたモデルというより、同じ高機能をより見やすく、軽く、長く使いやすくしたモデルと考えるとわかりやすいです。
▶︎関連記事:インターバルトレーニングのやり方|ランニング向けワークアウトをSuuntoアプリで作成する方法
違い6:GPSとナビゲーション
Suunto RaceもRace 2も、デュアルバンドGPSに対応しています。
ビルが多い都市部、山や谷のあるトレイル、森の中など、GPSが乱れやすい場所でも、より安定した位置情報を得やすい設計です。
また、どちらもルートナビゲーション、ブレッドクラム表示、ウェイポイント、ヒートマップを使ったルート計画、オフラインマップに対応しています。
基本的なナビゲーション機能はどちらも強力です。違いを感じやすいのは、画面サイズ、ストレージ、デュアルバンドGPS使用時のバッテリーの余裕です。
ナビゲーション重視なら
ルート確認だけならRaceでも十分
マップを頻繁に見るならRace 2
長時間のトレイルや登山ならRace 2
複数エリアのマップを入れたいならRace 2
▶︎関連記事:GPXルートをSuuntoウォッチに追加する方法|ルートプランナーを使った設定手順
まとめ|価格重視ならRace、長く使うならRace 2
Suunto RaceとSuunto Race 2は、どちらもレースや本格的なトレーニングに対応するGPSスポーツウォッチです。
共通して、AMOLEDディスプレイ、オフラインマップ、デュアルバンドGPS、115種類以上のスポーツモード、長時間バッテリー、トレーニング負荷や回復管理に対応しています。
違いは、主に次のポイントです。
Race 2は画面が大きい
Race 2は同素材同士で比較すると軽い
Race 2はデュアルバンドGPSで最大55時間、Raceは最大50時間
日常使用のバッテリーはどちらも最大16日間
Race 2は32GBストレージ
Race 2は装着感やマップの見やすさが向上
Raceはセール価格ならコストパフォーマンスが高い
今から新しく選ぶなら、画面の見やすさ、軽さ、ストレージ、デュアルバンドGPS使用時のバッテリー余裕を重視して、Suunto Race 2がおすすめです。
一方で、日常使用のバッテリーや基本的なトレーニング機能はRaceも十分に高く、価格を重視する方にはSuunto Raceも魅力的な選択肢です。
自分のランニングスタイル、レースの距離、マップの使用頻度、予算に合わせて、最適な1本を選んでみてください。
▶︎Suuntoのランニングウォッチを見る
トレランにおすすめのGPSスマートウォッチとは?必要な機能と選び方
トレイルランニングでは、ロードランニング以上に「どこを走るか」「どれくらい登るか」「どれくらいバッテリーが持つか」が重要になります。
山道では、距離だけでなく標高差、路面状況、天候、ルート確認がパフォーマンスと安全に大きく関わります。特にロングレースや初めて走るコースでは、GPS精度、オフラインマップ、ルートナビゲーション、バッテリー持ちを備えたウォッチがあると安心です。
この記事では、なぜトレランにGPSスマートウォッチが必要なのか、選ぶときに確認したい機能、そしてSuuntoのおすすめモデルをわかりやすく紹介します。
目次
なぜトレランにGPSスマートウォッチが必要なのか
トレラン用GPSウォッチに必要な機能
トレランとSUUNTO
トレランにおすすめなSUUNTOのGPSスマートウォッチ
Suunto Race Sがおすすめなトレイルランナー
Suunto Race 2がおすすめなトレイルランナー
Suunto Vertical 2がおすすめなトレイルランナー
Race S・Race 2・Vertical 2の違いを比較
レースに向けたGPSウォッチ選び
SUUNTOのGPSウォッチで、トレイルランをもっと安心に、もっと計画的に
なぜトレランにGPSスマートウォッチが必要なのか
トレイルランニングでは、ロードランニングのように距離やペースだけを見ればよいわけではありません。山道では、登り下り、路面状況、天候、ルートの分岐、補給ポイントまでの距離など、走りながら判断することが多くなります。
GPSスマートウォッチがあると、現在地、走行距離、ペース、心拍数、標高差、ルート、バッテリー残量などを手元で確認できます。スマートフォンを取り出さなくても必要な情報を見られるため、レース中や山の中でも行動判断がしやすくなります。
特に初めて走るコースやロングレースでは、ルート確認とバッテリー管理が重要です。オフラインマップやルートナビゲーションに対応したウォッチなら、電波が入りにくい場所でも事前に準備したルートを確認しながら走ることができます。
また、トレイルランニングでは疲労が蓄積しやすく、登りや下りで心拍数が大きく変わります。心拍数、トレーニング負荷、回復状態を確認できるGPSスマートウォッチは、練習計画やレース後の振り返りにも役立ちます。
トレラン用GPSスマートウォッチは、速く走るためだけの道具ではありません。山の中で自分の状態とルートを把握し、安全に、計画的に走るためのパートナーです。
トレラン用GPSウォッチに必要な機能
トレイルランニングで使うGPSウォッチは、距離やペースを記録するだけではありません。
山の中では、現在地、ルート、標高差、天候、バッテリー残量など、行動判断に関わる情報を手元で確認できることが大切です。
GPS精度
山では、木々、谷、急峻な地形の影響でGPS信号が不安定になることがあります。
トレイルランニングでは、距離やペースだけでなく、ルート確認やアクティビティ後の振り返りにもGPS精度が関わります。走った距離や標高差を正確に把握したい場合は、GPS精度の高いウォッチを選ぶことが重要です。
オフラインマップとルートナビゲーション
電波が入りにくい山では、事前に地図やルートを準備できることが重要です。
オフラインマップやルートナビゲーションを使えるGPSウォッチなら、スマートフォンの電波が不安定な場所でも、ウォッチ上でルートや周辺地形を確認しやすくなります。試走、レース、初めて走るトレイルでも安心感につながります。
ルート上の登り下りを詳しく把握したい方は、クライムガイダンスの記事も参考にしてください。
▶︎関連記事:登山・トレイルランのルートナビゲーション|Suuntoクライムガイダンスの便利な使い方
バッテリー持ち
トレイルランニングでは、予定より時間がかかることがあります。
特にウルトラトレイルやロングレースでは、GPS記録、心拍計測、ナビゲーションを使いながら長時間行動することになります。レース時間や行動時間に対して、余裕のあるバッテリーを選ぶことが大切です。
標高・気圧・天気の変化
山では、標高差や天候の変化も重要です。
高度、気圧傾向、日の出・日の入り、ストームアラームなどを確認できると、行動中の判断に役立ちます。特に標高の高い場所、稜線、長時間の行動では、天気の変化に早めに気づくことが安全につながります。
天気確認に役立つSuuntoウォッチの使い方は、こちらの記事でも紹介しています。
▶︎関連記事:登山やトレイルで天気を確認する方法|Suuntoウォッチで気圧・日没・ストームアラームを活用
トレーニング負荷と回復
トレイルランニングでは、距離だけでなく、累積標高、強度、疲労の蓄積も重要です。心拍数、HRV、トレーニング負荷、回復状態を確認することで、レースに向けたコンディション管理がしやすくなります。ハードな練習を続けるだけでなく、回復状態を見ながらトレーニングを調整することも、レース本番で力を発揮するために大切です。
▶︎関連記事:HRVとは?心拍変動を理解してトレーニングの回復を最適化する方法
▶︎関連記事:ランニングのトレーニング負荷を管理する方法|Suuntoアプリとウォッチで疲労・進歩をチェック
トレイルランニングの練習でインターバルを取り入れたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎関連記事:トレイルランナー向けインターバルトレーニング3選
トレランとSUUNTO
SUUNTOは、登山、アドベンチャー、トレイルランニングなど、アウトドアスポーツのための製品づくりを続けてきたフィンランド発のアウトドアブランドです。山で使いやすいGPS精度、長時間バッテリー、オフラインマップ、ルートナビゲーション、標高・気圧情報など、トレイルランナーに必要な機能を重視しています。
また、SUUNTOは、UTMB World Seriesの公式GPSウォッチおよびテクニカルパートナーです。UTMB World Seriesにおいて、GPSウォッチとトレーニング・レース機能を通じて、世界中のトレイルランナーの挑戦をサポートしています。
トレランにおすすめなSUUNTOのGPSスマートウォッチ
SUUNTOには、トレイルランニングで活用しやすいGPSスマートウォッチがあります。ここでは、トレランで特に重要なマップ、ナビゲーション、バッテリー、画面の見やすさ を中心に、代表的なモデルを紹介します。
Suunto Race Sがおすすめなトレイルランナー
Suunto Race Sは、軽さと機能のバランスを重視したいトレイルランナーに向いています。
コンパクトなサイズ感で日常的にも使いやすく、オフラインマップ、ルートナビゲーション、トレーニング負荷、回復、HRVなどを活用できます。ロードランニングやマラソン練習も行いながら、週末はトレイルにも出たい人に使いやすいモデルです。
Suunto Race Sがおすすめの人
軽量・コンパクトなウォッチが好きな人
ロードランとトレイルランの両方で使いたい人
初めてオフラインマップ対応ウォッチを選びたい人
ミドル距離のトレイルレースに出たい人
日常使いもしやすいモデルを選びたい人
▶︎Suunto Race Sを見る
Suunto Race 2がおすすめなトレイルランナー
Suunto Race 2は、トレーニング、レース、ナビゲーションを1本でしっかり使いたいトレイルランナーに向いています。
大きく明るい1.5インチAMOLEDディスプレイは、レース中や山の中でも情報を確認しやすく、オフラインマップやナビゲーションを活用したい方に便利です。
最高GPS精度で最大55時間のバッテリーに対応しているため、ロングレースや長時間のトレイルランニングにも使いやすいモデルです。
Suunto Race 2がおすすめの人
大きく見やすい画面を重視したい人
ロングレースやウルトラトレイルに挑戦したい人
オフラインマップやルートナビゲーションをよく使いたい人
トレーニング負荷や回復状態も確認したい人
ランニング以外のアウトドアスポーツにも使いたい人
ランニングウォッチとしてのRace S、Race 2、Suunto Runの違いを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎Suunto Race 2を見る
▶︎関連記事:スントのランニングウォッチとは?Suunto Run・Race S・Race 2の選び方
Suunto Vertical 2がおすすめなトレイルランナー
Suunto Vertical 2は、長時間の山岳レース、ウルトラトレイル、縦走、アドベンチャーレースまで視野に入れている人に向いています。
最高GPS精度で最大65時間のトレーニングに対応し、オフラインマップやナビゲーションも活用できます。バッテリーに余裕を持ちたい人、山での行動時間が長い人、トレイルランニングだけでなく登山やロングハイクにも使いたい人に適したモデルです。
Suunto Vertical 2がおすすめの人
100km以上のトレイルレースを想定している人
山岳エリアで長時間行動することが多い人
バッテリー持ちを最優先したい人
登山、縦走、ロングハイクにも使いたい人
よりタフなアウトドアウォッチを選びたい人
▶︎Suunto Vertical 2を見る
登山やロングハイクでも使う方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎関連記事:Suunto Vertical / Vertical 2が登山用GPSスマートウォッチに向いている理由
Race S・Race 2・Vertical 2の違いを比較
Race S、Race 2、Vertical 2は、いずれもトレイルランニングで活用できるSuuntoウォッチです。
大きな違いは、サイズ感、画面の見やすさ、バッテリー持ち、長時間アクティビティへの対応力です。
モデル
位置づけ
オフラインマップ
GPSトレーニング時バッテリー
おすすめの人
Suunto Race S
軽量・コンパクトなパフォーマンスモデル
対応
最大30時間
軽さと本格機能を両立したい人
Suunto Race 2
大画面・高機能なレース向けモデル
対応
最大55時間
長時間レースや見やすさを重視する人
Suunto Vertical 2
山岳・アドベンチャー向けモデル
対応
最大65時間
ウルトラ、縦走、長時間の山岳レースに使いたい人
初めてのトレイルレースやミドル距離なら、軽さと機能のバランスが良いRace S。ロングレースや画面の見やすさを重視するならRace 2。100km以上のレースや長時間の山岳アクティビティまで考えるならVertical 2が選びやすい目安になります。
レースに向けたGPSウォッチ選び
UTMBのようなトレイルレースでは、コースの距離だけでなく、登り下り、天候、補給、暗い時間帯の行動、バッテリー管理も重要になります。
事前にルートを確認し、必要なエリアのオフラインマップを準備しておくことで、レース中や試走中の安心感につながります。長時間のレースに参加する場合は、GPS記録、ナビゲーション、心拍計測を使ったときのバッテリー持ちにも余裕を持っておきましょう。
レース距離・目的別のおすすめモデル一覧
目的・レースタイプ
おすすめモデル
初めてのトレイルレース
Suunto Race S
ミドル距離のトレイルラン
Suunto Race S / Race 2
ロングトレイル・ウルトラ
Suunto Race 2 / Vertical 2
100km以上のレース
Suunto Vertical 2
軽さと日常使いを重視
Suunto Race S
大画面でマップを見たい
Suunto Race 2 / Vertical 2
バッテリーを最優先
Suunto Vertical 2
登山や縦走にも使いたい
Suunto Vertical 2
迷ったらどう選ぶ?
迷ったら、まず 「レース時間」「マップの見やすさ」「日常使いのしやすさ」 で考えると選びやすくなります。
軽さとコンパクトさを重視するなら、Suunto Race S。
ロングレースや見やすい画面を重視するなら、Suunto Race 2。
100km以上のレースや長時間の山岳アクティビティまで考えるなら、Suunto Vertical 2。
トレイルランニングでは、ウォッチのスペックだけでなく、自分が走る距離、地形、レース時間、必要なナビゲーション機能に合っているかが大切です。
SUUNTOのGPSウォッチで、トレイルランをもっと安心に、もっと計画的に
トレイルランニングでは、走力だけでなく、ルート確認、標高差、天候、バッテリー管理も重要です。
SuuntoのGPSウォッチは、オフラインマップ、ルートナビゲーション、GPS記録、心拍数、トレーニング負荷、回復状態などを活用しながら、トレイルランナーの練習とレースをサポートします。
自分のレーススタイルに合った1本を選んで、次のトレイルへ出かけましょう
▶︎SUUNTOのトレラン向けGPSウォッチ一覧を見る