インターバルトレーニングのやり方|初心者向けメニューと強度・休息の決め方

SuuntoRunMarch 27 2023

インターバルトレーニングに挑戦したいものの、「何分走ればよい?」「何本行う?」「どのくらい休めばよい?」と迷っていませんか。

インターバルトレーニングは、速く走る区間と、ゆっくり走る・歩く回復区間を交互に繰り返す練習です。目的と現在の走力に合った内容で継続すれば、持久力やスピードを高める刺激になります。一方、最初から速く走りすぎたり、本数を増やしすぎたりすると、後半にペースを保てず、回復にも時間がかかります。

この記事では、初心者が取り組みやすいメニュー、強度と休息の決め方、失敗を防ぐポイント、SuuntoウォッチとSuuntoアプリを使った実行・振り返り方法を解説します。

屋外でインターバルトレーニングに取り組むトレイルランナー

運動を始める前に:インターバルトレーニングは身体への負荷が大きい練習です。胸部の痛み、めまい、強い息苦しさ、体調不良を感じた場合は中止してください。持病がある人や運動習慣がない人は、必要に応じて医療専門家へ相談しましょう。

インターバルトレーニングとは?

インターバルトレーニングとは、負荷を上げる運動区間と、強度を落とす回復区間を交互に繰り返すトレーニングです。

たとえば、「4分間速く走り、2分間ゆっくり走る」を4回繰り返します。運動区間は時間だけでなく、200m、400m、1kmなどの距離で設定することもできます。

完全に休み切る前に次の運動区間へ入ることで、一定の高い負荷を合計すると、同じ強度で連続して走るよりも長い時間、高強度の刺激を積み上げられるのが特徴です。

インターバルトレーニングを行う目的

インターバルトレーニングの内容は、目的によって変わります。主な目的は次のとおりです。

  • 高い強度で走る時間を確保し、心肺機能へ刺激を与える
  • レースペースより速い動きやフォームに慣れる
  • 乳酸閾値付近のペースを維持する能力を高める
  • 上り坂やペース変化へ対応する力を養う

ただし、インターバルだけで走力が決まるわけではありません。低強度のランニング、ロング走、筋力トレーニング、休養と組み合わせることで、継続できるトレーニングになります。

VO2maxの意味やトレーニングとの関係は「VO2maxとは?年齢別の目安と上げる方法」で詳しく解説しています。

始める前に確認したいこと

まず20分程度の連続したランニングを目標にする

まだ20分続けて走るのが難しい場合は、いきなり高強度のインターバルを行う必要はありません。「1分走る+1分歩く」を繰り返し、走る時間を2分、3分と少しずつ延ばしてみましょう。

20分程度を無理なく走れるようになったら、合計10〜16分ほどの短いインターバルから始められます。

ウォームアップを省略しない

10〜15分程度の軽いランニングから始め、必要に応じて動的ストレッチや短い流しを加えます。身体が温まり、呼吸と動きが整ってから最初の運動区間へ入ります。

疲労と痛みを確認する

筋肉痛が強い、睡眠不足、安静時心拍数が普段より高い、ウォームアップで脚が重いといった日は、延期する判断も必要です。計画どおり行うことより、質の高い状態で実施することを優先します。

インターバルトレーニング前にウォームアップするランナー

初心者向けインターバルメニュー

最初は、余裕を残して全本数をそろえられる内容を選びます。以下は一般的な例です。現在の体力や目標に合わせて、時間、本数、強度を調整してください。

レベル・目的 運動区間 回復区間 本数
ランニングを始めたばかり 1分ゆっくり走る 1分歩く 10〜15回
初めてのインターバル 2分速く走る 2分ゆっくり走る 5回
持久力と心肺機能 4分走る 2分ゆっくり走る 4回
距離で管理したい 400m走る 200mゆっくり走る・歩く 4〜6回

ウォームアップとクールダウンは表の時間に含まれていません。運動区間だけでなく、前後に十分な低強度ランニングを加えてください。

強度の決め方

最初から全力で走らない

インターバルの「速く走る」は、毎回の全力疾走という意味ではありません。最終本までフォームとペースを大きく崩さずに走れる強度を選びます。

1本目を終えた時点で続けられないと感じる場合は速すぎます。反対に、最後まで呼吸がほとんど乱れない場合は、目的に対して刺激が不足している可能性があります。

VO2maxを意識するインターバル

VO2maxへ刺激を与える運動区間は、一般的に2〜6分程度の高い強度で行います。ただし、最初から多くの本数を設定せず、合計時間を管理します。初心者は4分×4本など、運動区間の合計が10〜16分程度になる内容から始めると調整しやすくなります。

閾値を意識するインターバル

閾値付近のトレーニングは、VO2maxインターバルより少し低い強度で、5分以上の長い運動区間を使います。一定ペースを維持することが重要で、後半に急激に失速する場合は、強度または合計時間を下げます。

心拍ゾーンを基準にしたい場合は「心拍ゾーンの計算・設定方法」も確認してください。

回復時間と本数の決め方

回復区間は、次の運動区間を同じ質で行える程度まで強度を下げます。完全に座り込むより、ゆっくりしたジョギングやウォーキングで身体を動かし続ける方法が一般的です。

運動区間と同じ長さの回復から始め、慣れてきたら目的に合わせて調整します。4分の運動に2分の回復、2分の運動に1〜2分の回復などが例です。

本数は「予定したから全部こなす」のではなく、質を保てる範囲で決めます。ペースが本ごとに大きく低下する、フォームが崩れる、同じペースを保つために強度を上げ続ける状態になったら、その日のセッションを終了する判断も必要です。

週に何回行えばよい?

初めてインターバルトレーニングを行う場合は、週1回から始めます。翌日以降の疲労や普段のランニングへの影響を確認し、十分に回復できることを優先してください。

経験を積んだランナーは週2回取り入れる場合もありますが、すべてを高強度にする必要はありません。1回を短い高強度、もう1回を閾値付近など、目的を分ける方法があります。

高強度セッションの前後には低強度の日や休養日を置きます。週間負荷を急激に増やさず、睡眠、食事、筋肉痛、主観的な疲労も合わせて確認しましょう。

よくある失敗と改善方法

よくある失敗 改善方法
1本目が速すぎる 最終本までそろえられるペースから始める
本数を増やしすぎる 運動区間の合計時間を先に決める
回復区間も速く走る 次の運動区間の質を保てる強度まで落とす
毎回同じ高強度メニューを行う 短い運動区間、長い運動区間、坂道など目的を変える
疲労時にも予定を優先する 低強度ランまたは休養へ変更する
一定したペースを意識してインターバル走を行うランナー

トレイルランニング向けの応用

トレイルランナーは、ロードや平地のインターバルに加えて、上り坂を利用できます。上りを運動区間、ゆっくり下る区間を回復として、同じ坂を繰り返します。

坂では速度よりも運動時間、心拍数、ランニングパワー、体感強度を基準にすると比較しやすくなります。急な下りを繰り返すと脚への衝撃が大きくなるため、回復区間は余裕を持ち、安全な路面を選んでください。

レースで上り下りを繰り返す場合は、「上りを走って下りで回復」だけでなく、慣れてから上りと下りを続けて走るセッションを取り入れる方法もあります。ただし、平地より回復時間を長くし、脚への負荷を慎重に増やします。

Suuntoでインターバルメニューを実行する

Suuntoアプリでは、ウォームアップ、運動区間、回復区間、クールダウンを組み合わせた構造化ワークアウトを作成し、対応するウォッチへ同期できます。各ステップは時間、距離、ラップボタンなどで区切り、心拍数、ペース、スピード、パワーなどを目標に設定できます。

同期したワークアウトを運動開始前に選択すると、ウォッチが次のステップを通知し、運動中の目標確認をサポートします。アプリの画面やウォッチ上の選択方法は、モデルやソフトウェアバージョンによって異なる場合があります。

作成手順は既存記事「インターバルトレーニングのやり方|ランニング向けワークアウトをSuuntoアプリで作成する方法」をご覧ください。

インターバルトレーニングに使える現行モデル

軽量なランニングウォッチを求める人にはSuunto Run、コンパクトさとマルチスポーツ性能を重視する人にはSuunto Race S、大きな画面でトレーニングデータを確認したい人にはSuunto Race 2が選択肢です。

利用できる構造化ワークアウトやSuuntoPlusガイドはモデルによって異なるため、各製品ページとユーザーガイドで最新の対応状況を確認してください。

トレーニング後に確認するデータ

終了後は、平均値だけでなく各運動区間を比較します。

  • 運動区間ごとのペースまたはランニングパワーが大きく低下していないか
  • 心拍数が各区間でどのように上昇し、回復区間で下がったか
  • ピッチやフォームが後半に大きく崩れていないか
  • 主観的なきつさと記録された強度が一致しているか
  • 翌日以降に強い疲労や痛みが残っていないか

心拍数は運動強度の変化に遅れて反応します。短いインターバルでは、運動区間が終わった後に最大値へ近づくこともあるため、心拍数だけでなくペース、パワー、体感を組み合わせます。

ペース、心拍数、ピッチの読み方は「ランニングデータの見方|ピッチ・心拍数・ペースをどう活用する?」も参考にしてください。

Suuntoウォッチでインターバルトレーニングを記録するランナー

よくある質問

インターバル走は全力で走りますか?

通常は毎本を全力で走りません。最後までペースとフォームを保てる強度に設定します。短いスプリントを目的とする場合を除き、1本目で力を使い切らないことが重要です。

初心者は400mを何本走ればよいですか?

まず4本程度から始め、各本のペースをそろえられるか確認します。余裕がある場合も、一度に本数と速度の両方を増やさず、どちらか一方を少しずつ調整してください。

インターバルの翌日も走ってよいですか?

痛みや強い疲労がなければ、低強度の短いランニングを行う選択肢はあります。ただし、回復が不十分な場合は休養します。次の高強度セッションまで十分な間隔を空けましょう。

心拍数とペースのどちらを基準にすべきですか?

短い運動区間では心拍反応が遅れるため、ペースやパワー、体感が使いやすくなります。長めの閾値インターバルでは心拍数も参考になります。目的と区間の長さに応じて組み合わせてください。

まとめ|全本数を同じ質で終えられる設定から始めよう

インターバルトレーニングは、速く走る運動区間と低強度の回復区間を繰り返す練習です。初心者は週1回、運動区間の合計10〜16分程度から始め、最終本までペースとフォームを大きく崩さない強度を選びましょう。

速さ、本数、回復時間を一度に増やさず、低強度ランニングと休養を組み合わせることが継続のポイントです。Suuntoアプリでメニューを作成し、ウォッチのガイドと運動後のラップデータを活用すると、計画と実際の走りを比較しやすくなります。

インターバルトレーニングを手元でガイド

SuuntoウォッチとSuuntoアプリで、運動区間と回復区間を確認しながらトレーニングしましょう。

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