「Suunto Verticalを買おうと思っていたら、Vertical 2が出ていた」「初代とどこが変わったのか、値段差に見合う進化があるのか知りたい」——そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では2モデルの違いを5つのポイントに絞って整理します。
どちらを選ぶべきかの判断基準も最後に明確にまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Suunto Vertical と Vertical 2、何が違う?
まず大前提として、VerticalとVertical 2はどちらもアドベンチャーウォッチというコンセプトを共有しています。登山・トレイルラン・マルチスポーツといった過酷な環境での使用を想定した設計で、長いバッテリー、高精度のGPS、オフラインマップ対応という軸はどちらも変わりません。
その上で、Vertical 2は次の5つの点で大きく進化しています。
- ディスプレイ(MIP → AMOLED)
- 充電端子(USB-A → USB-C)
- 心拍センサーの精度
- フラッシュライト(画面発光 → 専用LED)
- バッテリーとソーラー充電の扱い
それぞれ詳しく見ていきます。
1. ディスプレイ:MIPからAMOLEDへ
Suunto Verticalは1.4インチのMIP液晶(280×280ピクセル)を採用しています。MIPディスプレイは消費電力が極めて低く、直射日光下でも高い視認性を持つのが強みです。色表現は地味でも、「とにかく常に見える」という点で山での実用性が高いディスプレイです。
Suunto Vertical 2は1.5インチのLTPO AMOLEDディスプレイ(466×466ピクセル)に刷新されました。解像度は約2.8倍になり、地図の細部やルートの表示が格段にクリアになっています。明るい屋外でも視認性を確保するため、最大輝度も2,000nit対応です。
| Vertical |
Vertical 2 |
|
| パネル | MIP液晶 | LTPO AMOLED |
| サイズ | 1.4インチ | 1.5インチ |
| 解像度 | 280×280px | 466×466px |
| 特長 | 省電力・直射日光に強い | 高精細・視認性 |
地図を鮮明に見たい、夜間の視認性を高めたい方には、Vertical 2のAMOLEDは大きな魅力です。一方、バッテリー消費を最小限に抑えたい方には、MIPのVerticalが依然として優れた選択肢です。
2. 充電:USB-AからUSB-Cへ

Suunto Verticalはマグネット式のUSB-A充電ケーブルを採用しています。機能的には問題ありませんが、USB-Cが主流になった現在では、ほかのデバイスとケーブルを統一できない点が少し不便に感じる場面もあります。
Suunto Vertical 2はUSB-C接続のマグネット式充電に更新されました。磁石の固定力も強化されており、充電中に外れにくくなっています。スマートフォンやイヤホン、ラップトップなどと充電器を共有できる点は、旅行や登山遠征時に荷物を減らしたい方にとってうれしい改善です。
3. 心拍センサー:精度が大幅に進化
Suunto Verticalも光学式心拍センサーを搭載しており、日常のトレーニングや長時間の山行で安定した計測が可能でした。
Suunto Vertical 2では4PDセンサーレイアウトと新しいアルゴリズムを採用し、心拍計測の精度がさらに向上しています。また、フラットなガラス製背面パネルにより手首との密着性が改善され、HRV(心拍変動)の計測精度、血中酸素濃度の計測、睡眠トラッキングの質が全体的に底上げされています。
▶︎HRVについては「HRVとは?心拍変動を理解してトレーニングの回復を最適化する方法」
日々のコンディション管理や回復トラッキングを重視する方には、Vertical 2のセンサー改善は体感しやすいアップグレードです。
4. フラッシュライト:画面発光から専用LEDへ

この違いは、夜間や緊急時に意外なほど大きな差として現れます。
Suunto Verticalはディスプレイを白く点灯させる方式で、手元を照らす簡易的なライト機能を備えています。暗い場所での地図確認やテント内での作業程度であれば十分に使えますが、本格的な照明としては限界があります。
Suunto Vertical 2には専用のLEDフラッシュライトが搭載されました。明るさを複数段階で調整でき、さらに以下のモードが利用可能です。
- レッドライトモード:夜間視力(暗順応)を維持したい場面に
- パルスモード:点滅で存在を知らせる
- SOSモード:緊急時の救助信号
- ストロボモード:高速点滅
暗闇の下山、夜間行動、緊急事態への備えという観点で、Vertical 2のLEDライトは実用的な安全機能として評価できます。
5. バッテリーとソーラー:注意が必要な「逆転」ポイント
この比較で最も注意が必要な点がここです。Vertical 2が必ずしもバッテリー面で「上位」とは言えません。
Suunto Vertical(ソーラーモデル)はソーラー充電に対応しており、通常使用で最大60日間、GPSトラッキングでも最大60時間の駆動が可能です。数日以上の充電が難しい山小屋泊や長期縦走においては、「太陽光で充電できる」という安心感は他には替えられない強みです。
Suunto Vertical 2はソーラー充電には非対応ですが、GPSトラッキングで最大65時間(デュアルバンドモード)、通常のスマートウォッチとして最大20日間の使用が可能です。
| Vertical(ソーラー) |
Vertical 2 |
|
| ソーラー充電 | 対応 | 非対応 |
| 通常使用 | 最大60日間 | 最大20日間 |
| GPSトラッキング | 最大60時間 |
最大65時間 |
| 充電端子 | USB-A | USB-C |
複数日の遠征で充電できない環境が続く場合は、ソーラー対応のVertical(初代)の方が安心です。一方、山行が1〜2泊程度で、充電環境が確保できる方には、Vertical 2のGPS65時間は十分すぎる性能です。
スペック比較表
| 項目 | Suunto Vertical | Suunto Vertical 2 |
| ディスプレイ | 1.4インチ MIP | 1.5インチ AMOLED |
| 解像度 | 280×280px | 466×466px |
| GPS | デュアルバンド | デュアルバンド |
| GPSバッテリー | 最大60時間 | 最大65時間 |
| 通常バッテリー | 最大60日(ソーラー) | 最大20日 |
| ソーラー充電 | 対応 | 非対応 |
| 充電端子 | USB-A | USB-C |
| 心拍センサー | 光学式 | 4PD・高精度 |
| フラッシュライト | 画面発光 | 専用LED(多モード) |
| 防水 | 100m | 100m |
| スポーツモード | 95種類以上 | 115種類以上 |
結局どちらを選ぶべきか?
Suunto Vertical(初代)がおすすめな人
- 数日以上の充電できない環境での山行が多い(ソーラー充電が必須)
- バッテリー持ちを最優先にしたい
- コストを抑えたい(初代はSALE価格で購入できる場合もあり)
- MIP液晶の省電力性・直射日光下の見やすさを重視する
Suunto Vertical 2がおすすめな人
- 鮮明なAMOLEDディスプレイで地図やデータを見たい
- 夜間行動が多く、専用LEDライト(赤色灯・SOS)が必要
- USB-Cで充電器を統一したい
- 心拍・HRV・睡眠トラッキングの精度を重視する
- 最新のソフトウェアアップデートと新機能を長く使い続けたい
まとめ
VerticalとVertical 2は、どちらも「アドベンチャーのために作られたウォッチ」という軸は同じです。しかし、進化の方向は明確です。Vertical 2はディスプレイ・センサー・ライト・充電の使い勝手を現代水準に引き上げた一台です。
唯一の注意点は、ソーラー充電が廃止されたこと。数週間にわたる充電なし遠征が前提なら、Vertical(初代)ソーラーモデルの強みは今も健在です。
使い方に合った一台を選んで、次の冒険に出発しましょう。
Suunto Vertical 2 の詳細スペックはこちら
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