SUUNTOブログ

Understand and manage your training load with Suunto

トレーニング負荷とは?フィットネス・疲労・フォームで見る負荷管理の基本

トレーニングで成長するには、身体に適切な負荷をかけることが必要です。 ランニング、サイクリング、トレイルランニング、トライアスロンなどの持久系スポーツでは、1回ごとの練習だけでなく、数週間から数か月単位で負荷を積み上げていくことが大切です。 ただし、負荷を増やせば増やすほど良いわけではありません。負荷が少なすぎるとフィットネスは高まりにくく、反対に負荷が急に増えすぎると疲労が蓄積し、パフォーマンス低下やケガのリスクにつながることがあります。トレーニング負荷を理解するには、距離や時間だけでなく、どれくらいの強度で行ったか、疲労がどれくらい残っているかを見ることが大切です。 この記事では、フィットネス、疲労、フォームという3つの考え方をもとに、トレーニング負荷の基本を解説します。 目次 トレーニング負荷とは? 負荷を増やす3つの方法 TSSとは?トレーニング負荷を数値化する考え方 フィットネス・疲労・フォームとは フィットネス:長期的なトレーニング負荷 疲労:短期的なトレーニング負荷 フォーム:フィットネスと疲労のバランス フィットネス・疲労・フォームの関係 フォームの4つの状態 4つのトレーニング負荷パターン 1. オーバーロード:強化期間で負荷が急増するパターン 2. レース前の調整:疲労を抜いてフォームを上げるパターン 3. 体調不良や中断:休むことで疲労とフィットネスが下がるパターン 4. 通常パターン:活動的だがフィットネスが伸びていない状態 TrainingPeaksとの関係 Suuntoアプリでの確認方法を知りたい方へ まとめ|トレーニング負荷を理解すると、負荷と回復のバランスを考えやすくなる トレーニング負荷とは? トレーニング負荷とは、運動によって身体にかかった負担を表す考え方です。 同じ10kmのランニングでも、ゆっくり走った10kmと、インターバルを含む10kmでは身体への負担が違います。同じ60分の運動でも、軽い有酸素走と、坂道トレーニングや高強度ライドでは疲労の残り方が変わります。 つまり、トレーニング負荷を見るときは、単純な距離や時間だけでは不十分です。 トレーニング負荷に関係する要素 運動時間 運動強度 心拍数 ペース パワー 距離 地形や勾配 直近の疲労 過去数週間のトレーニング量 トレーニング負荷を理解できると、「今は負荷を増やしてもよい時期か」「疲労を抜くべきタイミングか」「レースに向けて順調に準備できているか」を判断しやすくなります。 負荷を増やす3つの方法 トレーニング負荷を増やす方法は、大きく分けて3つあります。 方法 内容 例 頻度を増やす トレーニング回数を増やす 週3回から週4回にする 時間を増やす 1回あたりの運動時間を長くする 60分走を90分走にする 強度を上げる より高い強度で行う インターバルや坂道走を入れる この3つを同時に大きく増やすと、疲労が急に高まりやすくなります。 たとえば、走る回数を増やしながら、ロング走も増やし、さらにインターバルも追加すると、身体が適応する前に疲労が蓄積してしまうことがあります。 負荷を増やすときは、頻度、時間、強度のうち、まずはどれか一つを少しずつ変えることが大切です。 TSSとは?トレーニング負荷を数値化する考え方 トレーニング負荷を数値化する考え方のひとつに、TSS(Training Stress Score) があります。 TSSは、トレーニングの強度と時間をもとに算出される負荷スコアです。短くても高強度のトレーニングはTSSが高くなりやすく、長時間でも低強度であれば、TSSの上がり方は比較的ゆるやかになります。 TSSは、1回ごとの運動負荷だけでなく、長期的な負荷の積み上げや短期的な疲労を理解するための土台になります。 TSSで理解しやすくなること 1回のトレーニングの負荷 数日間の疲労の蓄積 数週間単位の負荷の積み上げ レース前に疲労が抜けているか 負荷が急に増えすぎていないか TSSは専門的な指標ですが、考え方はシンプルです。 長く、強く動くほど、身体への負荷は大きくなる。その負荷を数値として見やすくしたものです。 フィットネス・疲労・フォームとは TSSをもとにトレーニング負荷を理解するときに使われる代表的な考え方が、フィットネス、疲労、フォーム です。 日本語表記 指標 意味 フィットネス CTL 長期的なトレーニング負荷 疲労 ATL 短期的なトレーニング負荷 フォーム TSB フィットネスと疲労のバランス ここでいうフォームは、走り方のフォームではありません。 長期的な負荷と短期的な疲労のバランスから見た、現在のコンディションを表します。 この3つを理解すると、トレーニング負荷のグラフを見たときに、「フィットネスは積み上がっているか」「疲労が高すぎないか」「今はレースや高強度練習に向いている状態か」を読み取りやすくなります。 フィットネス:長期的なトレーニング負荷 フィットネスは、CTL(Chronic Training Load)とも呼ばれる、長期的なトレーニング負荷です。 一般的には、過去42日間のTSSの加重平均をもとに計算されます。継続的にトレーニングを積み上げることで、フィットネスは少しずつ高まります。 フィットネスは、「最近どれくらい継続的に練習できているか」を見る指標と考えるとわかりやすいです。 フィットネスが上がりやすい状態 定期的にトレーニングを続けている 週ごとのトレーニング量が安定している 負荷を少しずつ増やしている ロング走や高強度練習を計画的に入れている 休養と練習のリズムが作れている ただし、フィットネスは短期間で一気に高めるものではありません。急に負荷を増やすと、フィットネス以上に疲労が大きくなりやすいため、数週間から数か月かけて積み上げることが大切です。 疲労:短期的なトレーニング負荷 疲労は、ATL(Acute Training Load)とも呼ばれる、短期的なトレーニング負荷です。 一般的には、過去7日間のTSSの加重平均をもとに計算されます。強度の高い練習や長時間のトレーニングを行うと、疲労はフィットネスよりも早く上がります。 疲労が高いこと自体は、必ずしも悪いことではありません。身体にトレーニング刺激が入っている状態でもあります。 ただし、疲労が高い状態が長く続くと、回復が追いつきにくくなり、パフォーマンス低下やケガのリスクにつながることがあります。 疲労が高まりやすい場面 ロング走を行った インターバルトレーニングを行った 坂道トレーニングを行った 長時間のトレイルランニングを行った 高強度のライドを行った 連日トレーニングを行った フィットネスを高めるには、ある程度の疲労を伴う負荷が必要です。一方で、疲労が抜ける時間も必要です。負荷と回復はセットで考えましょう。 フォーム:フィットネスと疲労のバランス フォームは、TSB(Training Stress Balance)とも呼ばれ、フィットネスと疲労のバランスから見たコンディションを表します。 ここでいうフォームは、走り方のフォームではありません。 現在の身体が、トレーニングを積み上げている状態なのか、疲労が抜けている状態なのか、あるいは疲労が高すぎる状態なのかを考えるための指標です。 フォームの見方 フォームが低い状態は、疲労が高く、トレーニング負荷がかかっている状態です。 トレーニングを積み上げる時期には、フォームが低めになることがあります。 一方で、フォームが高い状態は、疲労が抜けている状態です。 レース前の調整期には、フォームが高くなることがあります。 ただし、フォームが高ければ常に良い、低ければ常に悪いというものではありません。目的に応じて見方が変わります。 フィットネス・疲労・フォームの関係 フィットネス、疲労、フォームは、それぞれ別々の指標ではなく、関係しながら変化します。 トレーニング負荷を増やすと、まず疲労が上がります。負荷を継続して積み上げることで、フィットネスも少しずつ上がっていきます。 一方で、疲労が高くなりすぎると、フォームは下がります。疲労が抜けるとフォームは上がります。 代表的な変化 状態 フィットネス 疲労 フォーム 負荷を積み上げている時期 上がる 上がる 下がりやすい 回復期 維持または少し低下 下がる 上がりやすい レース前の調整期 維持 下がる 上がりやすい 長期間休んだ時期 下がる 下がる 一時的に上がることがある トレーニングの目的は、常にフォームを高く保つことではありません。 目標に向けてフィットネスを積み上げる時期と、レースや重要な練習に向けて疲労を抜く時期を分けて考えることが大切です。 フォームの4つの状態 フォームは、フィットネスと疲労のバランスから、現在の状態を読み解くために使われます。 代表的には、次の4つの状態として考えることができます。 状態 意味 フィットネス低下 負荷が少なく、体力の積み上げが落ちている状態 維持 現在のフィットネスを保っている状態 生産的なトレーニング 適度な負荷で成長につながりやすい状態 負荷が高すぎる 疲労が大きく、回復が追いつきにくい状態 フィットネス低下 フィットネス低下は、長期的な負荷に対して、現在のトレーニング負荷が少ない状態です。 レース前の調整期や休養期で一時的にこの状態になることはあります。ただし、目標に向けてトレーニングしている時期に長く続く場合は、練習量や頻度が足りていない可能性があります。 こんなときに見られやすい シーズンオフ 体調不良やケガによる休養 忙しくて練習量が減っている レース前に意図的に負荷を落としている 運動習慣が一時的に止まっている  維持 維持は、現在のトレーニング負荷が、これまで積み上げてきた負荷とおおむね釣り合っている状態です。 健康維持や運動習慣の継続が目的であれば、維持の状態も十分に意味があります。忙しい時期やレース後、シーズンオフには、フィットネスを大きく落とさずに保つことが目的になることもあります。 ただし、レースで記録を伸ばしたい、走力を高めたい、より長い距離に挑戦したい場合は、維持だけでは成長が止まりやすくなります。 維持が向いている時期 レース後の回復期 忙しい時期 シーズンオフ ケガ明けの再開期 運動習慣を保ちたい時期  生産的なトレーニング 生産的なトレーニングは、フィットネスを高めるために適度な負荷がかかっている状態です。 疲労はあるものの、回復できる範囲でトレーニングが積み上がっている状態と考えるとわかりやすいです。 生産的な状態の目安 練習後に疲労はあるが、数日で回復できる 週ごとに少しずつ負荷を積み上げている 高強度練習と軽い練習のバランスが取れている フィットネスが少しずつ上がっている 目標に向けて計画的に進められている 目標に向けてトレーニングを積み上げる時期には、この状態を意識すると良いでしょう。 負荷が高すぎる 負荷が高すぎる状態は、短期的な疲労が長期的なフィットネスに対して大きくなりすぎている状態です。 強化期間や合宿などで一時的にこの状態になることはありますが、長く続くと、体調不良やケガのリスクが高くなります。 注意したいサイン いつものペースがきつく感じる 疲労感が抜けにくい 睡眠の質が落ちている 心拍数の反応が普段と違う  脚が重い 気分が乗らない 小さな痛みや違和感が続く 負荷が高すぎる状態が続く場合は、軽めのトレーニングや休養を入れ、身体が回復する時間を作ることが大切です。 4つのトレーニング負荷パターン フィットネス、疲労、フォームの関係を理解すると、トレーニング負荷の変化を読み取りやすくなります。 ここでは、よくある4つのパターンを紹介します。 1. オーバーロード:強化期間で負荷が急増するパターン 合宿や強化期間では、短期間でトレーニング負荷が大きく増えることがあります。 この場合、フィットネスは上がりますが、疲労も大きく上がるため、フォームは低下します。 原文の例では、2週間のトレーニングキャンプによって、フィットネスが66から93へ上昇しています。一方で、フォームは-79まで低下しています。 これは、身体に大きな刺激が入っている状態です。適切に回復できれば、フィットネス向上につながります。ただし、フォームが大きく下がりすぎると、体調不良やケガのリスクも高くなります。 このパターンで大切なこと 強化期間の後に回復期間を入れる 高負荷の日を連続させすぎない 睡眠と食事を優先する 違和感がある場合は負荷を下げる フォームが極端に下がった状態を長く続けない 2. レース前の調整:疲労を抜いてフォームを上げるパターン レースに向けて順調に準備できている場合、長期的なフィットネスは少しずつ高まっていきます。 レースが近づくと、トレーニング量を少し落とし、疲労を抜いていきます。疲労が下がることで、フォームは上がりやすくなります。 このパターンでは、レース当日に向けて身体がフレッシュな状態に近づいていきます。 レース前に意識したいこと 直前まで負荷を上げ続けない 練習量を少しずつ落とす 強度を完全にゼロにしない 睡眠を確保する 新しい練習や装備を試しすぎない レース前は、フィットネスを維持しながら疲労を抜くバランスが大切です。 3. 体調不良や中断:休むことで疲労とフィットネスが下がるパターン 体調不良、ケガ、仕事の忙しさなどでトレーニングを中断すると、まず疲労が下がります。 疲労は短期的な負荷を表すため、トレーニングを休むと比較的早く下がります。一方で、フィットネスも少しずつ低下していきます。 原文の例では、1週間トレーニングが止まり、その後は軽めに再開しています。中断前のフィットネスに近づくまで、約3週間かかる例が紹介されています。 再開時に大切なこと 休んだ分を一気に取り戻そうとしない 短時間・低強度から始める 以前のペースと比べすぎない 数値より体感を優先する 疲労が急に上がりすぎないようにする 休養や中断でフィットネスが下がるのは自然なことです。焦って負荷を戻すよりも、継続できる状態に戻すことを優先しましょう。 4. 通常パターン:活動的だがフィットネスが伸びていない状態 活動的な人によく見られるのが、一定のトレーニング負荷を維持しているパターンです。 長期的な負荷はある程度の水準にありますが、大きく上がってはいない状態です。健康維持や運動習慣の継続が目的であれば、問題のない状態です。 ただし、レースで記録を伸ばしたい、走力を高めたい、より長い距離に挑戦したい場合は、現在の負荷に新しい刺激を加える必要があります。 変化をつける方法 週1回だけ少し長く走る 坂道を取り入れる 短いインターバルを入れる テンポ走を行う トレーニング頻度を少し増やす 軽い週と負荷を上げる週を作る 同じ負荷を続けることは、維持には役立ちます。さらにフィットネスを高めたい場合は、身体が適応できる範囲で少しずつ負荷を増やすことが大切です。 TrainingPeaksとの関係 TSS、CTL、ATL、TSBは、TrainingPeaksでも使われるトレーニング負荷指標です。 TrainingPeaksでは、Performance Management Chartを使って、長期的なフィットネス、短期的な疲労、フォームの変化をより詳しく確認できます。 Suuntoで記録したアクティビティは、TrainingPeaksと連携して活用することもできます。日々のトレーニング記録をSuuntoで行い、長期的な計画や詳細な分析をTrainingPeaksで行うことで、レースに向けた負荷管理をより計画的に行いやすくなります。 本格的にマラソン、トレイルランニング、サイクリング、トライアスロンに取り組む人にとって、SuuntoとTrainingPeaksの連携は有効な選択肢になります。 Suuntoアプリでの確認方法を知りたい方へ この記事では、トレーニング負荷を理解するための考え方として、TSS、フィットネス、疲労、フォームを紹介しました。 Suuntoアプリで日々のトレーニング負荷や進歩を確認する方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 ▶︎関連記事:ランニングのトレーニング負荷を管理する方法|Suuntoアプリとウォッチで疲労・進歩をチェック トレーニング負荷を見るときは、自分の心拍ゾーンや閾値設定も重要です。SuuntoPlusスポーツアプリを使ったフィットネステストについては、こちらの記事で紹介しています。 ▶︎関連記事:SuuntoPlusでできるフィットネステスト|VO2max・閾値・FTPを確認してトレーニングに活かす方法 まとめ|トレーニング負荷を理解すると、負荷と回復のバランスを考えやすくなる トレーニング負荷とは、運動によって身体にかかった負担を表す考え方です。 距離や時間だけでなく、運動強度や疲労の変化を見ることで、トレーニングをより計画的に進めやすくなります。 フィットネス、疲労、フォームは、トレーニング負荷を理解するための重要な考え方です。 フィットネスは、長期的なトレーニング負荷 疲労は、短期的なトレーニング負荷 フォームは、フィットネスと疲労のバランス ここでいうフォームは、走り方のフォームではなく、現在のコンディションを表します。 フィットネスを高めるには、生産的なトレーニングを積み重ねることが必要です。一方で、負荷が高すぎる状態が続くと、疲労が抜けにくくなり、パフォーマンス低下やケガのリスクにつながることがあります。 TSS、CTL、ATL、TSBの考え方を理解すると、トレーニング負荷のグラフやデータをより読み解きやすくなります。 Suuntoで記録したデータを参考にしながら、自分の身体の状態に合わせて、無理なくトレーニング負荷を積み上げていきましょう。 ▶︎Suuntoのランニング・フィットネスウォッチを見る
April 28 2021
Training Stress Score in Suunto app

SuuntoアプリのTSSとは?種類・見方・トレーニング負荷への活用方法

同じ1時間のトレーニングでも、ゆっくり走った日と、インターバルを行った日では身体への負荷が異なります。距離や時間だけでは比べにくい負荷を、運動時間と相対的な強度から数値化する指標がTSSです。 Suuntoアプリでは、ランニング、サイクリング、スイミングなどのトレーニング負荷をTSSで確認できます。ただし、画面に表示されるTSS(r)、TSS(hr)、TSS(p)などは計算に使われたデータが異なります。正しく比較するには、その違いと個人設定の影響を知ることが重要です。 この記事では、TSSの意味、Suuntoアプリに表示されるTSSの種類、数値の読み方、負荷管理へ活用する方法を解説します。 目次 TSSとは? TSSの数値はどう読む? Suuntoアプリに表示されるTSSの種類 計算方法はどのように選ばれる? 正しく比較するための設定 SuuntoアプリでTSSを活用する方法 TSSが体感とずれる主な理由 ATL・CTL・TSBとの関係 現行Suuntoウォッチで負荷を記録する よくある質問 まとめ TSSは疲労や回復を直接測定した数値ではありません。運動データと個人設定から推定されるトレーニング負荷です。体調、痛み、睡眠、筋肉痛、主観的な疲労感も合わせて判断してください。 TSSとは? TSSは「Training Stress Score」の略で、トレーニングの時間と、自分の基準に対する相対的な強度を組み合わせて負荷を数値化する指標です。 同じ距離や同じ時間でも、低強度の運動と高強度の運動ではTSSが変わります。一方、強度が低くても長時間続ければ、短時間の高強度トレーニングと同じ程度のTSSになることがあります。 そのためTSSは、次のような比較に役立ちます。 時間と強度が違うランニング同士を比較する ラン、バイク、スイムなど異なる種目の負荷を共通の目安で見る 1日または1週間に積み上げた負荷を確認する 急激なトレーニング量の増加に気づく TSSの数値はどう読む? パワーを基準とするTSSでは、個人の閾値強度で1時間運動した場合が100 TSSに相当する考え方が基準になります。ただし、すべての100 TSSが同じ運動内容や同じ疲労を意味するわけではありません。 たとえば、高強度のタイムトライアルで得た100 TSSと、数時間の低強度ライドで積み上げた100 TSSでは、心肺、筋肉、関節、補給への負担が異なります。数値が同じでも、回復に必要な時間や身体の反応は同じとは限りません。 また、TSSは他の人と競うためのスコアではありません。体力、閾値設定、利用データが人によって異なるため、自分の過去のトレーニングと継続的に比較します。 Suuntoアプリに表示されるTSSの種類 Suuntoアプリでは、TSSの後ろに計算基準を示す文字が表示されます。これを見ると、どのデータをもとに負荷が推定されたかを確認できます。 表示 主な計算基準 使われやすい場面 主な注意点 TSS(r) ランニングペース ロードランニングなど 坂道や路面条件による負荷差を捉えにくい場合がある TSS(hr) 心拍数 ランニング、トレイル、持久系スポーツなど 心拍反応の遅れ、暑さ、脱水、疲労の影響を受ける TSS(p) パワー サイクリング、ランニングパワーなど 正しい閾値パワーと安定したパワーデータが必要 TSS(s) スイミングペース プールスイミングなど 泳法、休息、プール設定、計測精度の影響を受ける TSS(met) 運動種目と時間に基づくMET 心拍・ペース・パワーを利用できない記録 個人の実際の強度を反映しにくい概算値 TSS- 手動で編集した値 ユーザーがTSSを修正した記録 自動計算値との比較条件をそろえる TSS(hr)を詳しく知りたい場合は「hrTSSとは?心拍数でトレーニング負荷を測る方法」をご覧ください。本記事ではTSS全体とSuuntoアプリでの使い分けを扱い、hrTSS記事では心拍ベース計算の特徴と限界を詳しく解説しています。 計算方法はどのように選ばれる? Suuntoアプリは、アクティビティの種類と利用できるデータに応じてTSSの計算方法を選びます。ランニングではペース、サイクリングではパワー、心拍データを利用できる種目では心拍数などが計算に使われる場合があります。 どの方式が常に最も正確というわけではありません。一定ペースのロードランニングではペースを利用しやすい一方、急な上り下りがあるトレイルでは、速度だけでは努力を表しにくくなります。心拍数は身体の反応を捉えますが、短いインターバルでは強度変化への反応が遅れます。 心拍数、ペース、パワーを利用できない場合はTSS(met)が使われることがあります。これは運動種目と時間をもとにした概算なので、個人の実際の強度を細かく比較する用途には限界があります。 正しく比較するための設定 閾値と強度ゾーンを自分に合わせる TSSは、実際の運動強度を個人の閾値に対して評価します。閾値心拍数、閾値ペース、FTPなどが実力と合っていないと、同じトレーニングでもTSSが高すぎたり低すぎたりする可能性があります。 Suuntoの5ゾーンモデルでは、ゾーン4の上限が無酸素性閾値の基準になります。推定値から始めた場合も、体力の変化やフィールドテストの結果に合わせて定期的に見直しましょう。 設定方法は「心拍ゾーンの計算・設定方法|Suuntoウォッチで強度管理を始める基本」で解説しています。 安定した心拍データを記録する 手首心拍を利用する場合は、ウォッチを手首の骨から少し上へ、運動中にずれない程度に装着します。寒さ、装着の緩さ、腕の動きなどによって心拍データが不安定になる場合があります。 高強度インターバルや手首で安定した計測が難しいスポーツでは、対応する胸部心拍ベルトの使用も検討してください。 屋外ではGPS取得を待つ ペースを使うランニングでは、距離と速度の記録が重要です。運動開始前にGPSの取得を確認し、同じ条件のワークアウトを比較しやすくします。 SuuntoアプリでTSSを活用する方法 1回のワークアウトを確認する ウォッチを同期し、Suuntoアプリで記録したアクティビティを開きます。表示されたTSSと計算方式を確認し、時間、心拍数、ペース、パワー、主観的なきつさを合わせて見ます。 「TSSが高いから良い練習」と判断するのではなく、予定した目的に対して適切だったかを確認します。回復ランのTSSが想定より高い場合は、ペース、心拍数、暑さ、疲労を見直します。 同じ種類のトレーニングを比較する 同じコースのイージーラン、同じ時間のテンポ走、同じインターバルメニューなど、条件の近い記録を比較します。計算方式が違うTSSをそのまま比べるより、同じスポーツ、同じ方式、似た環境での推移を見るほうが判断しやすくなります。 1週間の合計と急な変化を見る 単発のスコアだけでなく、数日から1週間の積み上がりを確認します。普段よりTSSが大幅に増えた週は、高強度セッションや長時間運動が重なっていないか、回復日を確保できているかを振り返ります。 SUUNTO Japan公式:Suuntoアプリのトレーニング負荷指標の読み取り方(日本語字幕あり) TSSが体感とずれる主な理由 原因 起こりうること 確認方法 閾値設定が合っていない TSSが継続的に高すぎる・低すぎる 心拍ゾーン、閾値ペース、FTPを見直す 心拍データが不安定 TSS(hr)が実際の体感とずれる 装着位置、センサー、心拍グラフを確認する 暑さ・脱水・睡眠不足 同じペースでも心拍と負荷が高くなる 気象、補給、睡眠、体感を記録する 短い高強度運動 心拍反応が追いつかず負荷を捉えにくい ペース、パワー、ラップ、体感も見る 筋力・下り・技術的な路面 心拍が低くても筋肉や関節への負担が大きい 筋肉痛、標高差、主観的負荷を加える TSS(met)による概算 個人の実際の強度を十分に反映しない 利用可能なら心拍、ペース、パワーを記録する ATL・CTL・TSBとの関係 各トレーニングのTSSが積み重なると、短期・長期の負荷を確認する指標へつながります。 ATL:直近のトレーニング負荷。現在の疲労を考える手がかり CTL:長期的なトレーニングの積み上げ。継続的な負荷の傾向 TSB:長期負荷と短期負荷のバランス。現在のフレッシュさを考える手がかり CTLが上がれば常に良い、TSBがプラスなら必ずレースに最適、という単純なものではありません。記録期間、トレーニング計画、個人の反応によって意味が変わります。 ATL・CTL・TSBを使った判断は「ランニングのトレーニング負荷を管理する方法|Suuntoアプリとウォッチで疲労・進歩をチェック」で詳しく解説しています。 現行Suuntoウォッチで負荷を記録する 日々のランニングを軽量なウォッチで記録したい人にはSuunto Run、ランニングから複数のスポーツまで取り組む人にはコンパクトなSuunto Race Sが選択肢です。 大きなAMOLEDディスプレイでトレーニングデータを確認したい人にはSuunto Race 2、長時間のトレイルランニングやアウトドアアクティビティまで記録したい人にはSuunto Vertical 2も候補になります。 利用できるトレーニング指標や画面は、モデル、スポーツモード、センサー、ソフトウェアバージョンによって異なる場合があります。製品ページ、ユーザーガイド、Suuntoアプリで最新情報を確認してください。 よくある質問 TSSが高いほど効果の高いトレーニングですか? 必ずしもそうではありません。TSSは負荷の大きさを示す目安であり、トレーニングの質や目的への適合を保証するものではありません。低強度の日、休養、高強度の日を計画に合わせて組み合わせます。 TSS(r)とTSS(hr)は直接比較できますか? 共通の負荷指標として参考にはできますが、計算に使うデータと弱点が異なります。継続的な変化を見る場合は、できるだけ同じスポーツ、同じ計算方式、似た条件の記録を比較してください。 同じコースなのにTSSが違うのはなぜですか? ペース、心拍数、運動時間だけでなく、暑さ、風、疲労、脱水、センサー精度、閾値設定などが影響します。TSSと一緒に心拍グラフ、ペース、気象条件、体感を確認しましょう。 TSS(met)は使えない数値ですか? 運動記録を大まかに負荷へ反映する用途には使えます。ただし、個人の実際の強度を直接測った値ではないため、細かな比較では心拍、ペース、パワーを使ったTSSより概算的です。 TSSだけで休養日を決めてもよいですか? TSSだけでは判断しません。ATL、CTL、TSB、睡眠、安静時心拍数、HRV、筋肉痛、主観的疲労を組み合わせます。痛みや体調不良がある場合は数値にかかわらず休養し、必要に応じて専門家へ相談してください。 まとめ|TSSの種類と計算条件を確認して活用しよう TSSは、運動時間と個人の基準に対する強度から、トレーニング負荷を数値化する指標です。Suuntoアプリでは、ランニングペース、心拍数、パワー、スイミングペース、METなど、利用できるデータに応じたTSSが表示されます。 数値を見るときは、TSSの後ろにある記号、閾値設定、センサーの記録状態を確認します。単発の高低だけで判断せず、同じ条件のトレーニングや週間の推移を比較し、体調や主観的な疲労感と組み合わせましょう。 トレーニング負荷を継続して記録する SuuntoウォッチとSuuntoアプリで、1回の負荷と長期的な積み上がりを振り返りましょう。 Suuntoスポーツウォッチを見る
April 28 2021
Anton Krupicka - Human powered, doorstep to doorstep

走る、登る、漕ぐ、滑る。ひとつのスポーツに縛られないアウトドアの楽しみ方

走る。登る。自転車を漕ぐ。雪山を滑る。 ひとつのスポーツだけにとらわれず、自分の力でフィールドをつなぎながら冒険を楽しむ。そんなスタイルを実践しているのが、アメリカのウルトラランナー、SUUNTOアンバサダーのアントン・クルピチカ(Anton Krupicka)です。トレイルランニングで使うGPSウォッチの機能については、トレラン向けGPSウォッチの選び方でも詳しく解説しています。 かつてはウルトラランニングを中心に活動していた彼ですが、2011年の怪我をきっかけに、クライミングやサイクリング、スキーへと活動の幅を広げていきました。 現在の彼にとって大切なのは、単に速く走ることだけではありません。自宅から自転車で山へ向かい、そこから自分の足で登る。季節によってはスキーで滑り、再び自転車で帰る。移動そのものを含めて、ひとつの大きな冒険として楽しんでいます。 今回は、アントン・クルピチカが大切にしている「Human Powered Adventure(人力でつなぐ冒険)」という考え方と、マルチスポーツだからこそ広がるアウトドアの楽しみ方を紹介します。 Anton Krupicka © Joey Schusler / Suunto 走るだけではない。スポーツを組み合わせてひとつの冒険へ アントンが好むのは、ひとつのアクティビティだけで完結するアウトドアではありません。 例えば、自宅から自転車で近くの岩場へ向かい、クライミングを楽しんでから再び自転車で帰る。あるいは、自転車で複数の山をつなぎ、それぞれのピークを自分の足で登る。冬には、自宅から自転車で山へ向かい、登って、スキーで滑ることもあります。 そこに共通しているのは、できる限りモーターに頼らず、自分自身の力で移動することです。 車で目的地まで移動すれば、山でのアクティビティだけを効率よく楽しむことができます。一方、人力で移動するスタイルでは、自宅を出た瞬間から冒険が始まります。 どんなルートを選ぶのか。何を持っていくのか。どこまで自転車を使い、どこから自分の足で進むのか。装備をできるだけシンプルにしながら、ひとつの行程として成立させていく。 アントンにとっては、こうしたルートや装備を考えるプロセスそのものも冒険の一部です。 Anton Krupicka © Joey Schusler / Suunto 2011年の怪我が広げた、アウトドアの世界 アントンは幼い頃からランニングに親しんできました。11歳でランナーとして走り始め、その約1年半後には初めてのマラソンを経験。その後、より長い距離へ挑戦するようになり、ウルトラマラソンの世界へと進んでいきます。 自分の限界に挑戦し続けることは、彼にとって大きなモチベーションになりました。 しかし2011年、ランニング中に脚を骨折。競技生活を一時中断せざるを得なくなります。 ランナーにとって、走れない期間は大きな挫折にもなり得ます。しかしアントンにとって、この怪我は新しい世界へ踏み出すきっかけにもなりました。 それまで十分に取り組む機会のなかったクライミング、サイクリング、スキーに挑戦するようになったのです。 ランニングとは異なる身体の使い方、異なるフィールド、異なる技術。それぞれのスポーツに夢中になるうちに、ランニング以外のアクティビティも、彼にとって欠かせないものになっていきました。 ひとつの競技を極めるだけではなく、季節やフィールドに応じてスポーツを組み合わせる。それが、現在のアントンのアウトドアスタイルにつながっています。 Anton Krupicka © Joey Schusler / Suunto 玄関を出た瞬間から始まる「Human Powered Adventure」 アントンのスタイルを象徴する言葉が、Human Powered Adventureです。 日本語にするなら、「人力でつなぐ冒険」と表現するとイメージしやすいでしょう。 目的地まで車で移動してからアクティビティを始めるのではなく、自宅から自転車や自分の足でフィールドへ向かう。山に着いたら登り、必要に応じて走り、冬ならスキーで滑る。そして、また自分の力で帰ってくる。 スタート地点とゴール地点を自宅の玄関にすることで、日常とアウトドアの境界がなくなります。 もちろん、すべてのアウトドアで車を使わないことが正解というわけではありません。場所や距離、天候、安全性によって適切な移動手段は変わります。 それでも、「いつもの移動をアクティビティの一部にできないか」と考えてみると、身近な場所にも新しい冒険が生まれるかもしれません。 例えば、自宅から自転車でトレイルの入り口へ行って走る。駅から登山口まで歩いて山へ入る。ランニングとハイキングを組み合わせて、自分だけのルートをつくる。Suuntoでルートを作成・準備する方法はこちらで詳しく紹介しています。 遠くへ行くことだけが冒険ではない。身近なフィールドを自分の力でつないでいくことも、アウトドアを楽しむひとつの方法です。 速く進むことは、記録だけが目的ではない マルチスポーツの冒険を楽しむようになっても、アントンのレースに対する情熱がなくなったわけではありません。 彼が競技に価値を感じる理由は、単に順位を競うためだけではありません。 レースという環境では、普段のトレーニングでは到達しにくいほど自分を追い込み、限界に近い力を引き出すことができます。うまくいけば大きな達成感を得られ、思いどおりにいかなければ、そこから学ぶことができます。 つまりアントンにとって「速く進む」という行為は、記録そのものよりも、自分がどこまでできるのかを知るための方法なのです。 成功する可能性だけでなく、失敗する可能性もある。その不確実性があるからこそ、新しいことを学び、自分自身を成長させることができると考えています。 これはレースだけでなく、山での冒険にも共通しています。 少し難しいルートに挑戦する。これまでより長い距離を進んでみる。ランニングにサイクリングを組み合わせてみる。 自分にとって適度なチャレンジを加えることで、いつものアウトドアでも違った景色が見えてきます。 Anton Krupicka © Joey Schusler / Suunto 1995年から続けるトレーニングログ 自由なスタイルでアウトドアを楽しむ一方、アントンは自分の活動を丁寧に記録しています。 トレイルランニング、サイクリング、登山、スキー、バイクパッキングなど、アクティビティの種類にかかわらずトレーニングログを残し続け、その習慣は1995年から続いています。 感覚だけに頼るのではなく、距離や標高差、ルート、時間などを記録することで、自分がどのように動いたのかを振り返ることができます。 アントンは2015年からSuuntoのウォッチを使用し、日々のトレーニングやアウトドアで活用してきました。 ランニングだけでなく、サイクリングや登山、スキーなど複数のスポーツに取り組む場合、活動をひとつの場所に記録しておくことは、自分のアウトドアライフ全体を振り返るうえでも役立ちます。Suuntoでは幅広いアクティビティに対応しており、Suuntoで記録できるスポーツの種類も紹介しています。 「今日は何キロ走ったか」だけではなく、どの山へ行き、どれだけ登り、どんなルートを進んだのか。 数字とルートの両方を残しておけば、その日の冒険そのものがひとつの記録になります。 マルチスポーツなら、アウトドアはもっと自由になる 「自分はランナーだから走る」「登山が趣味だから山を歩く」。もちろん、ひとつのスポーツを深く楽しむことには大きな魅力があります。 一方で、アントンのようにスポーツ同士の境界を少し取り払ってみると、アウトドアの楽しみ方はさらに広がります。 走ることに自転車を組み合わせる。登山にランニングを取り入れる。冬になったらスキーに切り替える。 季節や体調、その日の目的によって自由に組み合わせれば、ひとつのスポーツができない時期でも、別の方法でフィールドとのつながりを持ち続けることができます。 実際、アントン自身も怪我で走れなくなったことをきっかけに、新しいスポーツと出会いました。 できなくなったことではなく、今できることに目を向ける。その先に、自分でも想像していなかった新しいアウトドアの楽しみ方が見つかることがあります。 いつもの玄関から、自分だけの冒険へ アントン・クルピチカのアウトドアスタイルから見えてくるのは、「冒険の大きさは距離だけでは決まらない」ということです。 遠くの山へ遠征しなくても、レースに出なくても、自分の力でルートをつなぎ、少し新しいことに挑戦すれば、いつものフィールドを違った角度から楽しむことができます。 自転車でトレイルへ向かう。走ったことのないルートをつないでみる。登山とランニングを組み合わせる。 そして、その日の距離や標高、ルートを記録しておく。登山やトレイルでルートを確認しながら進みたい場合は、Suuntoの地図・ナビゲーション画面の見方も参考になります。 玄関を出たところから、次の冒険は始まっています。 Photo: Joey Schusler / Suunto
March 15 2021
And the World Vertical Week 2021 winners are...

And the World Vertical Week 2021 winners are...

After a very complicated and challenging year, 2021 was perhaps one of Suunto’s most special editions of World Vertical Week. The results show how much athletes from every corner of the globe want to push themselves in the outdoors – the number of participants more than tripled to over 48,000 athletes joining the challenge in search of vertical glory this year.   The reigning champ Austria has done it again: it’s the country with the highest average climb per activity, 421 m. The country of music and mountains has again retained the position that it’s accustomed to, number one, which it has held in four of the last five years. It only lost its crown in 2019, falling to fifth place. Austria is followed by Slovenia (2nd, 401 m), Italy (3rd, 378 m), Switzerland (4th, 348 m), and France (5th, 292 m). These nations have regularly featured in the World Vertical Week top 10. Special mention goes to Hong Kong athletes, with their 254 m average, taking eighth place. Austria 421 m Slovenia 401 m Italy 378 m Switzerland 348 m France 292 m Slovakia 280 m Spain 275 m Hong Kong 254 m Norway 239 m Canada 233 m   Spain, France and Italy always consistent Add, add, add. Based on many diverse efforts, Spanish athletes made Spain the nation with the most climbed meters overall. Spain has snatched back the title, which landed in French hands last year. Italy comes in as third again. Suunto has been providing total data by country for three years, and these three countries have had a place on the podium each time. Spain France Italy Austria Germany   Don't say vertical climb, say skimo Once again, ski touring looms large as the sport with the most vertical meters clocked: up to 960 m on average per activity. And its companions also repeated on the podium: mountaineering (628 m) and trail running (434 m). The average accumulated climb in each sport increases year after year, but these three disciplines remain top dogs. Ski touring 960 m Mountaineering 628 m Mountain biking 378 m Trekking and hiking 241 m Cycling 198 m Nordic skiing 173 m Running 92 m   10,000 m... in one week! Each year, Suunto World Vertical Week generates unique stories of athletes who go above and beyond, surprising and inspiring the entire community. This time, the efforts of nine athletes stands out. Faced with an invitation to tally vertical meters, they managed to accumulate more than 10,000 meters in one week. That’s brutal! In addition, 89 were able to tally 10,000 feet – or 3,500 meters – during a single activity! 1,000 meters of total ascent during an activity was broken 4,240 times during the week. Respect!   Top nations by sport Italy is multiskilled The transalpine country is ranked in third place for collecting the most average and overall vertical climb meters, and in addition it leads the mountain biking ranking and is among the top three countries in three more categories: ski touring, mountaineering and cycling. Italy is present in six of the seven classifications by discipline. Bravo! Ski touring (avg. ascent by country) Over 1,000 meters on average? Why not? The first four countries in the ranking, Germany, Italy, Switzerland and Austria, are all above the 1000 meter mark this year. The ranking offers surprises and changes compared to 2020, perhaps due to the constraints and limitations arising from the pandemic. Germany deserves special mention; last year it didn't make the top 5 and in 2021 it is on top! Spain, on the other hand, was first in 2020, but has disappeared from the 2021 top 10. Germany 1076 m Italy 1050 m Switzerland 1043.3 m Austria 1042.9 m United States 957 m France 940 m Slovakia 927 m Slovenia 926 m Poland 876 m Japan 844 m   Trail running (avg. ascent by country) For years, Japan and Hong Kong have reflected the passion trail running inspires in Asia: they captured the top positions here once again, accompanied this time by Slovenia. Japan 839 m Hong Kong 628 m Slovenia 626 m Italy 594 m Norway 502 m Hungary 486 m Portugal 485 m Spain 476 m Switzerland 472 m Greece 464 m    Mountaineering / avg. ascent by country Switzerland returns to the top five and comes out on top, showing that it is passionate about seeing the world from way up high. It is accompanied by Italy, France, Germany and Austria... forming a classification dominated by Central Europe, the territory of the Alps and high mountains. Switzerland 1019 m Italy 993 m France 856 m Germany 755 m Austria 688 m   Mountain biking (avg. ascent by country) Italy is synonymous with variety, but according to data from the Suunto World Vertical Week it tallied the most vertical meters of all on two wheels. There are few changes from 2020, with the main one being that Slovenia has entered the top 5. Italy 547 m Spain 475 m Austria 473 m Slovenia 471 m Switzerland 440 m   Trekking and hiking (avg. ascent by country) Thai athletes racked up the most vertical meters in trail running last year. This time, it would seem they have chosen to continue, only at a different pace. Thailand 567 m Japan 503 m Slovenia 411 m Italy 399 m Slovakia 396 m   Cycling (avg. ascent by country) It seems like climbing mountain passes by road bike in Portugal is close to becoming a tradition. The country won top position once again, and Colombia returns to the ranking after last year’s absence. Portugal 432 m Colombia 383 m Italy 382 m Spain 340 m Greece 271 m   Running (avg. ascent by country) Traditionally this is one of the closest categories, with just a few meters of difference separating countries. This time Slovenia, which regained the top position that it had back in 2018, has pulled away a little. Slovenia 196 m Norway 164 m Switzerland 150 m Hungary 143 m France 129 m   Thank you to everyone for participating in Suunto World Vertical Week 2021. We’ll be back with another edition of Vertical Week!    READ ALSO Three inspiring World Vertical Week moments
March 12 2021
A sense of community

A sense of community

We are talking about you, and your stories. We feel as though we have gotten to know our community better than we ever have before. We read about how you are managing through the past year with a world turned upside down and trying to maintain your health (and sanity). You told us about your achievements and your future dreams of adventure. We are inspired by what you have accomplished and the resolve in your path ahead whether to better health, faster races or new heights of exploration. You took time to share with us your past experiences, and the joy found in peaceful treks through the wilderness and stressful, challenging summit pushes. Some of you shared very personal moments, experiences that have shaped your lives, both heart wrenching and hopeful. We are honoured to have been there with you for some of those memorable moments, even at times providing critical information to get you home safely, or to help keep you motivated and pushing towards a personal goal, or a personal mission. These stories are why we exist, and reading them reaffirms our mission and commitment to enabling them. Thank you for sharing them with us, we are grateful and inspired. – Your fellow adventurers at Suunto Next Steps in the application process and program: We wanted to share that we are reading them (all) and due to the sheer amount we are going to take the following steps to ensure we a). Can kick-off the program in good time and get a first group of selected ambassadors going, b). Ensure we communicate in the most timely manner possible. So this is how we will roll from here: We have begun to communicate to our first selected brand ambassadors and as well as those applications we’ve read through that are not a match at this time. If you have not been communicated with, your application is still being reviewed. We are closing the application page for now effective March 11 to ensure we can handle all the applications with care. We will inform all applicants until this point by April of their status. A couple of notes to help you application in the future. Please create a ‘creator’ or ‘business’ account on Instagram (if you are on the platform), it helps us get to know you better, faster. We will inform you about the next application round on suunto.com, our newsletters and our social channels. Stay tuned! Tell us about you and your adventures with your Suunto! Your stories are a key reason we have made the selections we have, so keep them coming!
March 09 2021