SUUNTOブログ
ランニングを速くするには?フォーム・心拍・筋力・睡眠まで見直したい12のポイント
ランニングを速くするには、ただ走る距離や回数を増やすだけでは不十分です。イージーランの強度、心拍、ランニングフォーム、筋力、睡眠、補給、暑さへの対応、メンタルなど、パフォーマンスを左右する要素は数多くあります。
一方で、すべてを一度に変える必要はありません。
「最近タイムが伸びない」「いつも疲れている」「長い距離になるとフォームが崩れる」など、自分の課題に合わせて一つずつ見直していくことが、ランニング上達への近道です。
この記事では、初心者から経験豊富なランナーまで、ランニングを速く・長く・効率よく走るために見直したい12のポイントをまとめました。
目次
1. イージーランを本当にイージーにする
2. 心拍と運動強度を理解する
3. ランニングフォームを整える
4. ケイデンス・ペースを振り返る
5. 筋力トレーニングを取り入れる
6. 坂道・登りをトレーニングに使う
7. 睡眠と回復を軽視しない
8. モビリティと柔軟性を保つ
9. 暑い日のランニング強度を調整する
10. 補給と食事をトレーニングの一部にする
11. 長距離ではメンタルも鍛える
12. トレーニングデータを振り返る
ランニングウォッチをどう選ぶ?
まとめ|すべてを変えるより、一つずつ改善する
1. イージーランを本当にイージーにする
ランニングを速くしたいと思うと、つい「もっと速く走らなければ」と考えてしまいます。
しかし、毎回のランニングを頑張りすぎると、疲労が抜けないまま次のトレーニングを迎えることになります。
その結果、本当に強度を上げたいインターバルやテンポ走で十分なパフォーマンスを発揮できなくなることがあります。
低強度の日と高強度の日を明確に分けることが、トレーニングの質を高めるポイントです。
特に「今日はイージーラン」と決めた日は、速く走れたかどうかではなく、予定した低い強度を維持できたかを重視しましょう。
▶︎ イージーランが速すぎる?ランニングの「トレーニング・ブラックホール」とは
Photo by Brian Erickson on Unsplash
2. 心拍と運動強度を理解する
同じペースで走っていても、身体への負荷は毎日同じとは限りません。
疲労、気温、睡眠、坂道、長時間運動などによって、心拍数や身体の反応は変わります。
そのため、ランニングではペースだけでなく、心拍数や運動強度も合わせて見るとトレーニングを理解しやすくなります。
例えば低強度のランニングなら、会話できる程度の余裕があるか、心拍ゾーンが予定した範囲に収まっているかを確認できます。
心拍ベルトを使う場合は、Suunto ZoneSenseで一拍ごとの心拍データから身体の内部負荷を確認する方法もあります。
重要なのは、「速い=良いトレーニング」と考えないこと。
その日の目的に対して適切な強度だったかを振り返りましょう。
▶︎ 心拍ベルトで運動強度がわかる?Suunto ZoneSenseの仕組みと使い方
3. ランニングフォームを整える
ランニングフォームは、見た目をきれいにするためだけのものではありません。
身体を効率よく前へ進めるフォームが身につけば、一歩ごとの無駄なエネルギー消費を減らせます。
特に長距離では、小さなロスが何千、何万歩と積み重なります。
フォーム改善では、
身体を必要以上に上下させない
上半身を力ませすぎない
足を身体から遠く離れた位置へ着地させすぎない
腕を自然に前後へ振る
といった基本から確認しましょう。
疲れ切った状態でフォームを修正するのは難しいため、短いドリルをウォームアップに取り入れる方法もおすすめです。
4. ケイデンス・ペースを振り返る
ランニングウォッチを使うと、ペースだけでなくケイデンスなどのデータも確認できます。
ケイデンスとは、1分間の歩数です。
ただし「必ずこの数値にすれば速くなる」という絶対的な正解があるわけではありません。
身長、走力、ペース、地形によって自然なケイデンスは変わります。
大切なのは、単一の数値を追いかけることではなく、同じペースでも以前より楽に走れているか、レース後半でフォームやケイデンスが大きく崩れていないかなどを振り返ることです。
5. 筋力トレーニングを取り入れる
ランニングを速くするために、走ることだけがトレーニングとは限りません。
脚や臀部、体幹などの筋力を高めることで、走っているときの身体を安定させやすくなります。
特に長距離ランニングでは、疲労してからフォームを保つための筋力が重要です。
スクワット、ランジ、ヒップヒンジ、カーフレイズ、体幹トレーニングなど、基本的な動きを継続して取り入れてみましょう。
筋力トレーニングは「筋肉を大きくするため」だけでなく、走る動作を最後まで維持するための土台になります。
6. 坂道・登りをトレーニングに使う
坂道は、ランニングの心肺能力と筋力を同時に刺激できる優れたトレーニング環境です。
ただし、登りでは平地よりも心拍数が上がりやすいため、毎回全力で登る必要はありません。
低強度で長く登る日。
短い坂を強く走る日。
ハイキングやトレイルランで長時間動く日。
目的によって強度を使い分けましょう。
登りを速くするためにも、有酸素持久力の土台、筋力、フォーム、高強度トレーニングをバランスよく組み合わせることが重要です。
▶︎ トレランの登りを速くするには?持久力・筋力・心拍を鍛えるトレーニング方法
7. 睡眠と回復を軽視しない
トレーニングを増やせば、その分だけ速くなるわけではありません。
身体はトレーニングで刺激を受け、その後の回復によって適応していきます。
そのため、睡眠不足や疲労が続いている状態で高強度トレーニングを重ねても、期待した効果を得にくくなることがあります。
Photo by Gregory Pappas on Unsplash
睡眠時間だけでなく、起床時の身体の感覚、疲労、安静時心拍、HRVなどを継続して見ると、自分の回復状態を理解しやすくなります。
▶︎ HRV(心拍変動)とは?正常値の見方と回復・トレーニングへの活かし方
8. モビリティと柔軟性を保つ
ランニングでは同じ動作を繰り返すため、身体の一部が硬くなったり、動かしにくくなったりすることがあります。
ヨガやモビリティトレーニングは、ランニングとは異なる方向へ身体を動かす時間を作る方法のひとつです。
Photo by Kike Vega on Unsplash
特に股関節、足首、胸椎などの可動域はランニングフォームにも関係します。
無理に身体を柔らかくすることが目的ではなく、自分が走るために必要な範囲をスムーズに動かせる状態を保つことを意識しましょう。
9. 暑い日のランニング強度を調整する
夏のランニングでは、いつもと同じペースでも心拍数が高くなりやすく、身体への負担も増えます。
高温環境では身体が熱を逃がすために多くの血液を皮膚へ送るため、心拍数が上昇しやすくなります。
© Graeme Murray / Red Bull Content Pool
暑い日は「普段と同じペースを維持する」ことにこだわらず、心拍や体感に合わせてペースを落としましょう。
早朝や夕方を選ぶ、日陰の多いルートを使う、水分と電解質を準備するなどの工夫も重要です。
10. 補給と食事をトレーニングの一部にする
身体を動かすためにはエネルギーが必要です。
特に長時間のランニングや高強度トレーニングでは、十分な食事と補給がパフォーマンスに影響します。
© Craig Kolesky / Red Bull Content Pool
大切なのは特別な食品だけを探すことではありません。
日常の食事で十分なエネルギーを取り、炭水化物、タンパク質、脂質などをバランスよく摂ることが基本です。
ロング走やレースでは、走りながら何をどのくらい摂れるのかもトレーニング中に試しておきましょう。
補給も本番でいきなり試すのではなく、練習するものと考えると失敗を減らせます。
11. 長距離ではメンタルも鍛える
ランニングでは、身体が疲れるより先に「もうやめたい」と感じることがあります。
特にマラソン、ウルトラマラソン、長時間のトレイルランでは、心の状態がペースや判断にも影響します。
苦しくなったときは、残り距離すべてを考えるのではなく、次の1km、次の給水、次のエイドなど、小さな目標へ意識を戻す方法があります。
また、その日の不調をすべて「メンタルが弱い」で片づけないことも重要です。
補給不足、睡眠不足、暑さ、トレーニング負荷など、苦しさには身体的な理由がある場合もあります。
▶︎ 「Pain Cave」とは?コートニー・ドウォルターに学ぶ、限界で前に進むメンタル
12. トレーニングデータを振り返る
ランニングウォッチには多くのデータが記録されます。
ペース、心拍数、距離、ケイデンス、累積標高、トレーニング負荷、睡眠など。
しかし、数字を記録するだけではパフォーマンスは変わりません。
重要なのは、「そのデータから次のトレーニングをどう変えるか」です。
例えば、
イージーランで毎回心拍が高い
高強度の日に予定したペースまで上がらない
走行距離を増やしてから疲労が抜けない
レース後半だけケイデンスが大きく落ちる
といった傾向が見えてきたら、強度、休養、筋力、フォームなどを調整するヒントになります。
1回の数字ではなく、数週間・数か月の流れを見ることが大切です。
ランニングウォッチをどう選ぶ?
ランニングウォッチを選ぶときは、機能が多いかどうかだけではなく、自分がどんなランニングをしたいかから考えるのがおすすめです。
日々のランニングを軽快に記録し、ペースや心拍、トレーニングデータをシンプルに確認したいランナーには、Suunto Runがあります。
トレーニング負荷やレース、長距離トレーニングまで幅広く活用したいなら、Suunto Race 2も選択肢です。
どちらのウォッチを選んでも、大切なのはデータを増やすことではありません。
今日のトレーニングの目的を決め、走った後に振り返り、次のトレーニングへつなげること。
Suunto Runを見る Suunto Race 2を見る
まとめ|すべてを変えるより、一つずつ改善する
ランニングを速くする方法は、一つではありません。
フォームを改善する。
イージーランをゆっくり走る。
筋力を鍛える。
しっかり眠る。
暑い日はペースを落とす。
補給方法を練習する。
苦しいときのメンタルを整える。
そして、走ったデータを振り返る。
どれも小さな改善ですが、長い期間積み重なると大きな違いになります。
ランニングは、何歳になっても改善する余地のあるスポーツです。
今の自分に必要なものを一つ選び、まずは次の1週間から試してみてください。
速くなることだけではなく、以前より楽に走れるようになること、長く走れるようになること、トレーニングを継続できることも、立派なランニングの上達です。
Images © Suunto / Graeme Murray / Red Bull Content Pool / Craig Kolesky / Red Bull Content Pool / Unsplash
4 indoor workout tips for endurance athletes
Endurance athletes aren’t built for the indoors. Heading out, exploring new trails, hills, and rides, while pushing our limits, is what makes us tick. Training indoors does, however, allow us to work on some of the finer points of our game, things we can’t address out on rides, runs or in the pool.
This time of pandemic, when we are being asked to stay at home, gives us an opportunity to tune up our bodies in ways we usually don’t make time for in ordinary times. If we train smart at home, then when the restrictions life we will be 100% ready to dive into our outdoor training.
To give all you distance runners and triathletes confined indoors at the moment some inspiration, we talked to ultra runner Lucy Bartholomew, and triathletes Cody Beals and Mel Hauschildt about what they’re working on at home. They all had one thing in common: CORE WORK!
Face your core
There are no more excuses. “The time to lay that foundation and build a strong trunk has been forced on you!” Lucy says. “I love to do 15 to 30 minutes of core exercises, yoga and stretching and just more mat work and functional stuff. It doesn’t give you the sweat of a good run, but will certainly make that next run feel even more amazing.” Press play on the video above and join Lucy in one of her favorite core workouts!
Hit spin mode
If you have a training bike at home, put it on easy spin and pedal an hour or two away while watching your favourite Netflix series. “One of the sessions I do most often at home is an easy spin on the trainer while getting other work done,” Cody says. “I have my laptop in front of me and pass the time reading, researching, writing and emailing. I get some of my most focused work and creative thinking done on the trainer and the time flies!”
TRX and flex
Mel Hauschildt has a dedicated training room because working out there helps her to avoid distractions. She has a newborn baby, Dakota, who lies beside her while she, Mel, trains on her Kickr. “TRX cords are also very useful in working on endurance while stuck indoors,” Mel says. For inspiration, watch the video above, which shows how runners can use a TRX band.
Build power
Being confined indoors is no reason to stop training endurance fitness. Even if you don’t have a training bike or treadmill, there’s plenty you can do to build explosive power and maintain cardiovascular fitness. “You can do things like skipping outside, driveway sprints, jumping up stairs or DIY box jumps,” Lucy says. “Endurance is built for maintaining something for a longer duration of time so anything you do like star jumps, squats, burpees all build your cardio!” Need a challenge? Then press play above and join this skip rope endurance workout!
Read more articles
7 recover tips for immune fitness
How to adapt your training when the unexpected strikes
7 indoor training exercises to stay in shape
ランナー向け室内トレーニング7選|自宅でできる筋力・体幹メニュー
ランニングのためのトレーニングは、走ることだけではありません。脚、臀部、体幹を支える筋力や関節を動かせる範囲を整えることも、安定した動きを続けるための土台になります。
自宅で行う室内トレーニングなら、雨や暑さで外へ出にくい日や、短時間しか取れない日にも取り入れられます。広いスペースや特別な器具がなくても始められます。
この記事では、ランナーが自宅で取り組みやすい7つの筋力・体幹・モビリティ種目と、初心者向けの組み合わせ方、安全に続けるポイントを紹介します。
目次
ランナーが室内トレーニングを行うメリット
始める前の準備
1. モビリティ
2. スクワット
3. リバースランジ
4. グルートブリッジ
5. カーフレイズ
6. デッドバグ
7. 縄跳び・その場足踏み
初心者向け15分メニュー
頻度とランニングとの組み合わせ方
Suuntoで室内運動を記録する
よくある質問
まとめ
ランナーが室内トレーニングを行うメリット
ランニングは同じ動きを繰り返す運動です。走る練習だけでは刺激しにくい動きや筋肉へ取り組むことで、姿勢や着地を支える土台を整えられます。
脚と臀部の筋力を補う
体幹を安定させる練習ができる
股関節や足首などの動きを確認できる
天候に左右されず短時間で実施できる
弱点や左右差に意識を向けやすい
ただし、補強トレーニングはランニングの代わりに距離を稼ぐものではありません。走る練習、回復、補強を目的に応じて組み合わせます。
始める前の準備
滑りにくく、手足を伸ばせるスペースを確保する
床の障害物を片づけ、必要に応じてマットを敷く
最初に数分間、その場歩きや軽い関節運動を行う
回数よりも、痛みなく安定したフォームを優先する
ジャンプを行う場合は、階下への音や床の状態も確認する
初心者は各種目を少ない回数から試します。動作中に痛み、めまい、強い息苦しさなどが出た場合は中止してください。
1. モビリティ|股関節と背中を動かす
元記事でウルトラランナーのライアン・サンデスが重視しているのが、モビリティと筋力トレーニングです。室内では、走る前後や休養日に、股関節や胸椎を無理のない範囲で動かせます。
やり方
四つ這いになり、手を肩の下、膝を腰の下へ置く
片手を頭の横へ添える
息を吐きながら肘を反対側の腕へ近づける
息を吸いながら胸を開き、肘を天井方向へ向ける
左右5〜8回を目安に、ゆっくり繰り返す
腰を大きくひねるのではなく、痛みのない範囲で背中と胸の動きを感じます。
2. スクワット|脚と臀部をまとめて使う
スクワットは、臀部、太もも、体幹を連動させる基本的な動きです。最初は椅子を目印にすると深さを調整しやすくなります。
やり方
足を腰幅から肩幅程度に開く
胸を無理に張らず、背中を自然に保つ
椅子へ座るように、腰を後ろへ下げる
膝とつま先が大きく異なる方向を向かないようにする
足裏で床を押し、立ち上がる
8〜12回を1〜3セットの目安とし、まずは安定してできる回数から始めます。
3. リバースランジ|片脚で身体を支える
ランニングでは左右の脚へ交互に体重がかかります。後方へ足を引くリバースランジは、片脚で身体を支える練習として取り入れやすい種目です。
やり方
足を腰幅程度にして立つ
片足を後ろへ引き、前脚へ体重を乗せる
上体を安定させながら、両膝を曲げる
前脚で床を押し、元の位置へ戻る
左右各6〜10回を繰り返す
バランスが不安定な場合は、壁や椅子へ軽く手を添えます。膝や股関節に痛みが出ない深さへ調整してください。
4. グルートブリッジ|臀部を意識する
仰向けで行うグルートブリッジは、臀部と体幹を意識しやすい種目です。
やり方
仰向けになり、両膝を曲げて足裏を床へ置く
足を腰幅程度に開く
腹部へ軽く力を入れ、臀部を使って腰を持ち上げる
肩から膝が自然な線になる位置で止める
腰を反らしすぎず、ゆっくり下ろす
10〜15回を1〜3セットの目安にします。腰ではなく臀部を使っているか確認しましょう。
5. カーフレイズ|ふくらはぎと足首を鍛える
カーフレイズは、かかとを上げ下げしてふくらはぎを使うシンプルな種目です。壁や椅子の近くで行うと安全です。
やり方
足を腰幅程度にして立ち、必要に応じて壁へ手を添える
足の指だけへ偏らないよう、前足部全体で床を押す
かかとをゆっくり持ち上げる
上で一度止まり、ゆっくり下ろす
10〜15回から始めます。慣れてから片脚に変える場合も、まず安定性を優先してください。
6. デッドバグ|手脚を動かしながら体幹を安定させる
デッドバグは、仰向けで手脚を動かしながら、胴体を安定させる練習です。
やり方
仰向けになり、両腕を天井へ向ける
膝と股関節を無理のない範囲で曲げる
腹部へ軽く力を入れ、腰が大きく反らない位置を保つ
対角の腕と脚をゆっくり遠ざける
元へ戻し、反対側も行う
左右各5〜8回を目安にします。腰が反る場合は、腕だけ・脚だけに分けるか、動かす範囲を小さくしてください。
7. 縄跳び・その場足踏み|室内で心拍数を上げる
元記事では、持久力を刺激する室内運動として縄跳びが紹介されています。縄跳びは短時間でも強度が上がりやすいため、初めて行う場合は短い時間から始めます。
取り入れ方
縄跳び:20〜30秒跳び、30〜60秒休む。最初は3〜5回を目安にする
ロープなしの軽いジャンプ:小さな動きで静かに着地する
その場足踏み:ジャンプが難しい場合の低衝撃な選択肢
足、膝、アキレス腱などに不安がある場合や、階下への影響がある場合は、その場足踏みを選びましょう。
初心者向け15分メニュー
各種目を完璧にこなすより、無理なく続けられる構成から始めます。
準備運動 3分:その場歩きと軽い関節運動
モビリティ 2分:左右をゆっくり行う
スクワット 8〜10回
リバースランジ 左右各6回
グルートブリッジ 10回
カーフレイズ 12回
デッドバグ 左右各5回
その場足踏み 1〜2分
余裕があれば2周します。フォームが崩れる場合は、回数や種目数を減らしてください。
頻度とランニングとの組み合わせ方
最初は週1〜2回、10〜20分程度から始めると、ランニングとのバランスを確認しやすくなります。新しい筋力トレーニングの直後は筋肉痛が出る場合があるため、重要なポイント練習やレース直前に急に多く取り入れないようにします。
タイミング
取り入れ方の例
イージーラン後
短い筋力・体幹メニューを追加する
走らない日
軽いモビリティを中心に行う
雨や暑さが厳しい日
補強メニューを行い、走行距離の埋め合わせはしない
レース前
新しい種目や強い筋肉痛が残る負荷を避ける
疲労が強い日は、予定どおり行うことより回復を優先します。
▶︎休息とトレーニング適応については「トレーニング後の回復とは?身体が適応して強くなる仕組み」をご覧ください。
Suuntoで室内運動を記録する
Suunto Runは、ランニングと日々のトレーニングを軽量なウォッチで記録したい人の選択肢です。
Suunto Race Sは、コンパクトなサイズでランニングから複数のスポーツまで記録したい人に適しています。
Suunto Race 2は、大きなAMOLEDディスプレイでトレーニングデータを確認し、ランニングと補強を含む持久系トレーニングへ取り組みたい人の選択肢です。
対応するスポーツモードや記録項目は、モデルやソフトウェアのバージョンによって異なる場合があります。室内運動では、筋力トレーニング、サーキットトレーニングなど、目的に近いスポーツモードを選びましょう。
▶︎表示項目の変更は「Suuntoアプリでスポーツモードをカスタマイズする方法」で解説しています。
よくある質問
筋トレをするとランニングが遅くなりませんか?
筋肉痛や疲労が強い状態では、短期的に走りづらくなる場合があります。少ない量から始め、重要なランニング練習との間隔を調整してください。
毎日行ってもよいですか?
同じ筋肉へ強い負荷を毎日かける必要はありません。軽いモビリティと筋力トレーニングを分けるなど、内容と疲労に合わせて休養日を設けましょう。
器具は必要ですか?
今回紹介した種目は基本的に自重で実施できます。負荷を増やす場合も、先にフォームと回数を安定させてから検討してください。
痛みがあるときも補強すべきですか?
痛みの原因を自己判断して負荷を加えないでください。運動を中止し、痛みが続く場合や日常動作へ影響する場合は、医療専門家へ相談しましょう。
まとめ|短い室内トレーニングを継続する
室内トレーニングでは、ランニングを支える脚、臀部、体幹の筋力やモビリティへ取り組めます。広い場所や特別な器具がなくても、10〜15分のメニューから始められます。
回数や強度を競わず、安定したフォームと継続を優先しましょう。ランニングの負荷と回復状態を見ながら週1〜2回から試し、自分の課題に合う種目を残していくことがポイントです。
屋外でも室内でも、トレーニングを記録しよう
Suuntoウォッチでランニングと補強トレーニングを記録し、自分に合った習慣をつくりましょう。
ランニングウォッチを見る
トレーニング計画を変更するときの調整法|疲労・悪天候・予定変更への対応
トレーニングは、いつも予定どおりに進むとは限りません。疲労が抜けない、痛みがある、仕事や家庭の予定が入った、猛暑や悪天候で屋外を走れない、目標レースが延期になった——そんなときに大切なのは、できなかったメニューを無理に取り戻すことではなく、その時点の状態に合わせて計画を組み直すことです。
予定変更は失敗ではありません。長くトレーニングを続けるために必要な調整です。この記事では、今日のメニューを「そのまま実施する・軽くする・別の運動に変える・休む」のどれにするか、Suuntoのデータも活用しながら判断する方法を解説します。
目次
まず「実施・軽減・変更・休養」を選ぶ
Suuntoのデータで今日の状態を確認する
1回のトレーニングをどう調整するか
中断期間に合わせて計画を組み直す
レース延期・目標変更に対応する
Suuntoアプリで計画を作り直す
予定変更時に避けたいこと
まとめ
まず「実施・軽減・変更・休養」を選ぶ
予定していたメニューを始める前に、現在の状態を次の4つに分けて考えると判断しやすくなります。
選択
状態の目安
調整例
実施する
体調が安定し、睡眠や回復感にも大きな問題がない
予定メニューを行い、運動中の感覚も確認する
軽くする
強い疲労感、睡眠不足、数日続く回復指標の低下などがある
インターバルをイージーランへ変更する、時間や本数を減らす
変更する
身体は動かせるが、暑さ・雷・積雪・時間不足などで予定メニューが適さない
室内ラン、バイク、筋力トレーニング、短時間メニューへ変更する
休む
発熱、胸部症状、息苦しさ、鋭い痛み、悪化する痛み、強い体調不良がある
運動を中止して回復を優先し、必要に応じて医療機関へ相談する
大切なのは、ひとつの数値だけで決めないこと。ウォッチやアプリのデータに加え、痛み、だるさ、睡眠、気分、運動を始めたときの感覚を合わせて判断します。健康上の不安がある場合、ウォッチのデータを診断の代わりに使用しないでください。
Suuntoのデータで今日の状態を確認する
Suunto Race 2をはじめとする対応モデルとSuuntoアプリでは、日々の回復状態とトレーニング負荷を複数の角度から確認できます。見るべきポイントは「今日の数値が良いか悪いか」だけではなく、自分の通常値や直近数週間の流れから外れていないかです。
HRVは1日ではなく傾向を見る
HRV(心拍変動)は、心拍と心拍の間隔に生じるわずかな変化です。対応モデルでは睡眠中のHRVを記録し、自分の基準範囲との関係を確認できます。単日の低下だけで予定を中止するのではなく、睡眠不足や強い疲労感とともに数日続いているかを見ましょう。詳しい読み方は「HRVで回復状態を確認する方法」で解説しています。
Training Zoneで負荷の偏りを確認する
SuuntoアプリのTraining Zoneでは、今週のトレーニング負荷を過去6週間の平均と比較できます。日別・スポーツ別の内訳も確認できるため、「今週はすでに高強度が多い」「最近はランニングだけに偏っている」といった状況を把握するのに役立ちます。
CTL(長期トレーニング負荷):長期的なフィットネスの変化を見る指標
ATL(短期トレーニング負荷):直近のトレーニングによる負荷の大きさを見る指標
TSB(トレーニングストレスバランス):長期的な負荷と短期的な負荷の関係から、現在のバランスを見る指標
これらは計画を考えるための材料であり、単独で「練習してよい/いけない」を判定するものではありません。数値の意味と確認方法は「トレーニング負荷と進捗を確認する方法」も参考にしてください。
同じ練習の変化と主観を照らし合わせる
同じコースや似た条件のランニングを比較し、同じペースで心拍数が下がっている、同程度の心拍数でペースが上がっている、といった変化があれば、トレーニングが順調に進んでいる可能性があります。一方、普段より心拍数が高く、体感もきつい状態が続くなら、負荷を下げる判断材料になります。気温、標高、路面、風などでも数値は変わるため、条件の違いも含めて見ましょう。
1回のトレーニングをどう調整するか
予定していた1回の練習ができない場合、すべてを翌日以降へ詰め込む必要はありません。重要度と疲労への影響を考えて、移動するか、軽くするか、省略するかを決めます。
インターバルやテンポ走ができない
体調に問題がなく、単に時間が取れない場合は、別の日へ移すか、ウォームアップとクールダウンを確保したうえで本数や時間を減らします。ただし、翌日にロングランなど負荷の高いメニューがあるなら、高強度の日を連続させないよう週全体を見直しましょう。疲労が理由なら、その日はイージーランまたは休養へ切り替えます。
イージーランができない
1回のイージーランを休んでも、失った距離を後日まとめて走る必要はありません。週の合計距離だけを合わせようとすると、残りの日に負荷が集中します。翌日から通常の計画へ戻れるなら、そのまま省略することも有効な選択です。
ロングランの時間が取れない
短いイージーランへ変更するか、週内の別日に移します。2回に分けて走る方法も総運動量を確保する選択肢ですが、連続して長く動くロングランと同じ刺激にはなりません。レースまでの期間と、その週に最も優先したい目的を考えて選びましょう。
猛暑や悪天候で屋外を走れない
時間帯を変更する、トレッドミルや室内バイクを使う、筋力トレーニングへ変更する方法があります。雷、台風、危険な暑さなど、安全に関わる条件では予定の消化を優先しないでください。「Suuntoウォッチで天気を確認する方法」も、屋外へ出る前の判断に役立ちます。
中断期間に合わせて計画を組み直す
調整方法は、予定が崩れる期間によって変わります。
1〜3日:取り戻そうとせず、流れを戻す
数日の中断であれば、休んだ分を詰め込まず、体調を確認しながら元の流れへ戻します。最初の1回を軽めにして、痛みや異常な疲労がないか確認してから通常メニューへ戻ると安全です。
1〜4週間:負荷を段階的に戻す
病気、けが、繁忙期などで継続的に練習量が落ちた場合、以前の週間距離や強度へ一気に戻さないことが大切です。まず無理なく続けられる頻度と時間を決め、低強度の運動を中心に再開します。その後、身体の反応を見ながら時間、頻度、強度を段階的に戻します。
8週間以上:新しいトレーニングブロックとして考える
目標まで長い期間があるなら、無理にピークの状態を維持し続けるのではなく、基礎持久力、筋力、フォーム、弱点の改善に重点を置く期間として活用できます。ランニングだけに偏っていた人は、補強運動や異なるスポーツを取り入れるよい機会です。
筋力を補いたい場合は「ランナーにおすすめの筋トレ12選」、屋内で運動を続けたい場合は「室内トレーニング7選」も参考にしてください。
レース延期・目標変更に対応する
目標レースが延期・中止になったときは、「現在のピークをいつまでも維持する」ことを目指すより、新しい日程から逆算して計画を作り直すほうが現実的です。
新しい目標日を決める:代替レースや個人チャレンジなど、次の区切りを設定します。
現在地を確認する:直近のTraining Zone、週間の運動時間、ロングラン、高強度練習の実施状況を確認します。
目標までの期間で重点を変える:時間が十分にあれば基礎作りへ戻り、短ければ筋力やスピードなど限定したテーマに取り組みます。
Plan Bを用意する:本命レースと似た距離や累積標高の安全なルート、短いレース、記録会など、状況に応じて選べる代替目標を考えます。
代替目標は本命とまったく同じでなくても構いません。モチベーションを保ちながら、次の本命へつながる内容であることが重要です。公道や山岳ルートで個人チャレンジを行う場合は、天候、交通、施設の規則、入山ルール、補給や緊急時の連絡手段を必ず確認してください。
Suuntoアプリで計画を作り直す
予定を変更したら、頭の中だけで調整せず、Suuntoアプリ側の計画も更新しておくと実行しやすくなります。
1. Training Zoneで直近の負荷を確認する
今週の負荷を過去6週間と比較し、高強度の日が連続していないか、急に負荷が増えていないかを確認します。Suunto Coachの提案も参考にしながら、数値だけでなく体調や生活予定を含めて次の1週間を考えます。
2. インターバルワークアウトを作り直す
Suuntoアプリでは、ウォームアップ、インターバル、リカバリー、クールダウンなどのフェーズを組み合わせたインターバルワークアウトを作成できます。各フェーズには時間または距離と、心拍数・ペース・パワーなどの目標を設定できます。
作成からウォッチへの同期、運動開始時の選択までの詳しい手順は「Suuntoアプリでインターバルワークアウトを作成する方法」で紹介しています。
短時間版を別に作っておけば、予定が変わった日にも目的を保ったまま調整できます。画面名や操作手順、対応する目標項目は、アプリやウォッチのソフトウェア、モデルによって異なる場合があります。また、インターバルワークアウトと別のSuuntoPlusガイド/SuuntoPlusスポーツアプリを、同じ運動で同時に使用できない場合があります。
3. 週末に計画と実績を見直す
予定どおりできなかった回数だけを見るのではなく、実際に行った低強度・高強度・筋力・休養のバランスを確認します。計画との差を翌週にすべて持ち越さず、現在の体調と目標までの期間に合う内容へ更新しましょう。
予定変更時に避けたいこと
休んだ距離を翌週にすべて上乗せする:急な負荷増加につながります。
高強度メニューを連日行う:移動したメニュー同士が近づきすぎていないか確認します。
単日のHRVや1つの指標だけで判断する:自分の傾向、睡眠、疲労感、痛みを合わせて見ます。
悪天候でも計画を優先する:屋外活動では、安全がトレーニング計画より優先です。
休養を「何もしなかった日」と考える:回復もトレーニングを継続するための一部です。
まとめ
予定どおり走れないときは、できなかった練習を取り返すのではなく、まず「実施・軽減・変更・休養」のどれが適切かを選びます。SuuntoのHRV、Training Zone、トレーニング負荷、過去の運動記録は判断材料になりますが、最終的には体調、痛み、睡眠、生活予定、天候も含めて考えることが大切です。
1回の変更でフィットネスが失われるわけではありません。計画を柔軟に更新し、長く継続できる状態を守ることが、次の目標へ近づくための確かな一歩になります。
日々のトレーニングと回復をSuuntoで確認
目標やスポーツスタイルに合うSuuntoウォッチを見つけて、トレーニングの記録と振り返りに活用しましょう。
Suuntoスポーツウォッチを見る
運動後の回復を整える7つの習慣|睡眠・栄養・ストレス管理のポイント
「予定どおりにトレーニングを続けたいのに、身体が重い」「休むと遅れてしまう気がする」。そんなときこそ、練習量を増やす前に回復の状態を振り返ることが大切です。
トレーニングによる刺激は、睡眠や栄養、休養を通じて身体が適応することで次のパフォーマンスにつながります。回復はトレーニングの反対ではなく、トレーニングを成立させる一部です。
目次
回復が追いついていないときのサイン
運動後の回復を整える7つの習慣
Suuntoで回復の傾向を振り返る
休むべきか迷ったときの考え方
まとめ
回復が追いついていないときのサイン
疲労の現れ方には個人差があります。ひとつの数値や一日の感覚だけで判断するのではなく、普段との違いが数日続いていないかを確認しましょう。
いつものペースや強度でも身体が重く感じる
筋肉痛やだるさが長引いている
眠りが浅い、または起床時にすっきりしない
安静時心拍数やHRV(心拍変動)の傾向が普段と異なる
気分が乗らない、集中しづらい、いら立ちやすい
食欲や体調に普段と違う変化がある
これらは必ずしもトレーニングだけが原因とは限りません。仕事や移動、睡眠不足、暑さなど、日常生活の負荷も回復に影響します。体調不良や痛みが続く場合は、運動を中止して医療機関などの専門家に相談してください。
運動後の回復を整える7つの習慣
特別な方法を一度だけ試すより、続けやすい習慣を日常に組み込むほうが、回復の土台を整えやすくなります。まずは今の生活で不足していると感じる項目をひとつ選びましょう。
1. トレーニングだけでなく生活全体を見る
計画に集中するほど、「メニューを終えること」が目的になりがちです。しかし、身体が受ける負荷には、仕事の忙しさ、移動、家事、気温、精神的なストレスも含まれます。
週に一度は、運動量だけでなく睡眠や気分、身体の重さまで振り返ってみましょう。自分だけでは気づきにくい変化を、家族やトレーニング仲間の言葉から知ることもあります。計画を守ることより、今の状態に合わせて計画を調整することが、長く続けるための近道です。
2. 睡眠時間とリズムを優先する
睡眠は、トレーニング後の回復を支える基本です。忙しい日に睡眠を削って運動時間を確保すると、翌日の疲労感が増し、練習の質も下がることがあります。
まずは就寝・起床時刻を大きくずらさないことから始め、必要に応じて普段より30分早く寝るなど、無理のない範囲で睡眠時間を確保しましょう。寝る直前まで強い光を見続けない、室温や寝具を整えるといった環境づくりも役立ちます。
3. ゆっくり呼吸し、緊張を切り替える
忙しい日や強度の高い運動の後は、身体だけでなく気持ちも興奮した状態が続くことがあります。数分間、楽な姿勢でゆっくり呼吸し、吐く息を急がないよう意識してみましょう。
呼吸の練習は、競うものではありません。息苦しさやめまいを感じたら中止し、自然な呼吸に戻してください。入浴後や就寝前など、毎日同じタイミングに短く行うと習慣化しやすくなります。
4. 軽い運動で身体の状態を確かめる
完全休養だけでなく、無理のないウォーキング、軽いストレッチ、やさしいヨガなどが気分転換になることもあります。大切なのは、消費カロリーや距離を伸ばすことではなく、身体の動きや張りを確認することです。
軽く動き始めても身体が重い、痛みが強くなる、体調が悪化する場合は、その日の運動を切り上げましょう。ウォーキングを習慣にしたい方は、ウォーキングの効果と続けるコツも参考にしてください。
5. 食事と水分補給を後回しにしない
トレーニング後は、食事を抜いたり、特定の補助食品だけで済ませたりせず、主食、主菜、副菜などを組み合わせた食事を意識しましょう。必要な量やタイミングは、運動時間、強度、体格、目的によって異なります。
暑い時期や長時間の運動では、発汗量も考慮して水分と電解質を補います。一度に大量に飲むのではなく、運動前からこまめに補給することが基本です。食事制限がある方や長時間競技に取り組む方は、必要に応じて医師や管理栄養士などに相談してください。
6. 何もしない時間を予定に入れる
目標を持って行動する時間が続くと、休んでいるつもりでも頭の中では次の課題を考え続けてしまいます。読書、音楽、散歩など、成果を求めずに過ごせる時間をあらかじめ予定に入れてみましょう。
回復のための時間まで厳密に管理する必要はありません。短くても、通知や仕事から離れて今の感覚に注意を向ける時間があると、疲労や緊張に気づきやすくなります。
7. 休養日をトレーニング計画に含める
疲れてから仕方なく休むのではなく、負荷の高い日の後に軽い日や休養日を配置しておくと、練習の強弱をつけやすくなります。体調や生活の予定が変わったときは、順番を入れ替えたり、時間や強度を下げたりして調整しましょう。
調子がよい日にも毎回追い込むのではなく、「余裕を残して終える日」をつくることが継続につながります。負荷と回復の関係を詳しく知りたい方は、トレーニングで強くなるのは休んでいるとき|回復と適応の仕組みをご覧ください。
Suuntoで回復の傾向を振り返る
SuuntoのスポーツウォッチとSuuntoアプリでは、対応モデルに応じて睡眠、HRV、安静時心拍数、トレーニング負荷などを確認できます。大切なのは、誰かの数値や一般的な基準と比べることではなく、自分の普段の傾向と照らし合わせることです。
たとえば、主観的な疲労感に加えて、睡眠やHRV、トレーニング負荷の傾向にも変化が見られる場合は、その日のメニューを軽くする判断材料になります。反対に、一つの数値だけが普段と違っていても、測定条件や装着状態などの影響を受けることがあります。数日から数週間の流れで見ましょう。
HRVの基本と見方はHRVとは?心拍変動を理解してトレーニングの回復を最適化する方法、負荷の振り返り方はランニングのトレーニング負荷を管理する方法で詳しく紹介しています。
注意:ウォッチやアプリに表示される睡眠・HRV・回復関連のデータは、医療診断を目的としたものではありません。体調不良、強い疲労、痛み、睡眠の問題などが続く場合は、数値だけで判断せず、医療機関などの専門家に相談してください。
休むべきか迷ったときの考え方
判断に迷ったら、「今日のメニューを予定どおり完了できるか」ではなく、「終えた後も翌日以降の生活とトレーニングを続けられるか」と考えてみましょう。
予定どおり行う:体調がよく、普段と大きな違いがない
軽くする:睡眠不足や軽い疲労感があり、ウォームアップでも動きが重い
休む:体調不良、強い疲労、鋭い痛み、めまいなどがある
休養日は「何もできなかった日」ではありません。次の良いトレーニングのために、身体の状態を整える日です。記録を続けている人ほど、休んだ理由やその日の感覚もメモしておくと、自分に合った負荷と回復のパターンを見つけやすくなります。
まとめ|回復もトレーニングの一部として記録しよう
回復を整えるために、複雑な方法を一度に始める必要はありません。睡眠を少し長くする、食事と水分補給を後回しにしない、軽い日と休養日を計画に入れるなど、続けやすい習慣から始めましょう。
感覚と記録の両方を振り返ると、頑張る日だけでなく、軽くする日や休む日も選びやすくなります。SuuntoのスポーツウォッチとSuuntoアプリを使って、トレーニング負荷、睡眠、HRVなどの変化を長期的に確認し、自分に合ったペースで運動を続けていきましょう。
負荷と回復を振り返れるSuuntoウォッチ
目標やスポーツスタイルに合うモデルを見つけて、日々のトレーニングと回復の傾向を確認しましょう。
Suuntoスポーツウォッチを見る
hrTSSとは?心拍数でトレーニング負荷を測る方法|TSSとの違い
ランニングやクロスカントリースキーなど、パワーメーターを使わないスポーツでは、トレーニング負荷をどのように比較すればよいのでしょうか。その一つの方法が、心拍数をもとに負荷を推定する「hrTSS」です。
hrTSSは、運動時間だけでなく、自分の閾値心拍数に対してどの程度の強度で動いたかを考慮します。ただし、心拍数は暑さや脱水、疲労などにも左右されるため、数値を正しく読むには特徴と限界を知ることが大切です。
この記事では、hrTSSの意味、TSSとの違い、設定時のポイント、向いているトレーニングと注意点を解説します。
目次
hrTSSとは?
hrTSSとTSSの違い
正確に記録するための設定
hrTSSが向いているトレーニング
hrTSSが実際の負荷とずれる場面
トレーニングでの活用方法
Suuntoで心拍数と負荷を記録する
よくある質問
まとめ
hrTSSとは?
hrTSSは「Heart Rate Training Stress Score」の略で、運動中の心拍数と運動時間からトレーニング負荷を推定する指標です。
単に平均心拍数を見るのではなく、設定した乳酸閾値心拍数や心拍ゾーンに対して、どの強度でどれくらい運動したかを数値化します。そのため、同じ1時間でも、低強度のイージーランと閾値付近で走るテンポ走では異なる負荷として記録されます。
パワーメーターを使わないランニング、トレイルランニング、クロスカントリースキーなどでも利用しやすく、異なる時間・強度のセッションを共通の目安で振り返れることがメリットです。
ただし、hrTSSは疲労そのものを測定する値ではありません。心拍データと個人設定に基づく推定値なので、体調や主観的な疲労感と組み合わせて判断します。
hrTSSとTSSの違い
TSS(Training Stress Score)は、運動時間と相対的な強度を組み合わせて負荷を表す考え方です。パワーベースのTSSでは、主にパワー、FTP、運動時間を使用します。一方、hrTSSは心拍数と閾値心拍数を基準に負荷を推定します。
比較項目
hrTSS
パワーベースのTSS
主なデータ
心拍数、閾値心拍数、運動時間
パワー、FTP、運動時間
捉えているもの
運動に対する身体の反応
発揮した出力
得意な場面
一定強度の持久系トレーニング
出力変化の大きい運動やサイクリング
主な注意点
心拍反応の遅れや環境・体調の影響
正確なパワー計測とFTP設定が必要
どちらが常に優れているというものではありません。利用できるセンサーと競技、トレーニング内容に合わせて選びます。
▶︎TSSの種類やSuuntoアプリでの表示については「Tアプリで確認するトレーニングストレススコア(TSS)」をご覧ください。
正確に記録するための設定
閾値心拍数を実力に合わせる
hrTSSの精度を左右する重要な設定が、乳酸閾値心拍数です。実際より低く設定すると負荷が高めに、実際より高く設定すると低めに推定される可能性があります。
年齢から計算した最大心拍数だけに頼らず、対応するテストや過去の高強度トレーニングのデータを参考に、現在の状態に合った値を設定しましょう。体力が変化した場合は定期的に見直します。
心拍ゾーンを確認する
心拍ゾーンは、回復を目的とした低強度から閾値を超える高強度まで、運動強度を段階的に分ける基準です。ゾーンの境界が実力と合っていないと、同じ運動でも負荷の評価が変わります。
Suuntoウォッチを使う場合は、最大心拍数やゾーン設定を確認し、必要に応じてスポーツ別の心拍ゾーンを調整してください。
安定した心拍データを記録する
手首計測では、ウォッチを手首の骨から少し上に、ずれない程度にしっかり装着します。寒い環境、腕の大きな動き、タトゥー、緩い装着などは計測へ影響する場合があります。
高い精度が必要なインターバルトレーニングや、手首で安定したデータを得にくい競技では、対応する胸部心拍センサーの使用も選択肢です。
hrTSSが向いているトレーニング
イージーランやロングラン
比較的一定の強度を保つランニングでは、心拍数が運動強度へ追従しやすいため、hrTSSを継続的な負荷管理に活用できます。同じコースでも、時間や強度が異なるセッションを比較しやすくなります。
テンポ走や持続走
閾値付近の強度を一定時間維持するトレーニングでは、心拍数が安定した後の負荷を反映しやすくなります。ペースだけでなく、その日の身体がどの程度反応したかも振り返れます。
トレイルランニングやクロスカントリースキー
勾配、雪質、路面状態によって速度が大きく変わるスポーツでは、距離やペースだけで強度を比較するのが難しいことがあります。心拍数を基準にすれば、速度に表れにくい上りや不整地での努力を負荷の目安へ反映できます。
hrTSSが実際の負荷とずれる場面
短いインターバルやダッシュ
運動強度を急に上げても、心拍数が上昇するまでには時間差があります。短いダッシュと休息を繰り返すトレーニングでは、実際には大きな出力を発揮していてもhrTSSが負荷を十分に捉えられない場合があります。
暑さや脱水の影響を受けたとき
気温や湿度が高い環境では、同じペースでも心拍数が徐々に上昇することがあります。脱水、睡眠不足、カフェイン、精神的ストレス、蓄積疲労なども心拍反応を変化させます。
この場合、hrTSSが高くなるのは単なる誤差とは限りません。身体へのストレスが増えている可能性があるため、ペースと心拍数の差、体感、気象条件も合わせて確認しましょう。
筋肉や関節への局所的な負担が大きい運動
下り坂のランニング、筋力トレーニング、技術的なトレイルなどでは、心拍数が高くなくても筋肉や関節へ大きな負担がかかる場合があります。hrTSSだけで回復時間を決めず、筋肉痛や動作時の違和感も確認してください。
トレーニングでの活用方法
単発の数字より同条件での推移を見る
hrTSSは、別の人と数値を競うためではなく、自分のトレーニングを継続的に比較するために使います。似た種類のランニングや同じ期間の週間負荷を比べると、急な増加や減少に気づきやすくなります。
トレーニング日誌に体感も残す
同じhrTSSでも、睡眠、補給、路面、累積疲労によって回復に必要な時間は変わります。「楽だった」「脚が重かった」などの主観的運動強度や体調も記録すると、数値の背景を判断しやすくなります。
長期負荷は専用指標で確認する
hrTSSは1回のセッションや一定期間の負荷を把握する材料です。CTL、ATL、TSBなどを使った長期的な負荷管理は、日々のスコアの積み重なりを別の視点から確認します。
▶︎長期的な負荷管理については「トレーニング負荷とは?フィットネス・疲労・フォームで見る負荷管理の基本」をご覧ください。
Suuntoで心拍数と負荷を記録する
Suunto Runは、日々のランニングで心拍数やペースを記録し、トレーニングの流れを振り返りたい人の選択肢です。
Suunto Race Sは、コンパクトなサイズで、ランニングからサイクリングまで複数のスポーツを記録したい人に適しています。
Suunto Race 2は、大きなAMOLEDディスプレイでトレーニングデータを確認し、レースや長時間の持久系トレーニングへ取り組みたい人の選択肢です。
Suunto Vertical 2は、長時間のアウトドアトレーニングやトレイルランニングなどを記録したい人に適しています。
利用できる負荷指標、SuuntoPlusスポーツアプリ、外部サービス連携、対応センサーは、モデルやソフトウェアのバージョンにより異なる場合があります。各製品ページ、ユーザーガイド、Suuntoアプリで最新の対応状況を確認してください。
よくある質問
hrTSSが高ければ効果の高いトレーニングですか?
必ずしもそうではありません。高い値は大きな負荷を示す目安ですが、目的に合った刺激を与え、十分に回復できることが重要です。スコアを増やすこと自体を目的にしないようにしましょう。
ランニングでは毎回hrTSSを使うべきですか?
一定強度のランニングでは役立ちますが、短いインターバルや筋肉への負担が大きいトレーニングでは、負荷を捉えきれない場合があります。ペース、ランニングパワー、体感なども組み合わせてください。
同じトレーニングなのにhrTSSが違うのはなぜですか?
気温、脱水、睡眠、疲労、ストレスなどにより心拍数が変化するためです。また、閾値心拍数や心拍ゾーンを変更した場合も計算結果へ影響します。運動時間と心拍データだけでなく、当日の条件も確認しましょう。
まとめ|hrTSSは心拍数から負荷を読み解くための目安
hrTSSは、心拍数と閾値心拍数、運動時間をもとにトレーニング負荷を推定します。一定強度のランニングや持久系スポーツを継続的に比較するときに役立つ一方、短い高強度運動、暑さや脱水、筋肉への局所的な負担を完全には捉えられません。
正しい個人設定と安定した心拍計測を基本に、ペース、パワー、主観的な疲労感、睡眠や回復状態と組み合わせて活用しましょう。
心拍数とトレーニング負荷を記録する
SuuntoウォッチとSuuntoアプリで、日々のトレーニングを振り返りましょう。
Suuntoウォッチを見る