運動は、仕事や日常のストレスから気持ちを切り替える方法のひとつです。ランニング、サッカー、ヨガ、サーフィン、サイクリング。身体を動かすことで頭がすっきりしたり、仕事とは違う刺激を得られたりする人も多いでしょう。
それは、音楽を仕事にするクリエイターたちも同じです。
東京を拠点に活動するDJのSO、Elli Arakawa、そしてCMYK crewは、それぞれ異なる方法でスポーツを生活に取り入れています。
彼らにとって運動は、身体を鍛えるだけのものではありません。
音楽とは違う形で身体を使い、気持ちをリセットし、次の創作へ向かうための時間。
この記事では、日本人DJたちのライフスタイルを通して、音楽と運動、仕事と休息のバランスについて考えます。記事後半では、彼らがセレクトしたMorning、Sunset、MidnightのSpotifyプレイリストも紹介します。
音楽と運動は、意外と近い
東京は、音楽、デザイン、ファッション、ビジネスなど、さまざまなカルチャーが高速で動き続ける都市です。
夜遅くまで続くDJの仕事は、一般的な生活リズムとは大きく異なることもあります。
そんな環境で活動しながら、心身のコンディションをどう保つのか。
SO、Elli Arakawa、CMYK crewに共通しているのが、音楽とは別に身体を動かす時間を持っていることです。
元記事でSOは、「人生そのものがアドベンチャーだと思う」と語っています。
遠くの山や海へ行かなければ、冒険が始まらないわけではありません。
知らない場所へ行くこと、新しい人と出会うこと、初めてのスポーツに挑戦すること。
日常の中でも、少し行動を変えるだけで新しい刺激は見つかります。

Photo by Jezael Melgoza on Unsplash
SO|サッカーで得る、音楽とは違う瞬間的な刺激
DJのSO(Satoshi Aoyagi)は、音楽だけでなくデザインにも携わっています。
そして、もうひとつ生活の中心にあるのがサッカーです。
SOにとって、音楽とサッカーでは得られる感覚がまったく違います。
音楽では、時間をかけて少しずつ空気や流れを作っていく。
一方、サッカーではボールが来た瞬間に判断し、走り、反応しなければなりません。
SOは、サッカーには仕事や音楽では得られない「瞬間的な高揚感」があると話しています。
考えるより先に身体が動く。
その感覚が、頭を使う仕事とは違う刺激になっているのでしょう。
サッカーをより楽しむために、食事にも気を配り、ジムで筋力トレーニングも行っています。
好きなスポーツを長く続けたいから、日々の身体づくりにも目を向ける。
運動を習慣にする理由は、「健康のため」だけでなくてもいいのです。

Elli Arakawa|ヨガとサーフィンで心身を整える
Elli Arakawaは、日本だけでなくアジアやヨーロッパでも活動してきたDJです。
音楽活動ではさまざまな場所を訪れ、その土地で受けた刺激が選曲やクリエイティブにも影響するといいます。
しかし、移動や深夜の仕事が続けば、心身のバランスを保つことは簡単ではありません。
Elliが生活に取り入れているのが、ヨガ、瞑想、サーフィンです。
ヨガと瞑想は日常のウェルネス習慣のひとつ。
そしてサーフィンや海の近くで過ごす時間は、気持ちを落ち着かせ、バランスを取り戻すための大切な時間になっています。
Elliにとって、自分の身体はクリエイティブな活動を支える土台です。
これは、アスリートだけに当てはまる話ではありません。
集中して仕事をするためにも、好きなことを長く続けるためにも、身体のコンディションは重要です。

CMYK crew|ランニングと自転車で日常に冒険を
CMYK crewは、5人のメンバーで構成される東京のDJクルーです。
ひとつの音楽ジャンルに収まるのではなく、さまざまなジャンルを横断しながら活動しています。
彼らが身体を整えるために取り入れているのが、ランニングとサイクリングです。
ランニングや自転車の魅力は、特別な旅行を計画しなくても、日常の景色を少し違う角度から見られること。
いつもの町でも、走る道を一本変える。
自転車で普段より少し遠くまで行ってみる。
それだけでも、新しい場所や景色に出会うことがあります。
CMYK crewは、音とビジュアルを組み合わせた「audio postcards」を制作していたこともあります。
実際には存在しない風景を音楽と画像で作り、聴く人に旅をしているような感覚を届けるというアイデアです。
音楽でも運動でも、日常から少し外へ出ることで新しい感覚が生まれる。
そこには共通するものがあります。

なぜ身体を動かすと気分転換になるのか
仕事に集中していると、同じ姿勢や同じ思考を長時間続けることがあります。
そんなときにランニングやヨガ、サイクリングなどで身体を動かすと、仕事とは異なる感覚へ意識を切り替えられます。
例えばランニングなら、呼吸や脚の動き、周囲の景色に注意が向きます。
サッカーなら、ボールと周囲の選手へ瞬時に反応する必要があります。
サーフィンなら、波や風、海の状態に意識を集中します。
つまり、運動は「仕事のことを考えないようにする」のではなく、別のことへ自然に集中できる時間にもなります。
必ずしも激しい運動である必要はありません。
短い散歩でも、軽いランニングでも、ヨガでも、自分が心地よく身体を動かせる方法を持っていることが大切です。
音楽を聴きながら運動するという選択
音楽と運動を組み合わせるのが好きな人も多いでしょう。
ランニングでは一定のリズムを作るきっかけになったり、トレーニング前には気持ちを切り替えたりと、音楽の楽しみ方は人それぞれです。
そして、運動用の音楽だからといって、必ずしもテンポの速い曲を選ぶ必要はありません。
朝の軽いランニングなら、ゆっくり身体を目覚めさせる音楽。
夕方のサイクリングなら、一日の仕事から気持ちを切り替えられる音楽。
夜なら、少し深い世界へ入り込める音楽。
その日の運動、時間帯、気分に合わせて音楽を選ぶこと自体が、身体を動かす楽しみのひとつになります。
日本人DJが選ぶ3つのSpotifyプレイリスト
SO、Elli Arakawa、CMYK crewはSuuntoのために、Morning、Sunset、Midnightという3つのSpotifyプレイリストをセレクトしました。
ランニングやウォーキングはもちろん、自宅でのトレーニングやリラックスタイムにも。時間帯やその日の気分に合わせて楽しんでみてください。
Morning|一日の始まりに
朝のランニングやウォーキング、身体をゆっくり目覚めさせたい時間に。今日一日を動き出すためのサウンドを。
Sunset|夕暮れの時間に
仕事を終えたあとのランニングやサイクリングなど、オンからオフへ気持ちを切り替えたい時間に。
Midnight|夜のムードを楽しむ
東京のナイトライフを思わせる、夜の時間のためのプレイリスト。ワークアウトだけでなく、リラックスタイムのBGMとしても楽しめます。
運動する時間そのものを好きになることも、習慣を長く続けるためのひとつの方法です。お気に入りの音楽が、そのきっかけになるかもしれません。
屋外スポーツなら周囲の音も意識する
ランニングやサイクリングなど、屋外で音楽を楽しむ場合は、音質だけでなく周囲の状況を把握できることも大切です。
車、自転車、他のランナー、交差点など、街にはさまざまな音があります。
オープンイヤー型や骨伝導タイプのイヤホンは、耳を完全にふさがずに音楽を楽しめるのが特徴です。
Suuntoでは、ランニングやアウトドアスポーツ向けにSuunto Wing 2、Suunto Sonic、Suunto Sparkなどのオープンイヤー型イヤホンを展開しています。
周囲の音が聞こえる設計であっても、交通状況への注意が不要になるわけではありません。
音量を上げすぎず、場所や状況に応じて周囲への注意を優先することが重要です。
まとめ|創造するために、身体を動かす
SOにとってはサッカー。
Elli Arakawaにとってはヨガとサーフィン。
CMYK crewにとってはランニングとサイクリング。
方法は違っても、3組に共通しているのは、音楽以外の方法で身体を動かす時間を持っていることです。
仕事から離れるため。
身体を整えるため。
新しい刺激を得るため。
そして、また好きなことへ戻っていくため。
運動は、記録を伸ばしたりレースに出たりする人だけのものではありません。
自分の生活を少しリセットし、次の一日に向かうための時間として取り入れることもできます。
毎日忙しくて頭が切り替わらないと感じたら、まずは好きな音楽を選んで、短いランニングやウォーキングへ出かけてみるのもいいかもしれません。
朝、夕暮れ、夜。それぞれの時間に合う音楽と一緒なら、いつもの運動も少し違った体験になるはずです。
Images © Suunto / Photo by Jezael Melgoza on Unsplash