Suunto Nautic SとSuunto Oceanは、どちらも本格的なスキューバダイビングとフリーダイビングに対応するダイブコンピュータです。共通する機能が多いため、「水中性能だけで、どちらを選べばよいのか」と迷う方もいるでしょう。
選ぶポイントは、ダイビング機能の優劣ではありません。ダイビングを中心にしたシンプルな1台が欲しいならNautic S、ダイビングに加えてランニングや登山、トレーニング、睡眠・回復まで記録したいならOceanが基本の選び方です。

Nautic SとOceanに共通するダイビング機能
Suunto Nautic SとSuunto Oceanは、同じモダンなダイビングプラットフォームを基盤にしています。ダイブ前の準備から水中での確認、ダイブ後のログ管理まで、多くの主要機能を共有しています。
スキューバダイビングとフリーダイビング
両モデルとも、レクリエーションダイビングに適したシングルガスと、テクニカルダイビングで使われるマルチガスに対応しています。減圧計算には、グラディエントファクターを調整できるSuunto Bühlmann 16 GFアルゴリズムを採用。ダイブ画面やアラームも用途に合わせてカスタマイズできます。
別売りのSuunto Tank PODを接続すれば、タンク圧とガス消費量を手元で確認できます。フリーダイブモードでは、水中と水面で表示を切り替え、深度、潜水時間、水面休息時間などのアラームを設定できます。

明るく見やすいAMOLEDディスプレイ
どちらも1.43インチ、466×466ピクセルのAMOLEDディスプレイを搭載しています。水中で必要な情報を色分けして表示でき、さまざまな環境で視認しやすい設計です。
Suuntoアプリでダイブログを振り返る
ダイブ後は、ログをSuuntoアプリへ同期できます。潜水時間や深度などのデータに加え、水中ルートやコンディションを振り返り、ダイブ履歴をまとめて管理できます。

オフラインマップとルートナビゲーション
両モデルはGPSと無料のオフラインマップ、ルートナビゲーションにも対応しています。遠隔地のダイブサイトへ向かうときや、ダイビングの合間に周辺を探索するときにも活用できます。ただし、ウォッチはダイブ計画、訓練、適切な安全装備の代わりにはなりません。使用前には必ずユーザーガイドと安全上の注意を確認してください。

Nautic SとOceanの違いを比較
水中で使う主要機能はよく似ています。大きな違いは、水面に戻ったあとに何を記録したいかです。
| 比較項目 | Suunto Nautic S | Suunto Ocean |
|---|---|---|
| 主な位置づけ | ダイビング中心 | ダイビング+スポーツ+ウェルネス |
| スキューバ/フリーダイブ | 対応 | 対応 |
| ワイヤレスタンク圧 | 対応 | 対応 |
| サイドマウントの2本同時表示 | 対応 | — |
| オフラインマップ/ナビゲーション | 対応 | 対応 |
| スマート通知 | 対応 | 対応 |
| スポーツ・活動量記録 | — | 対応 |
| 手首心拍/睡眠/HRV | — | 対応 |
| 音楽操作/スタンドアップリマインダー | — | 対応 |
| 重量 | 81g | 99g |
| 耐水性能 | 100m | 100m |
※機能や仕様はソフトウェア更新などにより変更される場合があります。最新情報は各製品ページとユーザーガイドをご確認ください。
Nautic S:ダイビングに集中したい人へ

Nautic Sは、ダイビングを主役に据えたモデルです。光学式心拍計やスポーツ・睡眠記録をあえて搭載せず、水中で使う情報と操作へ焦点を絞っています。
本体は81gで、同じケース径のOceanより18g軽量。明るいAMOLEDディスプレイ、カスタマイズ可能なダイブビューとアラーム、減圧情報、Tank PODによるワイヤレスタンク圧表示など、ダイバーが必要とする主要機能を備えています。
特にサイドマウントでは、2台のトランスミッターから左右のタンク圧を同時に確認できます。色分けされた表示により、重要な情報をすばやく把握しやすいことも特徴です。

「トレーニングや睡眠の記録は別のデバイスで行う」「日常機能を増やすより、軽さとダイブ中心の操作性を優先したい」という方に向いています。
Ocean:ダイビングもスポーツも1台で

Oceanは、ダイブコンピュータとGPSスポーツウォッチを1台にまとめたモデルです。スキューバやフリーダイブの主要機能に加え、ランニング、サイクリング、登山、ジムなど多様なスポーツを記録できます。
光学式心拍計を搭載し、歩数、消費カロリー、心拍傾向、睡眠ステージ、心拍変動(HRV)などを確認できます。ダイビング旅行の前後も同じウォッチを着け続け、トレーニングと回復をまとめて管理したい方に適しています。
スマート通知は両モデルにありますが、Oceanではさらに音楽操作、スマートフォン検索、スタンドアップリマインダーなど、日常向けの機能も利用できます。

サイズ・ストラップ・充電などの比較ポイント
画面サイズは同じ、重量と装着感が異なる
両モデルのケース幅は49.9mmで、ディスプレイの大きさと解像度も共通です。Nautic Sは厚さ13.3mm・81g、Oceanは厚さ13.2mm・99g。大きさはほぼ同じですが、軽さを重視するならNautic Sが選びやすいでしょう。
ストラップ幅は共通の22mm
どちらも22mm幅の交換式ストラップに対応します。標準ストラップはNautic Sが伸縮性のあるテキスタイル、Oceanがシリコンです。ウェットスーツやドライスーツ、日常での装着など、用途に合わせてフィット感を確認してください。
耐水性能と充電式バッテリー
両モデルとも100m耐水で、ダイブモードのバッテリー駆動時間は使用条件により40〜60時間です。いずれも充電式のため、遠征前には充電残量を確認し、付属または対応するSuunto充電ケーブルを使用してください。
Nautic SとOcean、どちらを選ぶ?
Nautic Sがおすすめの人
- ダイビングを最優先した専用機が欲しい
- スポーツ・睡眠記録より、シンプルな操作と軽さを重視する
- Tank PODを使ってタンク圧を手元で確認したい
- サイドマウントで2本のタンク圧を同時に確認したい
- 陸上ではマップ、天気、潮汐、スマート通知があれば十分
Oceanがおすすめの人
- ダイブコンピュータとマルチスポーツウォッチを1台にまとめたい
- ランニング、サイクリング、登山、ジムなども記録したい
- 歩数、心拍、睡眠、HRVを日常的に確認したい
- トレーニングと回復の状態を継続して把握したい
- 音楽操作やスタンドアップリマインダーも使いたい
まとめ
Nautic SとOceanは、AMOLEDディスプレイ、スキューバとフリーダイブ、Bühlmann 16 GFアルゴリズム、ワイヤレスタンク圧、オフラインマップ、Suuntoアプリ連携という強固なダイビング基盤を共有しています。
違いは、水面の上での使い方です。ダイビングを中心に、軽くシンプルな専用機を選ぶならNautic S。ダイビング、スポーツ、睡眠・回復、日常機能まで1台で管理するならOceanが適しています。自分がダイブ以外の時間に何を記録したいかを考えると、選ぶべきモデルが見えてきます。