スイムランとは?初心者が知っておきたい装備・練習と6つのコツ

SuuntoRun, SuuntoSwimJuly 24 2015

海や湖を泳ぎ、島や山道を走り、再び水へ入る。

スイムランは、オープンウォータースイミングとトレイルランニングを交互に繰り返す、自然の中の持久系スポーツです。

トライアスロンと似ていますが、スイムからバイク、ランへ1回ずつ移るのではありません。大会によっては、1つのレース中に何度も泳ぎとランニングを切り替えます。ウェットスーツを着たまま走り、シューズを履いたまま泳ぐという独特のスタイルも大きな特徴です。

この記事では、世界的なスイムランレースÖTILLÖへの挑戦経験を持つアスリートの知見をもとに、初心者が知っておきたい装備、練習方法、レースをスムーズに進める6つのコツを紹介します。

スイムランとは?

スイムランは、自然の水域でのスイムと、舗装路やトレイルでのランニングを交互に行う競技です。コースや距離、切り替え回数は大会ごとに異なります。

2人1組で参加する形式がよく知られていますが、ソロ部門や短い距離のレースが行われることもあります。

代表的な大会の一つが、スウェーデンのストックホルム群島で開催されるÖTILLÖ Swimrun World Championshipです。島から島へ泳いで渡り、岩場やトレイルを走ることから、泳力や走力だけでなく、装備選び、ペース配分、ナビゲーション、パートナーとの協力が重要になります。

スイムランとトライアスロンの違い

スイムランとトライアスロンには、次のような違いがあります。

  • スイムとランを何度も切り替える
  • バイク種目がない
  • シューズを履いたまま泳ぎ、ウェットスーツを着たまま走る場合が多い
  • 必要な装備を自分で持って移動する
  • ペア競技では、パートナーと一定の距離を保って進む

ルールは大会によって異なります。参加前に、必携装備、ペア間の距離、浮力具やパドルの使用可否、給水所の位置を必ず確認してください。

▶︎関連記事:「トライアスロンとは?距離・種目・初心者が知っておきたい基本

スイムランに必要な基本装備

スイムランでは、泳ぐときも走るときも装備を自分で運びます。一般的には、次のような装備を使用します。

  • スイムラン用または動きやすいウェットスーツ
  • 濡れた状態でも走りやすく、排水性とグリップ力のあるシューズ
  • スイムキャップとゴーグル
  • 大会規定に合うホイッスルや安全装備
  • 必要に応じてプルブイ、ハンドパドル、ソフトフラスク
  • 距離、ルート、ペースを確認できるGPSスポーツウォッチ

装備を増やすほど安心とは限りません。コースと給水所を確認し、本当に必要なものだけに絞ることが大切です。

スイムランをスムーズに進める6つのコツ

1.装備は「少ないほど動きやすい」

長時間のレースでは補給が欠かせませんが、必要以上の荷物はスイムでもランでも負担になります。

給水所の間隔を確認し、そこで十分に飲食できるなら、持ち運ぶ補給は最小限にします。必要であれば、空になった後にウェットスーツへ収納しやすいソフトフラスクなどを検討しましょう。

2.スイムとランの切り替えを練習する

スイムランでは、泳ぐ・走るという切り替えを何度も繰り返します。1回の切り替えで少し手間取るだけでも、積み重なると大きなロスになります。

水から上がったらすぐ走り出す、入水前にゴーグルや装備を整えるなど、実際の流れを練習しておきましょう。切り替えを速くするためにも、装備を増やしすぎないことが重要です。

3.濡れても走りやすいシューズを選ぶ

シューズとソックスは、濡れた状態でも快適で、乾きやすいものが向いています。濡れた岩や不整地を走るコースでは、グリップ力も重要です。

足との相性や排水性、濡れた状態での擦れを、レース前の練習で確認してください。大会のコースや路面によって適したアウトソールは変わるため、本番に近い環境で試しておくと安心です。

4.サイティングで余計な距離を泳がない

流れがある水域では、方向確認を怠ると短時間でコースから外れてしまいます。入水前に上陸地点と、その奥にある大きな目標物を確認し、泳いでいる間も頻繁にサイティングを行いましょう。

ペア競技では、ナビゲーションが得意な人が先導し、もう一人が安全な距離で追う方法もあります。ただし、パートナーの位置と大会で定められた距離を常に確認してください。

▶︎関連記事:「オープンウォータースイミングのコツ8選|初心者向け練習・準備ガイド

5.プルブイやパドルは練習してから使う

シューズを履いたまま泳ぐと脚が沈みやすくなるため、浮力を補うプルブイを使う選手もいます。ハンドパドルは波や流れの中で推進力を得やすい一方、肩への負担が増えます。

大会規定を確認し、本番で使うなら事前に十分練習してください。普段より大きなパドルを急に使うことは避け、肩に違和感がある場合は使用を中止しましょう。

6.止まらずに続けられるペースを守る

序盤からスピードを上げすぎると、後半のランやスイムで大きく失速します。短時間の速さではなく、長く動き続けられる一定の強度を意識しましょう。

コースマーカーを見落とさないこと、パートナーの状態を確認することもペース管理の一部です。ペアで参加する場合は、速い人が先行するのではなく、2人で維持できる強度を選びます。

初心者がスイムランを練習するときのポイント

  • プールでシューズや浮力具を使う場合は、施設のルールと安全を確認する
  • 最初は短いスイムと短いランを交互に行い、切り替えに慣れる
  • 自然水域では単独で練習せず、監視やサポートのある練習会を利用する
  • 本番と同じ装備で、擦れ、冷え、排水性、肩への負担を確認する
  • ペア参加なら、速い人に合わせるのではなく、2人で維持できる強度を決める

重要:自然の水域では、天候、水温、波、流れが急に変わることがあります。単独での練習を避け、大会、施設、自治体の安全ルールを優先してください。

Suuntoウォッチでスイムランを記録する

スイムランでは、スイムとランの区間距離、移動ルート、経過時間、ペース配分を把握できると、レース後の振り返りに役立ちます。

本格的なレースや複数競技のトレーニングを記録するならSuunto Race 2、コンパクトさを重視するならSuunto Race S、長時間のアウトドアやルート確認を重視するならSuunto Vertical 2が候補です。

ウォッチで確認する項目を増やしすぎると、レース中の操作が複雑になります。距離、経過時間、心拍数、次の区間など、自分に必要な情報へ絞って表示を整えておきましょう。

※スイムランで使用するスポーツモード、マルチスポーツ設定、表示項目は、使用モデルの現行仕様と大会ルールを確認してください。

▶︎関連記事:「トライアスロン用ウォッチの選び方|スイム・バイク・ランを1台で記録するには

まとめ|泳ぐ・走る・切り替える力をバランスよく

スイムランは、オープンウォータースイミングとトレイルランニングを一度に楽しめる、自然との距離が近いスポーツです。

速く泳ぐ、速く走るだけではなく、装備を絞ること、切り替えをスムーズにすること、正しい方向へ進むこと、最後まで動き続けられるペースを守ることが重要です。

まずは短い距離でスイムとランの切り替えを経験し、自分に合う装備とペースを見つけましょう。

写真:ÖTILLÖ14

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