Suunto Verticalシリーズでオフラインマップを使う方法|ダウンロードと地図操作を解説

SuuntoClimb, SuuntoRide, SuuntoRun, SuuntoSkiMay 09 2023

登山やトレイルランニングの前に、Suunto Verticalシリーズへオフラインマップを入れておけば、スマートフォンの電波が届きにくい場所でも現在地や周囲の地形をウォッチで確認できます。ただし、地図は購入時からすべて入っているわけではありません。出発前にSuuntoアプリでエリアを選び、Wi-Fi経由でウォッチへダウンロードしておく必要があります。

この記事では、Suunto Vertical/Suunto Vertical 2に共通する基本的な流れとして、オフラインマップをダウンロードする手順、ウォッチ上での表示・操作方法、うまくいかないときの確認項目を解説します。ソフトウェアのバージョンによってメニュー名や画面表示が異なる場合は、ウォッチに表示される案内と最新のユーザーガイドも確認してください。

Suunto Verticalに表示されたオフラインマップ

オフラインマップでできること

オフラインマップは、あらかじめウォッチへ保存して使う地図です。携帯電話の通信圏外でも、GPSで取得した現在地を地図上に表示できます。アクティビティを記録せずに地図だけを見ることも、登山やランニングの記録中にナビゲーション画面として使うこともできます。

Suunto Verticalシリーズでは、用途に応じて地図スタイルを切り替えられます。通常のアウトドア地図に加え、高コントラスト表示や暗い環境に適したダーク表示などがあり、周囲の明るさに合わせて視認性を調整できます。

注意:オフラインマップは安全を支える便利な機能ですが、通信、GPS、バッテリー、操作状況などの影響を受けます。山では紙地図やコンパス、予備電源も用意し、ウォッチだけに依存しないでください。

ダウンロード前の準備

作業を始める前に、次の条件を整えておきましょう。

  • Suunto VerticalシリーズのウォッチとSuuntoアプリがペアリングされている
  • Suuntoアプリとウォッチ本体が最新バージョンになっている
  • ウォッチのワイヤレスネットワーク設定がオンになっている
  • 機内モードと省電力モードがオフになっている
  • 安定したWi-Fi環境と充電ケーブルがある

地図データはスマートフォン経由ではなく、Suunto VerticalシリーズのウォッチがWi-Fiへ直接接続して受信します。2.4GHz帯のWi-Fiを使用し、ホテルや空港など、接続後にWeb画面で追加認証が必要なネットワークは利用できない場合があります。自宅などの安定したWi-Fiで準備するのが確実です。

オフラインマップをダウンロードする手順

Suuntoアプリでオフラインマップのエリアを選択する画面

1. SuuntoアプリでWi-Fiを登録する

  1. Suuntoアプリを開き、ウォッチのアイコンからウォッチ設定へ進みます。
  2. 「ワイヤレスネットワーク」を選択します。
  3. 「ネットワークの追加」をタップし、利用するWi-Fiを選びます。
  4. パスワードを入力して接続します。

自宅や職場など、複数のネットワークを登録することもできます。設定項目が見つからない場合は、ウォッチとアプリの更新状況、ペアリング状態を確認してください。

2. ダウンロードする地図エリアを選ぶ

Suuntoアプリのウォッチタブにある「オフライン地図」、または地図画面からダウンロード画面へ進みます。地域名を検索するか、国や近くの場所から目的のエリアを選択し、「ウォッチの地図をダウンロード」をタップします。

必要以上に広いエリアを選ぶと、データ量が大きくなり、完了まで時間がかかります。登山やレースで使う場合は、予定ルートだけでなく、迂回や下山に使う可能性のある周辺エリアまで含めて選びましょう。複数のエリアを選ぶと、順番にダウンロードされます。

3. ウォッチを充電器につなぐ

ウォッチを充電器に接続し、登録したWi-Fiの通信範囲内に置きます。ダウンロード中は、充電器とWi-Fiの両方への接続を保ってください。完了するとウォッチに通知が表示されます。

ケーブルが外れたりWi-Fiが切れたりすると、処理は一時停止します。再接続すると自動的に再開するのが基本ですが、再開しない場合はアプリでいったんキャンセルし、もう一度エリアを選び直します。

ウォッチで地図を表示・操作する方法

Suunto Verticalでオフラインマップを操作する様子

ここからは、Suunto Verticalシリーズに共通する基本的な操作方法を紹介します。ダウンロードした地図は、単独で確認する方法と、エクササイズ中に表示する方法があります。

アクティビティを開始せずに見る

  1. 時計文字盤から上にスワイプするか、下ボタンを押します。
  2. 「地図」を選択します。
  3. GPSが現在地を取得すると、ダウンロード済みの地図が表示されます。

エクササイズ中に見る

  1. GPSを使用するスポーツモードを選択します。
  2. 開始前のオプションで「地図」を開き、使用する地図スタイルを選びます。
  3. 通常どおりエクササイズを開始します。
  4. 中央ボタンで画面を切り替え、地図画面を表示します。

地図を「オフ」にしている場合は、地図の背景が表示されず、移動してきた軌跡を示すパンくず表示だけになります。

Suunto Verticalシリーズの地図画面の基本操作

操作 主な動作
上ボタンを短く押す ズームイン
上ボタンを長押しする ズームアウト
下ボタンを押す ナビゲーションオプションを開く
地図をドラッグする 地図を移動する(タッチ操作が有効な場合)
地図をタップする 現在地を中心に戻す

ボタンロック中は、地図画面のボタンやタッチ操作を使えない場合があります。上記はSuunto Vertical/Suunto Vertical 2の基本操作です。ソフトウェアのバージョンによって画面表示や一部の動作が異なる場合は、各モデルの最新ユーザーガイドも確認してください。

地図とルートナビゲーションの違い

オフラインマップは「周囲に何があるか」を確認するための背景地図です。一方、ルートナビゲーションは、Suuntoアプリで作成または読み込んだルートに沿って進むための機能です。

  • 地図のみ:現在地、道、地形などを見ながら自分で進路を判断する
  • ルートナビゲーション:予定した線と現在地を重ね、コースから外れていないか確認する
  • パンくず表示:自分が通ってきた軌跡を確認する

初めての山域や分岐の多いコースでは、地図エリアを保存するだけでなく、予定ルートもウォッチへ同期しておくと確認しやすくなります。ルート作成については、関連記事「次の冒険のルートを計画する6つの方法」も参考にしてください。

ダウンロードできないときの確認項目

ダウンロードが始まらない、途中で止まる場合は、次の順に確認します。

  • ウォッチが充電器に正しく接続されているか
  • 登録したWi-Fiの通信範囲内にあるか
  • 機内モード、省電力モードがオフか
  • ウォッチ側のワイヤレスネットワーク設定がオンか
  • Suuntoアプリとウォッチが最新バージョンか
  • Wi-Fiが対応する周波数帯か
  • ネットワークにブラウザでの追加認証が必要ではないか
  • ウォッチの空き容量が不足していないか

接続条件を満たしても再開しないときは、Suuntoアプリで該当するダウンロードをキャンセルし、必要なエリアを選び直してください。詳しい手順は公式サポート「Suuntoウォッチにオフライン地図をダウンロードする方法」でも確認できます。

登山前のチェックリスト

地図をダウンロードしただけで安心せず、出発前に実際の表示と操作まで確認しておくことが大切です。

  • 目的地と周辺のエリアがウォッチに保存されている
  • 予定ルートがウォッチへ同期されている
  • 地図画面を開き、現在地が表示される
  • ズーム、移動、地図スタイルの切り替えを操作できる
  • コンパスを較正している
  • ウォッチを十分に充電している
  • 活動時間に合うバッテリーモードを選んでいる
  • 紙地図、コンパス、予備電源、行動計画も用意している

地図データや登山道の状況が常に最新とは限りません。通行止め、積雪、崩落、天候、現地の規制は、自治体や管理団体などの最新情報も確認してください。

まとめ

オフラインマップを表示するSuunto Vertical 2

Suunto Verticalシリーズのオフラインマップは、SuuntoアプリでWi-Fiを登録し、必要なエリアを選んで、ウォッチを充電器につなぐことでダウンロードできます。山へ向かう当日ではなく、自宅で余裕を持って設定し、地図表示とルートの同期まで確認しておきましょう。

後継モデルのSuunto Vertical 2については、「Suunto Vertical/Vertical 2が登山用GPSスマートウォッチにおすすめの理由」で登山向けの特徴を紹介しています。初代Verticalからの買い替えや、どちらを選ぶか迷っている方は、「Suunto VerticalとVertical 2の違いを比較」も参考にしてください。事前準備と複数のナビゲーション手段を組み合わせて、安全な冒険につなげましょう。

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