夏のランニングで気をつけたい7つのポイント|暑い日の水分補給・熱中症対策・ペース管理

SuuntoRunJune 05 2019

夏のランニングは、同じ距離やペースでも、涼しい季節よりきつく感じやすくなります。

気温や湿度が高い日は、体温が上がりやすく、心拍数も高くなりやすいため、いつものペースで走っているつもりでも身体への負担が大きくなることがあります。無理をすると、脱水や熱中症、強い疲労につながることもあります。

一方で、暑い日のランニングは、正しい準備とペース管理を行えば、無理のない範囲で続けることができます。水分補給、電解質、日差し対策、身体を冷やす工夫、そして心拍数や運動強度の確認が大切です。

この記事では、夏や暑い日のランニングで気をつけたい7つのポイントを紹介します。

暑い日のランニングはなぜきついのか

暑い環境では、身体は体温を下げるために汗をかき、皮膚へ血流を送ります。そのため、筋肉へ送られる血液や酸素の余裕が減り、同じペースでも心拍数が上がりやすくなります。

湿度が高い日は汗が蒸発しにくく、体温を下げにくくなります。日本の夏は高温多湿になりやすいため、気温だけでなく湿度にも注意が必要です。

暑い日は、「いつものペースで走れない」のが自然です。ペースが落ちても焦らず、心拍数や体感強度を見ながら調整しましょう。

特に、真夏の昼間や直射日光の強い時間帯は、身体への負担が大きくなります。早朝や夕方など、気温が比較的低い時間帯を選ぶことも大切です。

夏のランニングで気をつけたい7つのポイント

暑い日のランニングでは、頑張ることよりも、無理なく続けるための準備と判断が大切です。

ここでは、夏のランニングで意識したい7つのポイントを紹介します。

1. 暑さでペースが落ちることを受け入れる

暑い日は、涼しい日と同じペースで走ろうとしないことが大切です。

気温や湿度が高いと、体温が上がりやすく、心拍数も上がりやすくなります。そのため、同じペースで走っていても、身体への負担は大きくなります。

いつものペースより遅くなったとしても、それはトレーニングの失敗ではありません。暑さに合わせてペースを調整することは、夏のランニングを続けるために必要な判断です。

意識したいポイント

  • ペースよりも心拍数や体感強度を優先する
  • 暑い日は距離や時間を短めにする
  • 無理に自己ベストを狙わない
  • 疲労感が強い日はウォーキングに切り替える
  • 涼しい季節と同じ基準で比較しすぎない

夏のランニングでは、「遅くても走れている」こと自体が大切です。ペースにこだわりすぎず、その日の環境に合わせて調整しましょう。

2. 少しずつ暑さに慣れる

暑さに慣れるには、少しずつ身体を適応させることが大切です。

暑熱順化とは、暑い環境に身体を慣らしていくことです。汗をかきやすくなったり、暑さの中でも心拍数や体温の上昇を抑えやすくなったりすることで、暑い環境で動きやすくなります。

ただし、暑熱順化は、急に暑い中で長く走ることではありません。気温が上がり始める時期に、短時間・低強度から少しずつ身体を慣らすことが大切です。

取り入れ方の例

  • 最初は20〜30分の軽いランから始める
  • 暑い時間帯に走る場合は短時間にする
  • 強度は低めに抑える
  • 週ごとに少しずつ時間や距離を増やす
  • 疲労が強い日は無理に続けない

暑熱順化は個人差があります。暑さに弱い人、睡眠不足の人、疲労が残っている人は、特に慎重に進めましょう。

3. 水分補給と冷却の計画を立てる

暑い日に走るときは、走り始める前の準備が大切です。

どれくらいの時間走るのか、どこで水分補給できるのか、日陰や休める場所があるのかを事前に確認しておきましょう。

特にロング走やトレイルランニングでは、水分を持たずに走り始めるのは避けたいところです。走る前に、給水できる場所、自動販売機、コンビニ、公園の水場、日陰のある場所を確認しておくと安心です。

事前に確認したいこと

  • 走る時間と距離
  • 給水できる場所
  • 自動販売機やコンビニの位置
  • 日陰や休憩できる場所
  • 途中で引き返せるルート
  • 気温と湿度
  • 帰宅後の補給やクールダウン

暑い日は、いつもより短い周回コースを選ぶのもおすすめです。体調が悪くなったときにすぐ中止しやすく、給水ポイントにも戻りやすくなります。

4. こまめに水分をとる

暑い日のランニングでは、喉が渇いてから一気に飲むのではなく、少量をこまめに飲むことを意識しましょう。

汗を多くかく日は、走っている間に思っている以上に水分が失われます。脱水が進むと、心拍数が上がりやすくなり、ペースが落ちたり、集中力が低下したりすることがあります。

水分補給のポイント

  • 走る前から水分をとっておく
  • 長めに走る日は水分を携帯する
  • 喉が渇く前に少量ずつ飲む
  • 休憩時にまとめて飲みすぎない
  • 走った後も水分補給を続ける

短時間のランニングでも、気温や湿度が高い日は水分補給が必要になることがあります。汗の量や体調に合わせて調整しましょう。

5. 身体を冷やす工夫をする

暑い日は、水分補給だけでなく、身体を冷やす工夫も役立ちます。

首、手首、頭部を冷やすと、暑さ対策に役立ちます。濡らしたタオル、氷、冷たい水、通気性の良いキャップなどを活用しましょう。

トレイルランニングやロング走では、川や水場、エイドステーションで身体を冷やせる場合もあります。レースでは、氷、スポンジ、水かぶりなどを活用できることもあります。

冷却の工夫

  • キャップやバフを水で濡らす
  • 首元を冷やす
  • 手首に水をかける
  • 日陰で休む
  • 通気性の良いウェアを選ぶ
  • 走った後は早めに体温を下げる

身体を冷やすことは、パフォーマンスのためだけでなく、暑い日のランニングを安全に続けるためにも大切です。

6. 電解質も意識する

汗を多くかく日は、水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われます。

水だけを大量に飲むと、身体の塩分バランスが崩れることがあります。長時間走る日や大量に汗をかく日は、スポーツドリンク、塩分を含む補給食、電解質タブレットなどを活用しましょう。

電解質を意識したい場面

  • 60分以上走るとき
  • 大量に汗をかくとき
  • 白い汗の跡が残りやすい人
  • ロング走やトレイルランニング
  • レースや高強度練習
  • 暑い日に何度も走るとき

電解質の必要量は、汗の量、気温、運動時間、体質によって変わります。普段の練習から、自分に合う補給方法を試しておくと安心です。

7. 日差しと擦れから身体を守る

夏のランニングでは、暑さだけでなく日差しや擦れにも注意が必要です。

直射日光を浴び続けると、体温が上がりやすくなり、疲労も感じやすくなります。帽子、サングラス、日焼け止め、通気性の良いウェアを準備しましょう。

汗を多くかく日は、ウェアやバッグ、ランニングベルトとの摩擦で擦れが起きやすくなります。脇、胸まわり、股ずれ、足指、かかとなど、擦れやすい部分には事前に対策をしておくのがおすすめです。

準備したいもの

  • 通気性の良いキャップ
  • サングラス
  • 日焼け止め
  • 速乾性のあるウェア
  • 擦れ防止クリーム
  • 汗を吸いすぎないソックス
  • 予備の補給や水分

日差し対策は、疲労を減らすためにも重要です。日陰の多いルートや、直射日光を避けやすい時間帯を選ぶことも意識しましょう。

暑い日は心拍数と運動強度を確認する

暑い日は、同じペースでも心拍数が高くなりやすくなります。そのため、ペースだけでなく心拍数や体感強度を確認しながら走ることが大切です。

対応するSuuntoウォッチでは、ランニング中の心拍数、ペース、距離、運動時間、トレーニング負荷などを確認できます。

いつもより心拍数が高い、呼吸が苦しい、脚が重いと感じる場合は、ペースを落とす、日陰で休む、予定より早めに切り上げるなどの判断をしましょう。

暑い日のランニングでは、目標ペースを守ることよりも、身体の反応に合わせて調整することが大切です。

心拍ゾーンを使ってトレーニング強度を管理したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

▶︎関連記事:心拍ゾーンとは?Suuntoウォッチでトレーニング強度を管理する方法

暑い日のランニングを避けるべきサイン

暑い日は、無理に走り切ることよりも、早めに止める判断が大切です。

以下のような症状や違和感がある場合は、ランニングを中止し、涼しい場所で休みましょう。

  • めまい
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 寒気
  • 異常なだるさ
  • ふらつき
  • いつもと違う心拍数の上昇
  • 汗が急に出なくなる感覚
  • 呼吸が苦しい
  • 判断力が落ちる感覚

必要に応じて水分と電解質を補給し、身体を冷やしましょう。症状が強い場合や改善しない場合は、無理をせず医療機関に相談してください。

暑い日は、予定していた距離を走り切ることよりも、次の日も元気に動ける状態で終えることを優先しましょう。

Suuntoウォッチで夏のランニングを管理する

夏のランニングでは、ペースだけでなく、心拍数、運動時間、トレーニング負荷、回復状態を確認することが大切です。

対応するSuuntoウォッチでは、ランニング中の心拍数、距離、ペース、ラップ、GPSルート、トレーニング負荷などを確認できます。暑い日は心拍数が上がりやすいため、いつものペースではなく、心拍数や体感強度を目安にすることで、無理のない強度に調整しやすくなります。

走った後は、Suuntoアプリでトレーニング内容を振り返ることもできます。暑い日のランニングでは、距離やペースだけでなく、「心拍数が高くなりすぎていないか」「疲労が強く残っていないか」「次の練習までに回復できそうか」を確認することも大切です。

回復状態を確認する方法は、こちらの記事でも紹介しています。

▶︎関連記事:トレーニング後の回復を確認する4つの方法|HRV・睡眠・負荷・感覚をSuuntoでチェック

初めてランニングウォッチを選ぶ方は、こちらの記事も参考にしてください。

▶︎関連記事:初めてのランニングウォッチの選び方|初心者が失敗しないポイントを解説

まとめ|夏のランニングは、無理せずペースと体調を見ながら続けよう

夏や暑い日のランニングでは、涼しい季節と同じペースで走ろうとしないことが大切です。

気温や湿度が高い日は、体温が上がりやすく、心拍数も高くなりやすいため、身体への負担が大きくなります。

暑い日に意識したいポイントは、次の7つです。

  • 暑さでペースが落ちることを受け入れる
  • 少しずつ暑さに慣れる
  • 水分補給と冷却の計画を立てる
  • こまめに水分をとる
  • 身体を冷やす工夫をする
  • 電解質も意識する
  • 日差しと擦れから身体を守る

対応するSuuntoウォッチで心拍数や運動強度を確認しながら、自分の身体に合ったペースで走ることが、夏のランニングを続けるポイントです。

無理をしすぎず、水分補給、電解質、日差し対策、休憩を取り入れながら、暑い季節もランニングを楽しみましょう。

▶︎Suuntoのランニングウォッチを見る

おすすめのSuunto製品

あなたへのおすすめ

Suunto Race S vs Race 2: Size, Weight, and Battery Life Compared

Suunto Race SとRace 2を比較。サイズ・重さ・バッテリーで選ぶならどっち?

Suuntoのスポーツウォッチを検討している人にとって、迷いやすいのが「Suunto Race S」と「Suunto Race 2」の違いです。 どちらもAMOLEDディスプレイ、オフラインマップ、115以上のスポーツモード、トレーニング分析機能を備えた、ランニングやトレイルランニング、レース、日々のトレーニングに活用できる高性能モデルです。Suunto Race Sは「小さく、軽く、日常に...
Suunto Vertical vs. Vertical 2: Key Differences Explained

Suunto Vertical vs Vertical 2|どちらを選ぶべき?5つの違いを徹底比較

「Suunto Verticalを買おうと思っていたら、Vertical 2が出ていた」「初代とどこが変わったのか、値段差に見合う進化があるのか知りたい」——そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では2モデルの違いを5つのポイントに絞って整理します。 どちらを選ぶべきかの判断基準も最後に明確にまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。 Suunto Vertical と Vertic...
How to play music on a running watch | Run without your phone with Suunto Run × Spark

ランニングウォッチで音楽再生する方法|スマホなしで走れるSuunto Run × Sparkの使い方

ランニング中に音楽を聴きたいけれど、スマートフォンを持って走るのは重い。ポケットやランニングポーチの中で揺れるのが気になる。そんな悩みを感じたことはありませんか? 音楽再生に対応したランニングウォッチを使えば、スマートフォンを持たずに、より身軽に走ることができます。 Suunto Runは、ウォッチ本体に音楽を保存できるオフライン音楽機能を搭載したランニングウォッチです。Suunto ...
How to use HRV to optimize your recovery

HRVとは?心拍変動を理解してトレーニングの回復を最適化する方法

「練習しているのになかなか記録が伸びない」「疲れが取れない」と感じたことはありませんか?その原因は、回復の質にあるかもしれません。近年、アスリートから健康意識の高いビジネスパーソンまで幅広い層で注目されているのが HRV(心拍変動) という指標です。 この記事では、HRVとは何か、正常値の考え方、HRVが低いときに体に何が起きているのか、そしてSUUNTOのスマートウォッチを使ってHRVを日...