トレーニング中にウォッチを見ても、必要な数字がすぐ見つからない。反対に、表示項目が多すぎて走りへ集中できない。そんなときは、Suuntoウォッチのスポーツモードを自分の目的に合わせて整理してみましょう。
Suuntoアプリでは、同じスポーツでも「普段の練習」「インターバル」「レース」など、用途が異なるカスタムスポーツモードを作成できます。
この記事では、スポーツモードをカスタマイズする基本的な流れと、ランニング、トレイルランニング、サイクリング、登山で表示したいデータの考え方を紹介します。

ウルトラランナーのフランソワ・デンヌは、重要な指標に絞ったシンプルな画面を使っています。
カスタムスポーツモードとは
スポーツモードは、アクティビティを記録するときに使う設定です。ランニング、サイクリング、ハイキングなど、スポーツごとに適したデータ画面が用意されています。
既定のスポーツモードだけでも記録を始められますが、カスタムスポーツモードを作ると、運動中に表示するデータや画面レイアウトを目的に合わせて調整できます。
たとえば、同じランニングでも必要な情報は毎回同じとは限りません。
- イージーラン:時間、心拍数、心拍ゾーン
- インターバル:ラップタイム、ラップペース、心拍数
- レース:距離、平均ペース、経過時間
用途別にモードを分ければ、トレーニングを始めるたびに画面を組み替える必要がなくなります。
Suuntoアプリで作成する方法
カスタムスポーツモードは、ウォッチとSuuntoアプリを接続した状態で作成します。アプリやウォッチのバージョンにより、画面名や配置が異なる場合があります。
- Suuntoアプリでウォッチの画面を開く
- 「スポーツモードのカスタマイズ」を選ぶ
- 「スポーツモードを作成」を選び、競技を指定する
- 画面レイアウトと表示するデータ項目を選ぶ
- 設定を保存し、ウォッチへ同期する
作成後は、ウォッチ側で目的のスポーツモードを開き、設定した画面が表示されるか確認してください。レース当日に初めて使うのではなく、普段の練習で操作と見え方を試しておくと安心です。
▶︎詳しい操作手順:iOS版Suuntoアプリでスポーツモードをカスタマイズする方法
表示項目を選ぶ3つのポイント
1. その場で判断に使うデータを優先する
ウォッチに表示するのは、運動中の行動を変えるために使うデータです。たとえば、一定の強度で走りたいなら心拍数や心拍ゾーン、目標ペースを守りたいなら現在のペースやラップ平均ペースが判断材料になります。
細かな分析データは、運動後にSuuntoアプリで振り返ることもできます。すべてをウォッチへ表示しようとせず、その場で必要な情報を優先しましょう。
2. 1画面へ詰め込みすぎない
表示項目を増やすほど情報量は多くなりますが、運動中に読み取りにくくなることがあります。ウルトラランナーのフランソワ・デンヌも、トレイルランニングでは高度、上昇量、時間など、重要な指標へ絞ったシンプルな画面を好んでいます。
まずは1画面に2〜4項目程度を目安に試し、視認性や操作回数に合わせて調整してください。
3. 練習・レース・環境でモードを分ける
同じ競技でも、目的が変われば確認したいデータも変わります。「ロードの普段用」「インターバル用」「トレイルのロング用」のように名前を分けると、スタート前に選びやすくなります。
ランニングの設定例
ランニングでは、ペース、心拍数、距離、時間が基本です。ただし、すべてを常に見る必要はありません。練習の目的に合わせて画面を分けます。
- イージーラン:経過時間、心拍数、心拍ゾーン、距離
- テンポ走:現在のペース、ラップ平均ペース、心拍数、ラップ距離
- インターバル:ラップタイム、ラップペース、ラップ回数、心拍数
- レース:距離、平均ペース、経過時間、推定フィニッシュタイム(対応する場合)
現在のペースは短時間で変動しやすいため、一定ペースを保ちたい場面ではラップ平均や全体平均も組み合わせると判断しやすくなります。
トレイルランニングの設定例
トレイルでは、平地のペースだけで強度や進み具合を判断しにくいため、上昇量、高度、心拍数、経過時間を重視します。
- 現在高度
- 累積上昇量
- 経過時間と距離
- 心拍数または心拍ゾーン
- ナビゲーション画面
長いレースでは、区間ごとのタイムや残り距離を確認できる画面も役立ちます。ナビゲーションは事前にルートを同期し、出発前に表示と操作を確認してください。ウォッチの地図やナビゲーションは安全を保証するものではないため、天候、装備、現地の案内も併せて判断しましょう。
サイクリングの設定例
サイクリングでは速度、平均速度、距離、時間を基本に、対応するセンサーを使う場合はケイデンスやパワーも候補になります。
- 通勤・気軽なライド:速度、距離、経過時間
- 持久走:心拍数、心拍ゾーン、平均速度、距離
- パワートレーニング:パワー、ラップ平均パワー、ケイデンス、心拍数
走行中の画面操作は転倒や事故につながるおそれがあります。見やすいレイアウトを事前に用意し、操作が必要な場合は安全な場所へ停止してください。
登山・ハイキングの設定例
登山やハイキングでは、速さよりも現在地、進行状況、標高変化、行動時間を確認できることが重要です。
- ナビゲーションまたは地図
- 現在高度と累積上昇量
- 経過時間と距離
- 心拍数
- 日の入り時刻や気象関連データ(対応する場合)
悪天候や視界不良に備え、予定ルートは事前にウォッチへ同期します。GPSウォッチだけに頼らず、地図、予備電源、適切な装備を準備し、行動計画を家族などへ共有してください。
現行Suuntoウォッチで活用する
Suunto Runは、日々のランニングでペースや心拍数を見やすく整理したい人に適した軽量モデルです。
Suunto Race Sは、コンパクトなサイズで、ランニングからトレイル、日々のトレーニングまで幅広く使いたい人の選択肢です。
Suunto Race 2は、大きなAMOLEDディスプレイで複数のデータを確認し、レースや長時間のトレーニングへ取り組みたい人に向いています。
Suunto Vertical 2は、オフラインマップや長時間のアクティビティを重視する、登山やトレイルランニングのユーザーに適しています。
利用できるデータ項目、レイアウト、機能はモデルやソフトウェアのバージョンによって異なります。購入前や設定前に、各製品ページとユーザーガイドで最新情報を確認してください。
よくある質問
同じスポーツで複数のカスタムモードを作れますか?
はい。たとえばランニングで、イージーラン用、インターバル用、レース用など、目的の異なるモードを作成できます。対応状況はモデルやアプリのバージョンにより異なる場合があります。
既定のスポーツモードは編集できますか?
既定モードを直接変更するのではなく、目的の競技を選んでカスタムスポーツモードを作成します。作成したモードはSuuntoアプリから編集できます。
変更がウォッチに表示されないときは?
ウォッチとスマートフォンのBluetooth接続、Suuntoアプリとの同期、アプリとウォッチのソフトウェア更新を確認してください。改善しない場合は、対応する製品のユーザーガイドまたはサポート情報を確認します。
まとめ|見るデータを減らすと、判断しやすくなる
スポーツモードのカスタマイズで大切なのは、表示できるデータを増やすことではなく、運動中の判断に必要なデータを選ぶことです。
まずは既定のスポーツモードを使い、足りない情報や見にくい画面が分かってから調整しましょう。練習、レース、競技ごとにモードを分け、実際のトレーニングで試しながら、自分に合う表示へ育ててください。