Suuntoウォッチを使っていて、「SuuntoPlusとは何か」「スポーツアプリとガイドは何が違うのか」と迷ったことはありませんか。
SuuntoPlus™は、トレーニングやアウトドアで使いたい機能をSuuntoウォッチへ追加し、自分の目的に合わせて活用の幅を広げる仕組みです。SuuntoPlus Storeには、運動中のデータ表示や通知を追加する「スポーツアプリ」と、トレーニング計画などをウォッチ上で案内する「ガイド」があります。
この記事では、SuuntoPlus全体の仕組み、スポーツアプリ・ガイド・Storeの違い、追加から利用までの基本的な流れを整理します。個別のアプリを探す前に全体像を理解したい方に向けた入門ガイドです。
SuuntoPlusとは?
SuuntoPlus™は、Suuntoウォッチへトレーニングやアウトドア向けの機能を追加できる仕組みです。必要な機能をSuuntoアプリ内のSuuntoPlus Storeで選び、対応するウォッチへ同期して使います。
ウォッチのソフトウェアに最初から含まれる基本機能だけでなく、ペース管理、補給通知、リアルタイムの運動強度、アウトドア情報、構造化ワークアウトなどを目的に合わせて利用できる点が特徴です。
SuuntoPlusは一つのアプリ名ではありません。「スポーツアプリ」「ガイド」「Store」などを含む機能群の総称として捉えると分かりやすくなります。
スポーツアプリ・ガイド・Storeの違い
SuuntoPlusの主な要素は、次のように役割が分かれています。
| 項目 | 主な役割 | 利用例 |
|---|---|---|
| スポーツアプリ | 運動中の画面、計算、通知、計測機能を追加する | 推定タイム、補給通知、周回計測、リアルタイム指標 |
| ガイド | 計画に沿った内容を運動中に案内する | 構造化ワークアウト、トレーニング計画、補給計画 |
| SuuntoPlus Store | スポーツアプリやガイド、パートナーサービスを探して管理する | 機能の検索、ライブラリへの追加、対応条件の確認 |
スポーツアプリは「運動中に使う機能」、ガイドは「計画に沿って進めるための案内」、Storeは「それらを探して管理する場所」と考えると区別しやすいでしょう。
SuuntoPlusスポーツアプリでできること
SuuntoPlusスポーツアプリは、アクティビティ記録中に使う追加機能です。通常のスポーツモードへ専用画面や通知、計算機能などを加えられます。
トレーニングやレースの指標を表示する
ランニングの推定フィニッシュタイム、サイクリングのパワー指標、運動中の負荷など、特定の目的に合わせた情報をリアルタイムで確認できます。標準画面では足りない情報を補いたいときに役立ちます。
補給やペース管理をサポートする
一定間隔で水分や栄養補給のタイミングを知らせる機能や、目標ペースとのずれを確認する機能があります。ただし、表示や通知はあくまで補助です。気温、運動強度、体調、コース状況に合わせて自分で判断してください。
アウトドアや特定競技の機能を追加する
現在地の座標やスタート地点の情報、登りに関するデータ、スポーツ固有の計測・操作を補助する機能などもあります。公開されるスポーツアプリは更新されるため、最新の種類と対応条件はSuuntoPlus Storeで確認するのが確実です。
スポーツアプリの追加方法や具体的な選び方は「SuuntoPlusスポーツアプリの追加方法|おすすめ機能と使い方」で詳しく紹介しています。
目的別|おすすめのSuuntoPlusスポーツアプリ
SuuntoPlus Storeには多くのスポーツアプリがあります。ここでは、元記事で紹介されていた代表的なアプリから、ランニング、サイクリング、トレーニング、アウトドアで使いやすいものを目的別に紹介します。
アプリの名称、機能、対応モデル、対応スポーツは更新される場合があります。利用前にSuuntoPlus Store内の最新情報を確認してください。
ランニングのペースや周回を管理したい
- Ghost Runner:設定した目標ペースで進む仮想ランナーとの距離差を表示し、ペース維持をサポートします。
- Loop:トラックや周回コースで同じ地点を通過すると、位置情報をもとにラップを記録します。ペース、スピード、パワーを基準にした種類があります。
- Sprint:ランニングのペース変化やサイクリングのパワー変化からスプリントを自動検出し、回数、距離、時間などを確認できます。
- Marathon Estimator/Half Marathon Estimator:現在のペースや残り距離をもとに、マラソンまたはハーフマラソンの推定フィニッシュタイムを表示します。
- RaceTime:現在のペースを維持した場合の予想タイムを、複数のレース距離で確認できます。
運動強度やトレーニング負荷を確認したい
- HR Zones:運動中に各心拍ゾーンで過ごした累積時間を確認できます。
- TrainingPeaks:心拍、ランニングペース、サイクリングパワーに応じた種類があり、TSS、IF、NP、NGPなどの指標をリアルタイムで確認できます。
- Burner:運動強度に応じた脂質と炭水化物の推定消費量・割合を表示し、エネルギー消費の傾向を確認できます。
- Manual Interval:ペース、パワー、登りなどを基準に、その場でインターバルトレーニングを進めたいときに使えます。
体力テストやランニングフォームの確認に使いたい
- Cooper Test:12分間で走れる距離から、持久力や推定VO2maxの目安を確認するテストです。
- Anaerobic Threshold:ランニングの無酸素性作業閾値に相当するペースと心拍数の推定に使います。
- FTP Test:サイクリングの機能的作業閾値パワー(FTP)を推定し、パワーゾーン設定の参考にします。対応するパワーメーターが必要です。
- Cadence Coach:ランニング中のケイデンスとストライドを表示し、フォームを意識するための情報を提供します。
テスト系アプリは負荷が高くなる場合があります。体調を確認し、十分にウォームアップしたうえで、安全な場所で実施してください。
レース中の補給や競技進行をサポートしてほしい
- Race Nutrition:設定したタイミングで補給を知らせ、長時間レースの補給計画をサポートします。
- Drink Alert:定期的に水分補給を促します。通知だけに頼らず、気温、発汗量、運動強度に合わせて調整してください。
- SwimTimer:スイムのインターバル回数や休憩時間などを確認できます。
- Gym Timer/Tabata:筋力トレーニングの休憩時間や、20秒の運動と10秒の休憩を繰り返すタバタ式トレーニングの進行に使えます。
登山やアウトドアで役立つ情報を見たい
- Climb:登り区間を検出し、獲得標高、垂直速度、勾配など、登りの運動量を把握するのに役立ちます。
- Safe:現在地とスタート地点の座標などを素早く確認できます。地図、コンパス、行動計画などの安全装備を置き換える機能ではありません。
- Emergency Info(I.C.E.):緊急連絡先、アレルギー、血液型など、緊急時に役立つ情報をウォッチに保存します。
- Moon:月相に関する情報を確認でき、夜間のアウトドア計画の参考にできます。
迷った場合は、普段のランニングならGhost RunnerまたはLoop、トレーニング強度を見たいならHR Zones、登山やトレイルランニングならClimb、長時間レースならRace NutritionまたはDrink Alertから試すと、SuuntoPlusのメリットを実感しやすいでしょう。
SuuntoPlusガイドでできること
SuuntoPlusガイドは、トレーニング計画や構造化ワークアウトなどの内容をウォッチへ同期し、運動中にリアルタイムで案内する機能です。
構造化ワークアウトをウォッチで実行する
ウォームアップ、運動区間、リカバリー、クールダウンなどで構成されたワークアウトを作成し、各ステップをウォッチで確認しながら進められます。時間、距離、心拍数、ペースなど、設定できる目標は使用する機能やモデルによって異なります。
パートナーサービスの計画を受け取る
対応する外部サービスをSuuntoアカウントと連携すると、トレーニング計画やレース向けの補給計画などをガイドとしてウォッチへ送れる場合があります。パートナーサービス側の契約や設定が必要なことがあるため、Store内の説明と各サービスの利用条件を確認してください。
スポーツアプリとの違い
スポーツアプリは、その場のデータを計算・表示したり通知したりする追加機能が中心です。一方、ガイドは、事前に用意した計画や手順に沿って運動を進める用途が中心です。目的によっては両方を組み合わせられます。
SuuntoPlus Storeの役割と使い方
SuuntoPlus Storeは、Suuntoアプリ内でスポーツアプリ、ガイド、パートナーサービスを探し、自分のライブラリやウォッチで使う機能を管理する場所です。
基本的には、Suuntoアプリでペアリング済みのウォッチを開き、SuuntoPlus Storeへ進みます。カテゴリーや説明を確認し、使いたい機能をライブラリまたはウォッチへ追加します。変更内容はウォッチとの同期後に反映されます。
SuuntoPlus Store自体とSuuntoPlusスポーツアプリは無料で利用できます。ただし、外部パートナーサービスには有料プランが必要な場合があり、デバイス連携機能では対応する他社製センサーや機器が必要になることがあります。
SuuntoPlusをウォッチで使う流れ
- ウォッチとSuuntoアプリを更新する:利用可能なソフトウェアアップデートを確認します。
- SuuntoPlus Storeを開く:Suuntoアプリで接続中のウォッチを選び、Storeへ進みます。
- 機能を選ぶ:説明、対応モデル、対応スポーツ、必要なセンサーやサービスを確認します。
- ウォッチへ同期する:追加後、ウォッチとの同期が完了するまで待ちます。
- 運動前に有効にする:ウォッチでスポーツモードを選び、開始前のオプションから使うスポーツアプリまたはガイドを選択します。
- アクティビティを開始する:運動中に画面を切り替え、追加された情報や案内を確認します。
メニュー名や操作手順は、ウォッチのモデル、ソフトウェア、Suuntoアプリのバージョンによって異なる場合があります。
目的に合う機能の選び方
最初から多くの機能を追加するより、「今回の運動で何を知りたいか」を一つ決めると選びやすくなります。
- レースのペースを管理したい:推定タイムやペーシングを補助するスポーツアプリ
- 長時間運動の補給を忘れたくない:水分・栄養補給の通知を行うスポーツアプリ
- 決めたメニューに沿って練習したい:構造化ワークアウトなどのSuuntoPlusガイド
- 外部サービスの計画を使いたい:対応パートナーから同期できるガイド
- 競技固有の情報を見たい:対象スポーツ向けに設計されたスポーツアプリ
本番で初めて使うと、画面の切り替えや通知に戸惑うことがあります。レースや登山の前に、普段のトレーニングで表示内容と操作を確認しておきましょう。
対応モデルと利用前の注意点
SuuntoPlusは対応するSuuntoウォッチで利用できます。現行ラインアップでは、Suunto Race 2、Suunto Vertical 2、Suunto Race Sなどが対応しています。
ただし、すべてのスポーツアプリやガイドが、すべてのモデル・スポーツモードで同じように使えるわけではありません。気圧計など特定のハードウェアを必要とする機能や、外部センサー・パートナーサービスとの連携が前提になる機能もあります。
- ウォッチとSuuntoアプリを最新の状態にする
- Store内で対応モデルと対応スポーツを確認する
- 外部サービスの料金やアカウント連携条件を確認する
- 必要なセンサーやデバイスを事前に接続する
- 重要なレースやアウトドア活動の前に動作を試す
SuuntoPlusは運動を補助する機能です。登山時のルート計画、天候確認、安全装備、レースの補給計画などを置き換えるものではありません。
まとめ:SuuntoPlusでウォッチを目的に合わせて拡張しよう
SuuntoPlusは、スポーツアプリやガイドを使って、Suuntoウォッチに必要な機能を追加できる仕組みです。スポーツアプリは運動中の表示・計算・通知、ガイドは計画に沿ったリアルタイム案内、SuuntoPlus Storeはそれらを探して管理する役割を持ちます。
まずは目的に合う機能を一つ選び、ウォッチへ同期して普段のトレーニングで試してみましょう。利用できる機能や対応モデルは更新されるため、最新情報はSuuntoPlus Store内で確認してください。